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コロナ禍でイギリスに飛んだら、道中の衝撃がすごかった(2021年1月下旬)

先日所用で成田ーエディンバラ間を飛行機で移動したので、状況を共有します。
入出国や空港の状況が変わりやすいご時世なのでナマモノような情報ですが、私のようにビクビクと渡航する必要が出た方のお役に立てば幸いです。

旅程や利用した航空会社などの情報は以下の通りです。

渡航概要
・成田空港発、エディンバラ空港着
・ヘルシンキ空港でトランジット
・道中は全てFINNAIRの便を利用、バゲージピックアップなし
・VISAなし

今回お勧めする事項もまとめておきます。

英国入国おすすめ事項まとめ
・ヒースロー空港での入国は避ける
・エディンバラ空港の入国審査は緩いのでおすすめ
・陰性証明書は英語や各国指定の言語で記載されているものを取得する。日本語の証明書は使えない。
・政府の入国要件ページや各種証明書は印刷して持っておく。成田空港のセブンイレブンは営業しているのでできるだけ最新の情報を印刷する。

さて、必要なことは大まかに書いたのであとは時系列順に書いて参ります。

渡航前|日本国内で準備したこと

蛇足も多分にあるかと思いますが「ここはいつも通りだったよ」という情報も含めて記載していきます。

チケット取得(座席指定)
チケット予約時に座席の指定ができなかったので、「航空会社がソーシャルディスタンスが取れる座席を指定する可能性があるな」と思っていたのですがこちらは杞憂でした。いつも通りチェックイン時に座席指定ができます。
後述しますが座席指定はあまり意味がありませんでした。
渡航要件の確認
渡航時に必要な物品や事前に必要な申請などは政府の公式ページで確認できます。ただ、昨日の記載内容が今日変わっていることはザラなので、こんな形で利用するのがおすすめです。

・役に立つ公式ページはリンク集形式で管理
・入国要件の記載内容に変更が無いか日々チェック
・渡航前日ー当日に全てのページを印刷する

私は空港までの道中で各ページをPDF化し、空港のセブンイレブンで印刷しました。
当時のイギリス入国要件
私が入国した際の要件はおおよそ以下の通りでした。これに合わせてその後の準備を進めています。

・出発72時間前までの陰性証明書を提出
・出発48時間以内に記載したpassenger locator formを提出
・Essential reason 以外での入国禁止
・全ての外国人は到着翌日から10日間の自己隔離をすること
 (イギリス国内での有料の検査を予約・受診の上陰性が判明した場合は免除)
陰性証明書取得
こちらのページを参考に「Tケアクリニック」を受診しました。「エアトリ」が母体なので渡航目的の陰性証明書としての出来は信頼できるかと思います。ただし、陽性となった際の医療機関との連携は専門外のようですのでご注意ください。
*にしたんクリニックの方が安かったのですが、出発時刻の関係で72時間前の要件に合う予約が取れず、諦めました。

陰性証明書の種類
陰性証明書は必ず英語または各国指定の言語で取得するようにしてください。現物を見たわけではないのですが、隣のカウンターで受付をしていた方が陰性証明書を確認された際に揉めており、その後機内で見かけなかったので搭乗できなかったようです。
話の内容から推察するに、EU圏への旅行に日本語表記の陰性証明書を持参していたようなので、表記されている言語さえあっていれば問題ない気もしますが、念のため注意喚起しておきます。
passenger locator formの入力
2021年1月現在、イギリス入国時にはpassenger locator formの入力、提出が義務付けられています。主な記載内容は以下の通りで、量が多いので英語力次第で記載に15分-60分程度かかると思います。

・パスポート番号や国籍、氏名
・搭乗日や座席情報
・トランジットなどで経由する国
・イギリス国内での滞在先
・機内での陽性患者が出た場合の連絡先
 (本人、イギリス国内の所属、日本の緊急連絡先)

到着48時間前から入力可能なのですが、座席情報も記載が可能なので、オンラインチェックインを早々に済ませてからの記載をお勧めします。
また、記載後はPDFファイルが取得可能なので、印刷して持っておくと良いです。
自己隔離期間内の飲食物、日用品準備
私は隔離不要の同居人がいるので準備は要らなかったのですが、到着翌日から10日間の外出が禁止になっているため、何かしらの対処が必要です。私が確認できた対処は以下ですが、必要に迫られなかったので多少情報の粒度が荒いのはご容赦ください。

・到着した空港で受けられる有料の検査を受ける(ここで陰性が出れば自己隔離免除)
・飲食物や日用品はデリバリーサービスを利用
・同居人や寮母さんなどの協力を得る

空港①|成田空港(出発)

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成田空港ではFINNAIRに搭乗できる第二ターミナルを利用しました。

受付カウンター
写真の通り大変人が少なく、ほとんどのカウンターが稼働していない状態でした。各社1ー2箇所ずつ稼働していたようです。それでも空港スタッフの方が乗客よりも余程多かったので、すんなり受付開始できました。

ただし、受付自体に最低20分ほど時間がかかるのでご注意ください。FINNAIR(から委託されたJAL)の職員さんがとても丁寧で、パスポートの確認や荷物の預け入れをした後、現時点での渡航先の入国要件を検索して確認してくれます。併せて入国審査時に必要な書類とその内容もここで確認してくれるので、必要な書類の過不足がないか、ここで確認が取れます。準備した書類は一通り印刷しておくとスムーズです。ちなみに、必要な書類が不足しているとここで追い返される可能性があります。

