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もどってきたアミ〜小さな宇宙人〜6第章 ペドゥリートとビンカの使命

この本の紹介

衝撃作『アミ小さな宇宙人』に続く、アミ三部作の二作目となる本作『もどってきたアミ』。


一作目は、主人公の少年ペドロがアミという小さな子供の姿をした宇宙人と出会い宇宙を旅する中で「愛の正体」を知って行く物語。

「僕とまた会いたいなら、この旅で学んだことを本に書くように」

アミとそんな約束をします。

二作目の本作『もどってきたアミ」では、
その旅の2年後、本を書くと言う約束を果たしたペドロの元に再びアミが姿を表します。
アミと再会し2度目の宇宙の旅に出るペドロ。

今度の旅では、
旅を共にする新たなゲストや愛を知ると言う人物との出会いによって、
更なる愛への探究を深めて行きます。

自分の内面にフォーカスして、より深くその実態を掴んで行く様な内容となっています。




この読書メモについて

このペドロとアミの物語をもっと深く理解したり
自分の中に留めておきたくて、
自分の体験や今まで読んできた本、
見てきた映画、聴いてきた音楽などから得たインスピレーション、自分の経験を通して得た独自の解釈を交え「読書メモ+」として書きはじめました。


残念な事にこの「アミ 小さな宇宙人」シリーズ3部作(日本語版)は2023.3現在絶版で入手困難となっています。


自分のまとめ用としての目的だけでなく、
この本に散りばめられたたくさんの、
愛を知る為に大切なアミからのメッセージを
少しでも沢山の人に届けることができたらと言う思いもあります。

個人的な読書メモですが、
どこかで誰かの「愛を知るため」の種となり
その芽が芽吹く事を密かに願いつつ書いています。

お付き合い下さいましたら幸いです。


『もどってきたアミ』目次

序章 アミの思い出

第一部
第1章 うたがいの気持ち
第2章 岩の上にある(?)ハートのマーク
第3章 念願の再会
第4章 宇宙のダンス
第5章 気づかない本質的な欠点
第6章 ぺドゥリートとビンカの使命
第7章 地球救済計画の司令官
第8章 地震から地球を守る仕事
第9章 いよいよキア星へ
第10章 太陽の師の存在

第二部

第11章 愛を知る老人クラト
第12章 キアまたいつの日か
第13章 カリブール星で双子の魂を知る
第14章 羊皮紙と二つの可能性
第15章 アミの惑星 銀河人形をゆく
第16章 アミの両親が教えてくれたこと
第17章 アミの真実の姿
第18章 またね….アミ


