見出し画像

はじめてのADHDのお薬(インチュニブ)服薬日記【完】

はじめに

※この記事は約4,900文字です(読了所要目途:6分)
お急ぎの方は、《まとめ》以降をお読み下さい。

『発達障害』(ADHD)用の薬3兄弟「コンサータ」「ストラテラ」「インチュニブ」のうち、三男である「インチュニブ」の服用を開始しました。

自分の備忘録メモのためと、皆さんの参考となるように、飲み始め10日間ほどの服薬日記を公開していきたいと思います。

前提として、簡単に私の状況を説明しておくと、ADHDの特性が出ており、確定診断を受けているものの、二次障害は今のところありません。そのため、他に常用している薬もありません。また、ASD傾向の特性もかなりありますが、こちらは確定診断はありません。

自己評価ですが、「自己肯定感」は高く、良くも悪くも忘れっぽいため、余りくよくよせず、引きずることもありません。「楽天家」だと思ってます。

また、精神疾患の患者さんあるあるの、不眠・仮眠などもありません。基本的には、ドラえもんののび太君のように、横になるとすぐ眠られます。

「インチュニブ」は副作用として、「眠気」が非常に強いと言われており、特にその観点でお伝えできたらと思います。

※ちなみに服薬を開始するまでの診断の様子は、別の記事(無料)に記載しております。ご参考まで。

ネットにも溢れておりますが、「インチュニブ」に関する情報を、以下に簡単にまとめておきます。
※当然ながら私は専門家ではなく、説明はネットのコピペです。気になる方は、薬剤師やかかりつけの先生にご相談を。

名称:インチュニブ錠(グアンファシン塩酸塩)
効用:注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
効能開始までの期間:即効性あり
副作用:血圧低下、眠気(強い)
中毒性:なし
薬価:一日当たりおよそ300円(2mg)(※3割負担)
服用タイミング:一日1回夕食後2錠(1mg×2)

ADHD薬の3兄弟として、一緒に名前をよく聞く「コンサータ」、「ストラテラ」よりは効果がやや劣るため、第三の選択肢となる事が多いようですが、私も不勉強でその場では先生に確認できなかっため、「インチュニブ」を選択した理由を、次回の診察の際に確認してみたいと思います。恐らく、「ADHD特性の程度が軽いから。」だとは思いますが。

1日目.6/17夜服用-18(木)日中

服用前の眠気:強い(疲れ気味)
服薬時間:21:00過ぎ
就寝時間:22:00(やや早め)
途中覚醒:2:00から1時間30分程
起床時間:6:30(やや遅め)
実質睡眠時間:7時間(十分)
寝起きの体調:やや頭重い

【プラス項目】
・嫌な事を先延ばしせず実行
・衝動を抑制(子供に対して、間食)
「話が分かりやすい」と言われる
【マイナス項目
強い睡魔(昼食を食べすぎたせい?仕事中、13~16時ごろまで)
頭に膜が張り、モヤがかかったよう(睡魔要因?)
過集中ゾーンに入れない
《所感》
随所で「薬を飲んでる」という潜在意識が強く働く。当然「偽薬」ではないものの、薬の直接的な効果というよりはプラシーボ効果的に意識に働きかけられている気がする。プラス効果もそれなりにあるが、睡魔が強くデメリットの方が多く感じられる。普段、途中覚醒してもそのまま起きる事はないが、完全に目が覚めた

2日目.6/18夜服用ー19(金)日中

服用前の眠気:中
服薬時間:22:00前
就寝時間:23:00過ぎ
途中覚醒:3:30からそのまま
起床時間:3:30(途中覚醒からそのまま起床)
実質睡眠時間:4時間30分(寝不足)
寝起きの体調:胃もたれ気味

【プラス項目】
・衝動を抑制(間食)
【マイナス項目
強烈な睡魔(昼食を食べすぎたせい?14~15時半ごろまで昼寝)
 車の運転中であったが、危険を感じ運転を交代
・衝動抑制できず(息子にイライラして当たる)
《所感》
プラス効果がほぼ実感されず。睡魔のデメリットが強調されて感じられる。先日に続いて途中覚醒した。

3日目.6/19夜服用ー20(土)日中

服用前の眠気:弱~中
服薬時間:00:00前
就寝時間:2:00過ぎ(妻に付き合わされたw)
途中覚醒:5:15(すぐ二度寝)
起床時間:7:00過ぎ
実質睡眠時間:5時間(やや寝不足感)
寝起きの体調:若干頭が重い程度

