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発達障碍者が知りたい定型発達の仕組みが書かれた本の紹介

目からうろこ・・・ここまでわかりやすく発達障碍者以外の健常者の考え方が文字としてきちんと書かれてる本ってあまりないのではないか?

むしろこの本のタイトルを「定型発達の説明書」にしたら売れるのでは?

と、思ったくらい定型発達はなぜこうなのだろうという事を通訳してくれている本に出合いました。

著者は37歳でASDと診断された当事者。
二人のお子さんを育てており二人ともASD。

まず最初は著者がとてもつらい生活を送ってきたことが丁寧に正直にかかれていて、正直自分の事すぎて読み進めるのがけっこうつらかったです。
学校がつらい、運動音痴、感覚過敏などなど

そして子供たちにどうやって定型発達の社会を理解させるか、障害について、どうしてそれができないか、などをとってもわかりやすく文字にして伝えています。

お子さんたちは文字にして伝えたほうがわかりやすいという特性をお持ちなのかと思います。お子さんにしっかり向き合う著者の姿を見て、私もこんな風に説明してもらえればこんなに悩まずに済んだのに・・・と嫉妬して涙が流れてしまいます。本当に心がぐわんぐわん動いて、読み進めるのに力がいりました。

あと、具体的な発達障害あるあるも載っています。

「好きにしろ!」と言われたら好きなことをしちゃう。

「もういい!帰れ!」といわれたら帰ってしまう。

違うんですよねーこの言動の裏には別の意味があるのに発達障害だとそのまま受け取りそのまま行動してしまう。

これらについても定型のひとはこんな意味でこの言葉を発したのだということがつづられています。

本の後半は子供にわかりやすく定型の世界とのかかわり方を伝える内容となっておりますが、大人の発達障害でもなるほどーとおもう表現や考え方が書かれています。

kindle版がなくて書籍しかありませんが、ASDの子育てに不安を感じている親御さん、生きづらさを抱えているASDの方にお勧めの一冊です。

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