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初めての体験

「初めての試合」


みんなは初めての経験をどれだけ覚えているだろうか。


バレーボールを始めて初めての試合のことである。
中学3年になると高校生の試合に出ることができる。
私は中高一貫校に通っていたため、いつも高校生とバレーボールをしていた。
中学生は部員が少なく大会に出られる人数がいなかった。
そのため中学の試合ではなく、高校の試合が私の初試合となった。
もちろん高校生と対等に戦える技術などない。
ただ試合に出るためにひたすら練習したのがサーブである。
サーブは唯一の1人で行う攻撃だ。
メンバー登録してもらい、ユニホームを貰った時は嬉しさと緊張が半々だった。


試合当日。
高校生の先輩と共に試合会場へ。
周りの選手はみんな大きく緊張が増したのを覚えている。
前の試合が始まり、私は得点を見に行く係だったため何度も会場に行き得点を確認した。先輩達はアップをしており、試合終了になるにつれて不安もでてくるように。
まもなく試合が終わることを顧問(以下S先生)に告げ、体育館へとみんなで向かう。

試合開始のホイッスルがなり、先輩達がかっこよく動いていた。
先輩がスパイクを決めると自分の事のように喜びS先生とハイタッチをする。
いつ自分の番が来るのかとドキドキが止まらない。
試合後半、自分のチームは点差を広げ勝っていた。
そこでS先生からそろそろ出るよ、と言われ心の準備をする。
勝っていたということもあり、心に余裕を持つことが出来た。
メンバーチェンジのホイッスルがなり、コートへと入る。
コートに入った途端メンバーの一員であることを実感した。
先輩達が笑顔のハイタッチで迎えてくれ、緊張が少しほぐれた。
そしてサーブのホイッスルがなる。
バレーボールは8秒以内に打たなければ相手の得点になってしまう。
しかし8秒とは思っているより長いものだ。
焦らず深呼吸をして、今まで練習してきたサーブを打ち込む。
サービスエースとはならなかったものの練習通りのサーブを打つことが出来、先輩からもS先生からも褒められとても嬉しかったのを覚えている。
その後試合が終了。
無事に勝つことが出来た。
初試合、初勝利。
最高の経験をすることが出来た。


この試合をきっかけに私もサーブだけでなく、コートの中で先輩達のようにボールを繋げ、スパイクを決めて、コートの中でみんなでハイタッチがしたい。
そう思えるようになった。
そこから今まで以上にバレーボールに打ち込んだ。


最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた明日。


❆.*ぺたん

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