第6章「ペドゥリートとビンカの使命」の要約・あらすじ

ペドロの住む地球とビンカの住むキアは今、
とても危険な状態にある。 

本来は愛によって生まれ愛のために使われるはずの科学(テクノロジー)が、
自然破壊に使われ始めてバランスが大きく崩れてしまっている。


そのアンバランスにより
本来ゆっくり行われていくはずの自然な進化や発展が著しく早められてしまっている事が原因。

また、人々の発する負の脳波、
邪悪な感情や思想や行為が原因となり、
人の精神や心理的エネルギー層に深刻な影響を与えている事も要因になっている。

今人々が立ち止まって、
この暴力的に早められた進歩?(破壊)の速度から自然な宇宙との調和へとシフトしていかない限り、
多くの人命が失われる事になる。

「それを最小限に食い止め全滅を防ぐ為に、
まだできることは沢山ある」

そうアミが言うと、

「全滅?!それは世界の終わりということ?」とペドロは聞いた。

「あるいは始まりかもしれない。それは君達次第だよ。

今はそのどちらに転ぶかの最後の試練の時なんだ」とアミは言った。

それがわかっているなら何故宇宙人は助けてくれないのか?と、ビンカがアミを非難するように言った。



例えば勉強しないで魔法の力で試験をパスしたとしても、
実際は何も理解できていなければ進級しても意味がないし、 

授業について行けず足並みを乱し、
結果的に周りにも迷惑をかける事にもなる。

いずれにしろ破滅を招く。


大切なのは、
自分の力で試験をパスしたという誇りや自信、
頑張って培った確かな能力であり、

形だけ進級してもなんの意味もない。

宇宙人が手を差し伸べて直接助けないのは、
それと同じ事。

だからと言って何もせず地球やキアが自滅していくのをただ見ているわけではない。

こうしてアミのような使者を送り込み、

遊んでいる途中で知らずに断崖絶壁へと向かって走ってしまっている子供に、
「そっちは危ないよ、気をつけて!」と
警告を発することは出来る。


アミ達宇宙人が発した警告を、
彼らに変わって「実際に知らせる、気づかせる」のがペドロやビンカの役割であり、
その為にこの旅の出来事を本に書くこと。

それが君達の使命なのだとアミは言う。

「使命を持っているくらいだから僕たちの進歩度は700度以上あるよね?」
と聞くペドロ。


進歩度とは、
もし地球が滅びる事になった時、
”セントメトロ”(進歩度を測るアミの道具、感覚計)で測った数値が700度以上ある人を選んで宇宙人が救済するという、その度数のこと。


もし700度以上あると知ったら傲慢になってしまうかもしれないし、
低かったら落ち込んでしまうだろう、と、
アミは頑なに教えてはくれなかった。


「地球にもたくさん700度を超える度数の人がいて、中には僕よりも高い度数を持っている人もいる。

それに、ペドロやビンカのような「伝道師」達は、
前の人生で愛に対してなんらかのあやまちや過失を犯していて、

その罪はこの任務にあたる事で償われる。


だから伝道師はその罪を償う為、別の世界から、
自ら個々の自由な意思で未開文明の惑星を選んで生まれ変わったんだ。


「だから今よ度数がいくつかなんて気にする事じゃないよ。」

そうアミは言った。

すると今度は、自分がどんな過ちを犯したのかが気になり出すペドロ。

アミは、


「それは大きな問題じゃないし、過去の罪は詮索すべきじゃない。


自分が生まれ変わる時に交わした”約束”を果たせればその時は輝いた身になり元の世界に戻る事ができる。

自分の惑星が消滅しないように、
より進歩した世界になるよう尽くす事でね。」


「でもそんな事、不可能に近い仕事だと感じる…僕たちに何が出来るの?」
とペドロ。

アミは、

「難しいことじゃない。
大多数の人は善であり、良い方向に変わるように願っている。
ただその方向づけが必要なんだ。

それに君は1人じゃない。
何千、何万という伝道師が地球にいるんだよ。

どんなところにも必ず1人はいる。
殆どの会社、ラジオ、テレビ局、新聞社、公共施設などに..
本人達は前世での記憶はほぼ失ってしまっている状態だけれどね。

それに、もう直ぐ起こる事が君たちを助ける事になる。
その出来事によって
このまま進んで行ってはダメだと多くの人々が理解するようになるからね。」


ビンカは
「私がキアの出身でないとしたら、
元いた世界は何処なの?」

と自分の出身をしつこく知りたがったが、
アミは、
「何処からきたのかは問題じゃない。

使命を果たせたら元の場所に戻る事が出来るよ。」


ペドロは欠点だらけの自分が伝道師だなんて信じる事ができなかった。

「僕には沢山の欠点があるのに…どうしても自分がそんな使命を持っているなんて信じられない」

と言うと、

「君は確かに醜い欠点を持っているし、今住んでいる環境によってそれを悪化させている。

でもこの任務に就く事で、
以前の君の水準を取り戻し更に上がって行くことができる。


そうして君の中に住んでいる醜い狼から少しずつ遠のいていく事が出来るんだよ」

そう言ってアミは笑った。


自分なりの解釈

この6章を読んで、一番最初に頭に浮かんだのが、飯田譲治氏の小説「NIGHT HEAD」。


すんごく昔、
大好きだったトヨエツこと豊川悦司さんと今をときめく?武田真治さん(あの頃は想像していなかった変貌ぶりw)

