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育休も復職も新しい自分自身に出会う旅

どちらかと言うと、私は「旅欲」があまりない。

友人や夫に旅行に誘われたら、もちろん喜んで行く。
ただ、自分から計画を立てたことがほとんどない。


コロナ禍で、長らく閉塞感の中で過ごしたとて、「あー、どっか行きたい!!」みたいな「旅行欲」が爆発したわけでもなかった。

当時は自分の意志ではないのに、どこにも行くことが出来ない不自由さは確かに窮屈だった。

でも、(コロナが終わったら)会えなかった人に会いたい!行きたかったあのお店に行きたい!とは思っても、「とにかく旅がしたい!!!」とは思わなかった。


なぜなんだろう。

「旅=非日常」だとすると、私は日常のほうが好きなのかもしれない。

1日のうちで30分くらい、自分を振り返る時間や読書する時間が取れればリラックスできるし、リフレッシュになる。


たとえば、

記念日に良いレストランに行くとか。
友人と集まってバーベキューをするとか。
早起きして朝日を見るとか。

日常の中で工夫次第で、「まるで旅で得られるような特別感」が経験出来てしまうなら、それで良いのかもしれない。


でも「未知の体験をしたときの、新しい自分との出会い」と言われると、「旅をするのも良いなぁ」と思ってしまう。


それに、

おいしいものを食べたときの感動。
好きな人たちと楽しい時間を共有したときの喜び。
美しい景色を見たときの胸がふるえる想い。


そういう、味わってみたい未知への憧れもある。

それは、コト・モノそのものに対してだけでなく、「こんなふうに感じる自分て、初めてだ」という自分自身の発見に対しての憧れでもある。

まだ見ぬ自分への期待。


「旅」が「遠くに行くこと」に限定せず、「新しい自分(と、その価値観)に出会う」とするならば、私ももっと旅に出たい。

日帰りだって良いし、もっと言えば育休だって、様々な自分の感情に出会うことができた貴重な「旅」だった。

育児は日常だけど、育休は非日常だったのである。

そして、特別感のある経験でもあった。
未知の自分自身を発見できた。


いま現在は、「育休復帰直後」というこれまた貴重な「旅」である。

仕事のスピード感もほんの少しスローペースでも許されていて、でも新鮮な視点で会社に貢献することを求められてもいる。 
ちょっと特別な期間。

この旅は、気負わず、新しい自分に出会うワクワク感を大切にしたい。




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