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【プロローグ公開】先延ばしと挫折をなくす計画術 無敵の法則(2021/7/17発売)

『先延ばしと挫折をなくす計画術 無敵の法則』(野呂エイシロウ著)
シリーズ累計10万部突破!「無敵の法則」シリーズ第2弾『先延ばしと挫折をなくす計画術 無敵の法則』刊行を記念し、プロローグから目次までを全文公開いたします。先延ばしグセをなくし、”すぐやる人”になれる一冊です。


プロローグ

自分で言うのもなんですが、若い頃の僕は、ものすごくズボラでした。
早くやったほうが楽なのに、つい先延ばしにしてしまう。
原稿や資料作りは締め切りギリギリ。
ダイエットも途中で「また今度」とやめてしまう。

どうすればこの悪いクセは治るのだろう? 性格だから仕方ないのか?
そう悩んでいた僕が「やりきる人」になれたのは、「予定」を「計画」に変えたからです。

例えばスケジュール。明日、誰かと打ち合わせの予定があるとしたら、手帳やスマホのカレンダーにどんなふうに書いていますか?


次のページに載せたのは、ダメダメだった昔の僕が書いていたスケジュールです。

ダメなスケジュールの書きかた


この次のページには、今の僕が書いているスケジュールが載せてあります。
ちょっと変えただけで抜群の効果があったのですが、どこが違うでしょうか。

計画術のスケジュールの書き方


そう、僕はスケジュールに目的を書き込みます。
本編で詳しく解説しますが、一つひとつの目的を「見える化」するだけで、自然と動けるようになります。


例えば「〇〇締め切り」とだけ書いてあると、「あと3日あるな」と悪いクセが顔を出します。会議も前日になって「あれ?明日の打ち合わせって何の話するんだっけ?」なんてことになります。
「定例ミーティング」「月いち会食」などと書いてあると最悪です。準備は怠り、成果も追わず、「まあ、いいか」で終わる。
とんでもなく時間を無駄にしていることに気づきました。

これじゃ予定がわかっていても意味がない。「明日はやりたい企画を通すんだろ!」。そうやって僕を動かしてくれる人がいたらいいのに。
ならば自分で書いてしまえと始めたのが、今の書き方。「Siri」がプッシュ通知してくれるようなものです。

数分でできることですが、これにもっと早く気づいていたら、人生が変わっただろうと思います。


小学校時代の時間割を思い出してみてください。
1時間目は国語。2時間目は算数。3時間目は体育で4時間目が音楽。そんな感じで予定が決まっているだけで、なんのために国語の授業を受けるのかなんて、考えたこともありませんでした。

でも時間割に〝漢字を5個覚えるぞ〞とか、〝体育でカッコいいところを見せて女子にチヤホヤされるぞ〞なんて書いておいたら、もうちょっと僕も授業をうまく活用できたかもしれません。僕の学力が伸びなかったのはきっとこの時間割のせいです。目的を書いていたら、東大やハーバード大学を出て、本ももっとバカ売れしていたに違いありません。

まあ僕の妄想はどうでもいいとして、この本でお伝えしたいのは大きく2つ。

一つは、細々した行動をきちんと「計画する」こと。
もう一つはその計画を実行する「仕組みを作る」ことです。


計画は、何かを成し遂げるために方法や手順を考え、企てることです。
計画というと長期にわたるものをイメージするかもしれませんが、明日の会議も、明後日のランチも、それぞれに本当は企みがあるはずです。その積み重ねが、長期的な目標の達成につながるのだと思います。
逆に、どんなに壮大な素晴らしい計画を立てたとしても、日々そこに向かう小さな計画がなければ、絵に描いた餅で終わってしまうでしょう。


そして実行のカギを握るのは仕組みです。
僕は、やる気だけに頼るのは危ないと思っています。やる気というのは、本来あるはずのない幻想です。
「やる気があればやったのに」「やらなきゃいけないけど、やる気が出ない」なんてことは、あり得ません。やりたくなかったり忘れたりしているのを、やる気が出ないせいにしているだけ。

嫌なことでも、忘れそうなことでも、確実に実行するために必要なのは、やる気を出すことではなく、準備、習慣、ルーティンといった「自分を動かす仕組み」なのです。


自己紹介が遅れましたが、私はテレビ番組の放送作家であり、企業のPRコンサルタントでもあります。

ありがたいことに、いくつもの企画を抱えながら、雑誌やウェブサイトの連載原稿を書いたり、こうして本を書かせていただいたりしています。
僕は学生の頃から自分で事業を起こして、生きていくために常にいくつもの仕事を並行して進める働き方を続けてきました。会社や上司が仕事量をコントロールしてくれることもなく、手が回らないといっても同僚が助けてくれるわけでもなく、自分で決めた仕事を確実にやりきるしかありません。
そうした中で培ってきた、スケジュールの立て方や、時間を効率よく使う方法、抜け漏れを防ぐ仕掛けなどを、本書では55の法則としてまとめました。

僕はフリーランスのような経営者ですが、会社員であっても、僕に近い働き方をする人はすごく増えているのではないでしょうか。
コロナ禍を境に働き方は大きく変わり、リモートワークや副業が急速に一般化しました。それによってマルチに働く人も増え、やりたいことの選択肢は広がっています。個人で人生の計画を立て、自分で自分をコントロールする技術も大事になってきました。

そんな時代の変化を受けて、過去に書いた『成果につながる!仕事と時間の「仕組み術」』を一部、加筆修正したのが本書です。


やりたいことや、やるべきことがあるのに、つい先延ばしにしてしまう。
計画を立てても、いつもなし崩しに「なかったこと」にしてしまう。
そんなことが少しでも思い当たる人にとって、きっといくつもヒントが見つかる本になっていると思います。

この本に書いたのは、事業計画の書き方などの長大なプラニングの方法ではありません。日々の一つひとつの予定や行動を計画化して、確実にやり遂げるための方法です。
具体的なやり方をライフハックのようにまとめているので、すぐに実践できますし、興味のあるテーマから読んでいただけるようになっています。

この本を読んでいただければ、
「やっておけばよかった」がなくなります。
「やろうと思ってたのに」がなくなります。
そして「やりたいこと」がたくさんできます。
そのために「やるべきこと」もはっきりします。
「やらなきゃ……」と時間に追われるストレスがなくなります。
きっと「すぐやる人」に変われます。
こうして、限りある時間を無駄にすることなく、常に目的と成果に向かう充実した毎日が手に入るのです。

僕は、人生は有限だということを忘れないようにしています。東日本大震災やコロナ禍を経て、どんどん強く意識するようになりました。毎日寝て起きて、家族や大好きな人たちと過ごす時間も決して当たり前ではないと、常に自分に言い聞かせています。

ぜひこの本を読むことから、計画術を始めてみてください。

「この本を読んで3つくらいSNSのネタにしてやろう」
「少なくとも5つは実践してみよう」
「独立に生かそう」

なんでもいいので、ただ「本を読む」のではなく何かを企んでもらえたら、嬉しく思います。それがあなたの人生の充実につながるならば、著者としてこれ以上の喜びはありません。

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