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アメリカの臨床栄養管理士のSisterに相談したら糖質ダイエットを止められた

わたしの妹は、3学年下の現在44歳。
20代のころにアメリカ人と結婚し渡米。2人の女の子の母親、と思ったら5年ほど前に双子を妊娠し、現在4人の母親。旦那とは数年前に離婚。その前から自立の準備をし始めて、学校で勉強して試験に受かり、今年国家資格のDCES(以前のCertified Diabetes Educator:糖尿病療養指導士)も取得。今はクリニックで病気の人への指導や相談をしている。
その妹に突然オンラインで連絡をとった。

私「お姉ちゃん、糖質制限ダイエットしてるんだけど、ダイエットアドバイスしてくれない?」
妹「え?いいよ。計算してみようか?」

そして身長と体重とふだんの歩数とか活動量を聞かれ、弾き出されたのが以下の内容。

・今わたしは1630kcal/1日が必要な体
・目指すべきメンテナンスカロリーは1200ckal/1日
・BMI的に標準体重、つまり目標体重は56kgに設定して

◯え?糖質制限じゃないじゃん

糖質制限じゃないの?!3週間くらい頑張ってきたのに。と聞くと、

糖質制限、つまりケトン体ダイエットでしょ?それは短期的には効果があるかもしれないけれど、長期的に見たらオススメできない。やめたらすぐにリバウンドもするし、筋肉も落ちちゃうし。もともとケトン体ダイエットっててんかん発作がある子供が薬とかで何をやっても治らない時に選ばれる食事管理方法。リバウンドしないのも嘘だし、脂質の飽和酸とかとりすぎてコレステロール値が上がって心臓に負担がかかったら全然意味がない。

…と。
1日1200kcalに抑えて、繊維分を減らさずにバランス良い食事を心がけるのが大事。炭水化物は白米ではなく玄米にするとか、タンパク質も魚を中心にとか、とにかく質の改善をして、時に運動も取り入れて…

って、え、なにそれ、むっちゃ普通のダイエットってやつじゃん。
糖質制限のサイトとかにはカロリー関係ないってすごい書いてあるけど嘘なの?!

「いやいやカロリーは関係あるし、実際お姉ちゃんだって食べすぎたら糖質制限してても痩せなかったわけでしょ。
わたしも栄養士としてはオススメできないけど、一番やせたのはインターミッテントファスティング(軽い絶食)した時だよ。プロテインは取らないと筋肉落ちちゃうし、1食で吸収できる量にかぎりがあるから(せいぜい1食で体が吸収できるタンパク質量40g)ある程度それは気にしながら、朝は豆乳ラテ、昼はほぼ食べない、夜はガッツリ食べる。ってやって体重落とした」


説得力がありました。が、納得できない!
1200kcalってだいぶきついし!

◯ダイエットに王道なし、体質にあった方法を選んで

私「ちょっとこれ見てよ、糖質制限ですごい落とした人のブログ」
妹「あーすごいね。この人にはぴったりはまったんだね」
私「成功してる人もいるんだよ。なのにダメなの?」
妹「まあ特殊なタイプだね」

糖質制限で成功した人もいるだろうけれど、極端に痩せて維持できる人の率は2.5%って知ってる?そのくらい続けることは大変だし、リバウンドしないのも大変。たまたまこのひとにこの方法が合っていただけの話で、極端なのはどこかで無理がくる。だから何か食べないとかは基本的にはやめるべき。と妹は言う。(実際その人も糖質は適度にとっているようだった)

ダイエットに王道なし。人によって体は違うし合う方法も違う。
体質に合った方法でやるのが一番。まあでもお姉ちゃんの体は、たぶん他の人よりもタンパク質や脂質多めでもいいと思う。腎機能は悪くないんでしょ?だったらタンパク質多少取りすぎても大丈夫。
でも炭水化物だって大切だからちゃんととって。

私「そうか、比率は人それぞれってことか」
妹「うん、お姉は肉好きでしょ、しかも脂身多いやつ。バターとかベーコンとかも」
私「だいすき」
妹「たぶんタンパク質も脂質も体が欲してるんだと思う、だから人より多めでも大丈夫」
私「なるほど」
妹「うちパパもママもみんな肉好きじゃん。うちの家系は肉でカロリーをとる家系なんだよね。だから筋肉もつきやすい」

ちなみに私には息子がひとりいるけれど、彼は完全に元旦那の体質を受け継いでいて、わたしとはだいぶ食の傾向が違う(味の好みの傾向はいっしょだけど!)中学生になっても脂身の多い肉は嫌い。わたしが気を利かせて霜降りの肉なんか用意した日には「ギトギトで食べられない!」と食べてくれない(から美味しくわたしがいただくことにしている)。そして中学生だというのにニキビひとつない肌で…冬はかわいそうなくらい肌がかさかさになる(私は冬でもオイリーw)。そんな彼は炭水化物の消費量が半端なく、小さい頃から甘党で甘いものもすごく欲しがる。
そんな人間とわたしとでは、必要な栄養素が違うにきまっとるな。