のダブル主演で実写化され、
「兄さん、頭が痛いよ」(だっけ?)のセリフが話題になった(なってない?)。

その頃、内容を理解していたか?と言うと全然わかっていなかったけどトヨエツ繋がりだったのでドラマの存在自体はよく覚えています笑

その後アニメ化もされて、
そのイメージは「超能力を操る兄弟の物語」って言うくらいしか内容的には記憶に残ってないんだけど、

ある種の怖い様なゾワゾワ感は覚えていて、
あれは私の未来になんらかの影響を及ぼす作品だという…
やんわりとしたサインだったのかも。


そして2021年。
なんと30年の時を超え2度目の再アニメ化!!


『NIGHT HEAD 2041』


原作者の飯田譲治さんはきっとアミの言う
「伝道師」なのだと私は思っています。

きっとこの物語を通して、
なんらかの波紋を投げかけることをライフワーク(ライトワーク?)としてやられているんだろうな、と。

そして、その制作を企画運営していく人達の中にも同じ意志を持つ伝道師がいて、
その活動を支援している、

そんな風に思えてきます。


それくらいこの「NIGHT HEAD 2041」はヤバかった!

因みに「NIGHT HEAD」とはどの様な意味かと言うと、

(ドラマは武田真治さんのこの↓セリフから始まる!)

─ 人間は脳の容量の70%を使用していないと言われている。
人間の持つ不思議な力はこの部分に秘められていると考えられている。
その脳はこう呼ばれている「NIGHT HEAD」─

(確かこんな感じ)


これって「潜在意識」の事、ですよね。

この物語は、
その脳の70%部分に秘められた不思議な力、
”超能力”に翻弄される2組の兄弟の話なのですが、

使っていない脳の70%、
つまり「NIGHT HEAD」は誰もみな持っている訳で、
そこに秘められた”超能力”をも誰もが必ず持っている、

と言う事にもなります。(なるよね?)

残りの30%である顕在意識がなかなかに強いので、気付けないまま…と言う人が殆どかと思いますが、

不思議な体験や、
願った事が叶うというような出来事は実際あるわけで、
だからこそ、
迷信だ何だといいながら、
人は困った時神社や神に祈る訳です。

さて話を戻すと、
この「NIGHT HEAD 2041」は、

このまさにアミの言う「使命」を持ち、
別の世界から地球を救う為にやって来た?2人の兄弟が登場します。

そして地球で、自分達を追う国の組織(警察のような)にいる1組の兄弟と、
敵対しながらも段々響き合って行きます。

この兄弟との因縁とは…?

そして使命を果たし、地球を滅亡から救えるのか……?!


まさかの予想外のラストシーンは、
この新たなバージョンの為に加筆された飯田譲治氏曰く
「過去作品への”アンサー”」なのだそう。


このアニメを見て、
既に『アミ 小さな宇宙人』を読んでいた私は

「うわー………」

と鳥肌が止まらなかったです。

そしてあまりの内容に、
異端視されて闇に葬られたりしないかと心配になりました。

(ま、アニメ、”フィクション”と言うことでセーフ、なのでしょう笑)


それくらい、
「攻めてるな」と感じる作品でした。


この本に興味を持ってくださって、これを読んでくださっている方にならきっと”刺さる”と思うので、
「アニメはちょっと..」などと言わず、
是非見てみて欲しいです!
FODとかでたぶん視聴可?です。


今回は解釈、というかアニメの宣伝見たくなっちゃいましたが、

あらすじの方をかなり噛み砕いて書けたので、
内容はお伝えできたかな、と思っております。


では次回、第7章「地球救済計画の司令官」です。

どうぞご期待下さい!

追記:

NIGHT HEAD2041がコミックにもなっているのを知り大人買いしました。

まだ読んでる途中だけど、
なんとなくアニメより内容把握しやすい感じです!

NIGHT HEAD2041は
コミックにもなっていた!

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