入国要件の確認でいっぱいいっぱいだったのか、受付後にチケットの発券はされませんでした。必要な場合は声かけを忘れないようにした方が良いです。
飲食店街
食事やお店にもご注意ください。
下の写真の通りほとんどの飲食店が営業していない状態でした。このご時世どこでもそうかとは思いますが、空港内はかなり大胆にお店を閉めているのでお気をつけください。「出国前に空港で美味しいご飯を食べよう」と思おうとがっかりしてしまうかと思います。

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保安ゲート・出国ゲート
こちらも一切待ち時間が発生しないのでとても快適です。自動化ゲートで出国できました。パスポートなど、通常並びながら準備していたものを用意する間もないので、必要なものは手に持ってから入場すると慌てずに済むと思います。
搭乗待ち
搭乗人数がかなり少ないので、全乗客の搭乗がおよそ1分で完了します。搭乗開始時間より前にきちんと到着しておいた方が良いです。

機内①|成田ーヘルシンキ間(FINNAIR便)

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機内の様子
乗客4名相手に国際線の機体、CAさんの数も据え置きだったので、かなり丁寧に対応いただきました。搭乗と同時に「お好きな席にどうぞ」と言われ、食事の時間も自由に変更でき、わざわざ「お腹空いた?」と何度も飲み物やお菓子を持ってきてくれました。起きている間の声かけを減らして欲しい方は事前に伝えておいた方が良いかも知れません。
3列シートを占有して横になって寝ることもでき、空港到着時も「人数が少ないから建物までバスで送るよ、後ろの扉から出てね」と至れり尽くせりでした。
その他
ヘルシンキ空港到着直後に再度保安検査があるので、もらった飲み物はその場で消費してしまった方が良いです。

空港②|ヘルシンキ空港(トランジット)

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入国審査
入国審査にあたるものは特になく、自動化ゲートが利用できました。順番が怪しいのですが、以下の3つが立て続けにあるので少し慌ただしいです。

・トランジット先のチケットゲート
・入国ゲート
・保安検査

陰性証明書を見せる有人ゲートがあった気がするのですが、慌ただし過ぎて詳細を忘れてしまいました。確かあったと思うので手元に持っておくと良いと思います。
当時の状況
私が渡航した際のフィンランドの日本に対する警戒レベルは4段階中レベル4(最大警戒対象)でした。ここの状態でもヘルシンキ空港内のトランジットに関する規制はあまりなく、大変助かりました。
裏を返すと、トランジットであればほとんどの国が入国できてしまうということなので、空港到着前から不織布マスクを装備するなど、感染対策をしっかりしておいた方が良いと思います。
搭乗待ち
小さい空港なので、トランジットの時間が短くても搭乗ゲートまで余裕で到着できます。こちらは成田よりも人がいました。中国語を話す防護服の集団など、少々物々しい雰囲気はありましたが、特に治安が悪いような印象は受けませんでした。

機内②|ヘルシンキーエディンバラ間

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機内の様子
通常はほぼ満席になる小型機ですが、搭乗率は50ー70%といったところでしょうか。前方の座席の様子は確認できませんでしたが、1人連れの隣は一通り空いており、2席連席で空いている座席も数箇所ある、という感覚でした。
機内での会話がうまくできずマスクをはずしてしゃべる親子連れなど、ちょっと同乗が不安になる方も乗っているので、感染対策はしっかりした方が良いです。

空港③|エディンバラ空港(入国)

自動化ゲート
自動化ゲートは例外なく利用できない状態でした。
空港に到着すると、入国審査の有人ゲートへ向かう列が2つに分かれています。日本やEUの国旗がある方に向かおうとすると「こっちだ」と逆の列に案内されました。
同じ便の中で4−5名程度優先レーンに案内されていたので、イギリス国籍の方だけ対応が違うのかもしれません。ひとまず日本人向けの優遇はありませんでした。
入国審査
パスポートと同時に入国審査で必要な陰性証明書とpassenger locater formを出だしでまとめて提出しました。ヒースローだと記載内容をその場で確認され、誤りがあれば指摘を受けたりするらしいのですが、エディンバラ空港では「はーい、ありがとうー」くらいで大変緩かったです。紙で提出し、後で確認すれば良い状態にしたのも幸いしたのかもしれません。

審査官とのやり取りも「顔確認するからマスクおろして」「学生?あ、社会人なの?OK」「検査も陰性だね、素晴らしい、通っていいよ」と、国籍も渡航目的も聞かずに簡単に終わりました。「私は学生じゃなくて、働いているよ」以外は特段受け答えも要求されず、提出された資料のチェック程度でした。
夕方の最終便近くで列もほぼ最後尾だったので、審査官が疲れていたのかもしれません。いずれにせよ厳戒態勢とはとても言い難い緩い入国審査でした。
他の人の様子
指紋を取られている方も何名か見かけました。ヒースローを利用した日本人も指紋の登録が必要だったようです。

また、passenger locater formをスマホで見せていた方がバーコードの読み取りで少々手間取っていたようなので、こういう時はアナログで資料を揃えておく方が良いと思います。
空港の様子
ヒースロー空港内は人が多いと聞いたので少々身構えていたのですが、そもそもエディンバラ空港には人がほとんどいませんでした。
ルール上は空港内での出迎えはNGらしいのですが、到着時間によっては「人もいないし寒いからどうぞ」と、乗客でなくても建物内に入れるようです。
公共交通機関
空港からのバスやトラムが乱れている様子は特にありませんでした。敷地内が混乱している様子はなかったので、飛行機の到着に合わせて動いている便は通常通り運行しているようです。


長々と書いてしまいましたが、今回お伝えする情報は以上です。


伝聞情報や推測がかなり含まれているのと、状況が刻一刻と変わっていくのでどこまで役立つ情報かは不明ですが、どなたかのお役に立てば幸いです。


酒蒸

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