私「糖尿病のケがあっても糖質制限じゃなくていいの?」
妹「糖質少なめにする必要はあるけど、でもうちの家系の糖尿値はたぶんそれほど深刻にはならないと思うんだよね」

妹の話によると10年前に妊娠した時に血糖値が高く糖尿病を発症したけれど、そこから10年経ってもほぼ数値の変化がないし、父も糖尿といわれてるけれど、数十年たっても悪化していない。これはめずらしいらしく「お姉もギリギリの数値なだけだし、急激な悪化はしないんじゃないかな」とのこと。まあ油断は禁物だから気をつけ気味にした方がいいとは思うけれど、痩せたらだいぶかわるんじゃない?と。
…確かに。こないだ父が家に来た時も、糖質に気をつけていると思っていたのにご飯おかわりしててびっくりしたんだった。それでも数値が改善したって自慢していたっけ。

私「そうかー体質ってあるだろうというのはわかる。じゃあ具体的にはどのくらいにしたらいい?」

◯私の最適な比率、そしてEat Rainbow、虹を食べろ

そうして妹が出した、わたしに最適な炭水化物:タンパク質:脂質の割合は

糖質40%:タンパク質35%:脂質25%
グラムに置き換えると、糖質120g、タンパク質105g、脂質33g。
カロリーにすると、糖質で480kcal、タンパク質で420kcal、脂質で300kcal。

…う、これは計算がめんどくさい。
以前カロリー制限ダイエットをしたことがあるので、だいたいの食物のカロリーは頭の中にあるけれど、にしもタンパク質や脂質まで気にしたことなかったから、今から一つ一つ覚えるのは大変すぎる。

私「例えば鶏もも肉とかだったらどのくらい食べていいの?カロリーさえあってれば1枚ぺろっといっていい?」
妹「いや、それは食べ過ぎ」
私「え、食べたい」
妹「別に食べたいなら食べればいいけど、基本的には肉は掌にのせて乗る感じのトランプのサイズが1食ぶんって考えて」
私「まじか、1食でもも肉半分までってことだね」
妹「ささみとかの方がいいけど…」
私「ももが食べたい」
妹「…じゃその分どっかでカロリー減らして」

トランプサイズっていうのがタンパク質の基本のようで、たくさん食べてその栄養が全部取り入れられるわけじゃないから、タンパク質を有効に取り入れる意味でも小分けにした方が良いと。肉だけじゃなくて魚でもトランプサイズと言われました。脂ののった季節のおいしいさばを半身食べたらトランプ超えるな…

私「クッキーは食べていい?」
妹「基本やめて」
私「おいしいのに」
妹「食べたいなら仕方ない…でも食べるときは少しに。たくさんはだめ」
私「わかった」

いただきもののクッキーがあって、どうしても食べたかったのです。
糖質制限していたからダメって思ってたけど、糖質も食べていいなら少しは甘いものからも糖質をとりたい!
やめてと言われたけどちょっとならいいって言ってくれて、やさしい。

私「くだものは?」
妹「食べて」
私「それはうれしい!糖質制限だとNGになってたから」
妹「量には気をつけて。テニスボールサイズの果物で糖質15gって覚えておいて」

なるほど。ちなみにこたつの上で食べるようなみかん1つで10g、りんごなら半分くらいで15g。
糖質も、ホールウエイトブレッド(全粒粉パン)とかなら量に気をつけながら食べてもいいし、じゃがいももコーンも食べ過ぎなければ大丈夫だから。カロリー計算して、とのこと。
Eat Rainbow(虹を食べろ)と言われるように、いろいろな色のものを食べることを心がけながらカロリー計算してれば大丈夫、とアドバイスをもらいました。


さあ、ということで全然普通のダイエットしようと思ってなかったのに、流れで普通にちゃんとダイエットをすることに。妹のコメントをもらいながら食生活をレコーディングして、進めることになりました。食生活のレコーディングはこのブログにて。基本自炊しながら食べたもの写真に収めて、進めていこうと思います(それがモチベーションになりそうだから)。
できるだけRainbowな食事になるように気をつけますよ。妹のコメントももらいながら。
最後に。
自分は骨太だからそこまで痩せなくていいよね、みたいなことをいった時、ぴしゃりと妹に「それは言い訳!」と言われました。う〜ん、これは言い訳なのか。47年間わたしは骨太だから体重重くても仕方ないと思っていたよ。
いかに自分の中に言い訳や思い込みが多いか、だなあ。

次からは食生活の記録に。
ワイン飲みながら夜中に(こちらは朝だけど)姉のダイエット戦略を練ってくれた妹、ありがとう!

もしサポートいただけたら、いつもより高級な食材を買います。そしてお礼の気持ちを込めてその食材で「ダイエット食記録」を綴ります!