【プラス項目】
・特になし
【マイナス項目
睡魔(16~17時)
・衝動抑制できず(息子にイライラして当たる)
《所感》
前の2日間、服薬のおおよそ16時間後に睡魔が襲ってきており、本日は服薬が遅くなったので、夕方前の16時頃にヤツが来るかと仮説を立ててみる・・・実際に16時頃ヤツが来た。思い込みかも知れないが。

眠気について、本当に眠いと感じるというよりは、まぶたが死ぬほど重くなってくる。意識がプツンと途切れそうな感じ。少し危険を感じる。

4日目.6/20夜服用ー21(日)日中

服用前の眠気:なし
服薬時間:20:00前(食事直後)
就寝時間:00:30
途中覚醒:5:00から1時間程度
起床時間:8:00過ぎ
実質睡眠時間:6時間30分
寝起きの体調:まずまず

【プラス項目】
・特になし
【マイナス項目
強烈な睡魔(13~14時ごろまで昼寝)
・衝動抑制できず(息子、間食)
《所感》
睡魔の時間の検証のため、早めに服薬してみた(予定では12:00頃?)。飲んで3時間後から強い睡魔が襲う。ウォーキング中だったのでしんどかった。

そして、本当に恐怖なのが、妻に夫婦生活を求められて、中折れして終了してしまった。こんなの初めてではないが滅多にない。精神的なものがない前提とすれば、眠気や疲労も影響するだろうし間接的な副作用だろうか・・・(薬の副作用の項目には、特に記載は無かったですが・・・)。

5日目.6/21夜服用ー22(月)日中

服用前の眠気:なし
服薬時間:20:00(夕飯前)
就寝時間:22:00過ぎ
途中覚醒:1:00ごろ(すぐ二度寝)
起床時間:4:00過ぎ
実質睡眠時間:6時間
寝起きの体調:朝一から強い眠気あり

【プラス項目】
・特になし
【マイナス項目
強烈な睡魔(寝起きすぐなのにリビングでうたたね、
 通勤電車で乗り過ごし)
《所感》
本日は朝から血圧がかなり低下していたようで、スッキリ起きれたつもりだったものの、朝一からうたた寝。朝の通勤電車も乗り過ごしと散々。その後は、気が張っていたのか、忙しかったからなのか、眠気はなし。相変わらず、メリット感がほぼない。でも、あからさまなミスはしなくなったかな。

6日目.6/22夜服用ー23(火)日中

服用前の眠気:ほぼなし
服薬時間:22:00(夕飯後)
就寝時間:24:00頃
途中覚醒:なし
起床時間:6:30
実質睡眠時間:6時間30分
寝起きの体調:まずまず

【プラス項目】
細かいことが気にならなくなった
・不注意がなくなった気がする
【マイナス項目

睡魔(13~14時頃。服薬開始後一番穏やかだった。慣れか?)
《所感》
服薬後一週間弱が経過し、睡魔が余り強く出なかったこともあってか、メリットを強く感じられた。仕事場でよくある、細かい事へのこだわり(廊下の落下物、ドアやキャビネット、コピー機などの開閉・・・)がかなり抑制されたように感じる。体をぶつけたり、モノをこぼしたり倒したり、壊したり、落としたり、しょうもないミスも減った気がする。なんかいい感じ。

7日目.6/23夜服用ー24(水)日中

服用前の眠気:ほぼなし
服薬時間:21:30(夕飯後)
就寝時間:24:00過ぎ
途中覚醒:なし
起床時間:5:00過ぎ
実質睡眠時間:5時間(若干寝不足)
寝起きの体調:眠気(若干)

【プラス項目】
・目新しいものはなし
【マイナス項目
睡魔(7~8時頃。通勤電車でやや眠気。)
《所感》
仕事の疲れもあって、服薬せずに夕食後そのまま寝落ちしてしまった・・・。恒例の眠気は、寝不足もあってか朝一にやや大きかった。日中は瞬間的に意識が飛ぶタイミングがあったものの、慢性的な眠気はなし

8日目.6/24深夜服用ー25(木)日中

服用前の眠気:強烈で寝落ち(夕食食べすぎ)
服薬時間:翌2:45
就寝時間:22:00頃
途中覚醒:2:30からそのまま
起床時間:2:30(途中覚醒からそのまま起床)
実質睡眠時間:4時間30分(寝不足?)
寝起きの体調:胃もたれ(夕食後寝落ちのため)

