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セックスをする前に、知っておきたかった5つのこと

*この記事はセクシュアルな内容を含みます。でも、セクシャルなことが苦手な人にこそ、ぜひ読んでほしい。知っておいたら良かったのに、という自分の反省も込めて。

「童貞・処女だからでしょ?と言われて、もがいたアセクシュアルの話」という記事で自分がアセクシュアルかどうか確かめるためにセックスをした私の経験を書いたのだけれど、これを踏まえて、アセクシュアルの人たちがもし、セックスをしてみようかなと思ったときに、これだけは知ってほしいということをまとめました。アセクシャルかどうかを確かめるためにセックスをするのは、本当にオススメしないということは注記しておくけれど。

する・しないに関わらず、持っていたらいいなという知識をまとめてみました。自分だけでなく、友だちを助けるためにも、知識は大事。子どもにも伝えたいな、と思う知識。


①性感染症、まずは性病検査をしよう


異性・同性を問わず、性器・精液・膣分泌物に触れることで性感染症に感染する可能性があります。性感染症の一つ、HIV感染症はかつては「死の病」のイメージがありましたが、(私は映画『RENT』のイメージが強いです)今ではHIVを抑制する薬もあり、エイズを発病しかけても治療により免疫力を回復することも可能になりました。「死の病」ではないのです。また、HIV陽性でも、知識があれば、パートナーへの感染リスクの少ないセックスをすることもできます。検査をうけ、正確な知識をもつことが何より大切です。


全国の自治体で、無料で、匿名で検査をうけることができます。代表的なものだと、HIVと梅毒は血液検査、淋菌とクラミジアは尿検査です。HIVはその日のうちに検査結果をもらえるところもあるので、自治体のホームページなどを見てみてください。
私が検査をうけたところでは、予約はいらず、その場で生年月日と年齢、性別、国籍だけ聞かれました。待合室は、一人一人仕切りで分けられていて、他の検査待ちの人となるべく顔を合わせない配慮がされていました。保健師さんによる問診があり、検査をうけることが「当たり前」であること、陽性であっても適切な治療を受ければ良いことを教えてくれました。あまりこちらのことは聞かれません。安心してください。

10日ほどで結果を受け取ることが出来ます。私は何だか家族に知られるのは恥ずかしいと思ってしまっていたのですが、同居の家族にも気づかれることはありませんでした。それほど簡単にうけることができます。

(ただ採血した痕があざになってしまい、「どうしたの?」と心配されてしまいました💦)

②妊娠


生物学的な異性とセックスをするということは、妊娠をする可能性があるということを意味します。妊娠を「リスク」と考える昨今の風潮はいかがなものか、どんな妊娠も喜ばしいものと思える社会になれば良いなと思いますが、なかなか難しいもの。
妊娠をしたら困ってしまう、と思うのならば、避妊について学びましょう。避妊には幾つか方法があり、効果はそれぞれ違います。他に詳しい記事があると思うので、ここでは割愛。


③婦人科に行く習慣を身につけよう・パートナーに勧めよう

ちょっと足を運びにくい、婦人科・女性クリニック。自分の体を知るためにも一度足を運んでみてください。私は生理がつらい、という理由で通い始め、自分の身体について、また不妊や更年期など様々な情報について知ることが出来ました。
婦人科では、初めに性交渉の有無を聞かれることがあります。これによって検査の仕方が変わることがあるからです。

私は子宮内膜症の検査のため、「内診」という検査をしました。これは台に乗り、膣から検査をしてもらう方法なのですが、性交渉の経験がないと痛みがある場合もあるとのこと。私は経験がなかったので、膣ではなく肛門から検査をしてもらいました。痛くはなかったです。お腹の上から検査をする場合もあるみたいです。

生理痛の軽減のために処方される薬、低用量ピルは、避妊効果が高いです。種類にもよりますが、1ヶ月あたり3000円ほど。毎日一錠ずつ同じ時間に飲みます。飲み始めは吐き気やだるさなどの副作用、またその後も飲み続ける限り血栓症のリスクがあります。何のために飲みたいのか、をよく考えた上で、お医者さんと相談することをオススメします。ピルを飲んでいても性感染症のリスクは変わらないので、コンドームをお忘れなく


④コンドームは、結構「はずれる」という話


たとえ性感染症の検査をした後でも、コンドームをする習慣をつけることが大切です。アセクシュアルの人びとにとってはなかなか理解し難いことかもしれませんが、セクシュアルな人のなかには特定のセックスに特別な価値を見出す人がいます。その一つが「コンドームをしない」セックスです。

相手が一旦「あ、コンドームをしなくてもいいんだ」と思うと、その後つけさせることは難しくなるかもしれません。最初から、コンドームをつけるのは大前提という空気を作るのが必要です。

さて、コンドームには、色々な素材があることをご存知でしょうか。特にゴムアレルギーがある方は気をつけましょう。

また、コンドームで大切なのはサイズです。コンドームが取れたという話もしばしばあります。サイズが合っていないことが主な原因です。一部の男性には性器の大きさを自信と直結させるカルチャーがあります。人によってはデリケートな話題ですが、パートナーと話し合える環境をつくることが大切です。

あと、コンドームは破れることもあります。メーカーさんが日々改良を重ねておられるのですごく怖がる必要はありませんが、絶対の信頼をおかないことが大切です。

⑤セクシュアルな人にとって、セックスがもつ価値


アセクシュアルの人にとって、セックスに何か特別な価値があるというのは理解し難いかもしれません。

しかし、セクシュアルな人にとっては、セックスは相手との関係に大きな影響を与える大切なものです。セックスをしたら、もうただの友人には戻れない、とか。反対に、セックスから始まった関係は、セフレ以上にはなれない。大切なパートナーにはなれない、とか。捉え方はそれぞれですが、セックスが大きな意味を持っていることは確かなようです。
アセクシュアルの人が、セクシュアルの人と性的な関係を持った場合、相手との関係に思ってもみなかったような変化が起こることを覚悟しておきましょう。


(不覚にもR18指定されてしまった...撤回してもらえるように申請中。→2020.09.24 R18指定解除されてた....!!!歓喜!!)

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