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「女子の感性」を無視しないで。

プログラミング未経験の文系女子大生が作ったこのアプリは、彼女の名前でSIGNしました。意外な反応でした。

「のりもの、どんなおと?」~リリース、署名、深まる謎~
http://www.materialize.jp/art/internship/9000/

アプリを使う人からは見えない署名だとはいえ、「自分の名前が書いてある」というのは特別感がありますよね!
名前を入れられる製品って特別感があると思うのですが、あれと似た感覚です(^^)
このアプリ私の名前で署名したんだよ~」ってめっっっちゃ誰かに言いたくなりました。

こんなに嬉しいものでしょうか? もはや自分はフレッシュな気持ちを忘れてしまいました・・・むしろ、責任を負いたくないので、SIGNはしたくないです。

でも確かに、「ものづくり」を覚えたては、すごく楽しかったかもしれません。自分の手で動くものが出来上がっていって、喜んでもらえる。

ただ、この業界は「ブラック」と言われるだけあって、そんな喜びは早々に吹っ飛びます。先日の「レビュー下手」で書いたことに通じるのかもしれませんが、開発現場では「出来て当たり前」が横行していて、また、なぜか見積もりや開発期間ががっつり残業ありきの内容で発注されてくるので、みんなに余裕がないし、ひとつのミスがひとつの遅れが、とんでもない問題になるので、開発現場は常にピリピリしています。ワイワイしている開発現場を見たことがありません。

何人もの同僚がメンタルやられて鬱になって、復帰できなくなって業界を去りました。残る人はだいたい同じ人種で、図太く攻撃性の強い人たち。日本の製品が多様化できないのは、こういうことが原因なんじゃないかと思います。

そんな中、プログラミング未経験の文系女子大生、この子の感性が衝撃的でした。今までの開発者、技術者ではありえない発想だったので、これこそが今後この業界に取り入れるべきことだと思いました。それは、

アプリは、使いやすいとか、見やすいとか、そういうのでは選ばないです。雰囲気が良いとか、使ってて可愛いとか、印象のみで選びます

という発言です。これは、、、衝撃的でした。初めて聞きました。今までの開発現場ではありえない発言でした。

開発者は、より使いやすく、見やすく、機能的に洗練されたものを目指しています。そのことにものすごく時間とお金を使います。でも、この子は、「現役の女子大生」は、そんなこと、まったく感じていなくて、雰囲気だけで使っていると・・・・・・本気で目から鱗でした。

でもこれは、この子が特別なのではなくて、世の中、こういったカスタマーも山のように居るのだと思いました。

これからは、この子のような層も取り入れるべきなのだと思います。むしろ、気づくのが遅かったと思っています。

「のりもの、どんなおと?」~リリース、署名、深まる謎~
http://www.materialize.jp/art/internship/9000/


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