【プラス項目】
・寝不足なはずなのに、日中の眠気がほとんどなかった
【マイナス項目
・特になし
《所感》
夕食後寝落ち深夜途中覚醒してしまい、中途半端な時間に服薬する事になった。さすがに疲れて夜には早めに睡魔が襲ってきたものの、日中はほとんど眠気がなかった。この服薬時間が良いのか?要確認。

9日目.6/25(26朝)服用ー26(金)日中

服用前の眠気:強烈で寝落ち(前日寝不足)、翌朝服用時は眠気なし
服薬時間:翌6:00
就寝時間:22:00頃
途中覚醒:なし
起床時間:5:00
実質睡眠時間:7時間
寝起きの体調:まずまず

【プラス項目】
日中の眠気がほとんど感じられなかった
・不注意ミスを回避。
【マイナス項目
・但し、帰宅後(前回服用より約16時間経過)強烈な睡魔で寝落ち
《所感》
前日の睡眠不足が祟り、本日もダウン朝一に服薬。驚いたことに日中の眠気はほとんどなかったが、夜の時間帯に強烈な睡魔が襲ってきた。睡魔によるものか、薬の効能かは微妙だが、動きが多少緩慢になったためか、いつもなら倒したり落としたりしてしまいそうなミスを回避できた。その他は目立った効果・副作用は感じられない。

10日目.6/26夜服用ー27(土)日中

服用前の眠気:強烈(仕事疲れ、夕食食べ過ぎ)
服薬時間:22:30
就寝時間:23:00ごろ
途中覚醒:1:30ごろ(すぐ二度寝)
起床時間:4:00
実質睡眠時間:5時間
寝起きの体調:胃もたれ、やや寝不足感

【プラス項目】
・特になし
【マイナス項目
・朝から(ストレスもあり)重度の疲労、午前中に1時間ほど昼寝
強いイライラ(眠気+空腹低血糖)
《所感》
今日は一週間の疲労がたまって、極度にイライラが襲ってきた。妻にも子供にも辛く当たってしまう。こうなってしまうと、服薬の効果も全く感じられない。薬うんぬんの前に、疲労を溜めすぎないように気を付けねば。

まとめ》

【プラス項目】
衝動性が抑えられている気がする(自己暗示?)
・不注意による、あからさまなミスが、減っている気がする
細かいこだわりが、さほど気にならなくなった
【マイナス項目
・ただひたすら、強烈に眠い(当初、後にやや落ち着きを見せるが)
・特に服薬当初は、頭が重くボーッと感じる
集中力がやや落ちているように感じる
《所感》
〇時間が経過するにつれ、一番のデメリットである眠気にやや慣れつつあると感じられる一方で、段々とメリットも感じられる結果となった。

〇服薬当初は睡眠時の途中覚醒が目立ったが、数日で落ち着いた

〇しょうもない不注意・細かいこだわりは、服薬以降、確かに落ち着きつつある気がする。

効き目は慢性的な様子で、効果が切れたように感じる時間帯もない

《眠気の抑え方(私の場合)》

私の場合、一番の副作用は「眠気」で、かなり強い

ただ、今のところ明確な傾向が出ていて
服薬して3時間程度で睡魔が来る
〇服薬後の睡魔が来る前に就寝すると、約16時間後に睡魔が来る

服薬後の睡魔をしっかり感じる状態まで、就寝時間を伸ばしてから寝ると、翌日の眠気をさほど感じないように思われる。

と当初の数日を過ぎて書いておりましたが、おおよそ一週間を過ぎた頃から強烈な睡魔は落ち着いてきました。慣れなのかもしれませんが。

《担当医の所見》

効果は見られているようなので、服用を継続する。

〇現状一日当たり2mg服用しているが、最大6mgまで増量可能な薬なため、今後の状況を見ながら服用量を調整していく。当面は2mgを継続

新薬のため薬価が高いが、原則として初診の6ヶ月後から自立支援制度が使えるため、自己負担が現在の3割から1割に減額できる。

おわりに

元々は自分のためとは言いつつ、皆さんのお役に立てればと思いアップしてみました。これからも自分を見つめながら、努力を継続していきたいと思っております。引続き、ご愛顧の程を。

※最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?