Meadow(メドウ)

本業:大学生 就活しながら卒論執筆しながら塾講師しながら詩や小説を書きながらインタビ…

Meadow(メドウ)

本業:大学生 就活しながら卒論執筆しながら塾講師しながら詩や小説を書きながらインタビュー編集しながら合唱しながら起業してます!

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最近の記事

【エッセイ】 別に良くないですか。

突然ですが、無理なもんは無理なんですよ。ハイ。 あのね、最近の若者って繊細な人が多いじゃない。 あくまでわたしの肌感覚ね。異論は認める。 まあ、若者に限らずかな。 学校でも職場でも、大学のサークルでも、 合わないものがあったら合わないって言って、すぐ逃げるじゃん。 ある人がね、すげー繊細なJKに対して 「いちいち病むな」 って言ってたんですよね。 また別の人がね、 「病むだの傷ついただの、アホらしい」 って言ってたんですよね。 別に病んだって良くないですか。☺️💢

    • 創作【詩】 ツバメ

      ツバメ、 ぼくと代わってくれないか。 ツバメ、 ぼくにも羽をくれないか。 ツバメ、ほら 宝石ならやろう。 ぼくにも空をくれないか。 ツバメ、 どうか教えてくれ。 そこから何が見える? ツバメ、 今すぐ答えてくれ。 なぜ飛び立とうと決めた? こんなに大きな身体はいらない、 こんなに立派な服もいらない。 こんなに賢い頭はいらない、 こんなに優しい心もいらない。 空を飛ぶだけなら。 そうだろう、 ツバメ。

      • 創作【詩】 拝啓、オブラート殿

        拝啓 オブラート殿 この度はご愁傷様でございます。 弟ぎみが亡くなられたと伺いました。 心よりお悔やみ申し上げます。 ところで、 弟ぎみを殺ったのはオレです。 弟ぎみは大変艶やかな肌をしていました。 ハリと弾力と光沢のある髪をお持ちでした。 オレはその愛に包まれて、 真綿で首の締まる思いでした。 オレはなんにもオブラートに包めやしなかった。 くるしくて。 だから、あいつを殺りました。 肺に大穴あけました。 中からサーッと薬が漏れて、 それはそれは美しかったなぁ。

        • 創作【詩】 さらってゆけ

          波が来るとき 悲しみをもってきて 波が引くとき 悲しみをおいてった なぜ? わたしは すでにたくさんの悲しみで 砂の城をつくっていたのに かもめ鳴くとき わびしさがやってきて かもめ呼び合い わびしさが増してゆく なぜ? わたしの たくさんのわびしさは 耳にこだますばかり 抱えきれないものを あなたは贈り物と言った 取り落としても 取り落としても 笑って拾い上げては 「あげる」なんて言うけれど 波が来るとき わたしを飲み込んで かもめ鳴くとき わたしに呼び掛けろ 波が

        【エッセイ】 別に良くないですか。

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        • 詩とか、詩とか、詩とか、詩
          97本
        • エッセイとかエッセイ
          7本

        記事

          創作【詩】 太陽

          雨が降り、止み、また降った。 震えているのは世界で僕だけ? 一瞬だけ目の合った太陽は、 静かに笑ってまた雲に隠れた。 僕の心が死のうとするのを、 太陽はそっと引き留めてくれた。 僕が手をその頬に伸ばすと、 太陽はそっとそれをなだめた。 「誰が世界に色を塗るのか?」 太陽は、静かに僕に問うた。 客席はにわかに空っぽになり、 泣いているのは僕だけだった。 外に出るとおばさんたちが、 芸術と才能の話をしていた。 しろうとにできないことといえば げいじゅつとスポーツとおんがくよ

          創作【詩】 太陽

          創作【詩】 娘よ

          娘よ また春が来るだろう 君の頬は丸く膨らみ 瞳は眩しく細まるだろう 鳥のさえずり聞かせてあげよう いつか君も羽ばたけるように 娘よ また雨が降るだろう 君の髪や肩を濡らし 洗ってゆくのだ、あの日のことを 吹きすさぶ風をなだめてあげよう せめて今夜は眠れるように そして 私は去るだろう 灰のように身軽になって たったひとりで舞い上がる 優しい風に紛れて 歌ってあげよう 歌ってあげよう もう隠し事などないのだから 祈りをあげよう 祈りをあげよう 願ってはいけないことなど

          創作【詩】 娘よ

          創作【詩】 夏

          呼んでもないのに夏が来て 春を殺ってしまった 台風を前に風鈴が 喧しく鳴く うるせえ 隣家の親父が 半裸で畳の上に座る 道行く人が何事かと見る 春は逝き、そして夏は捕まった ぼくはそれを尻目に 言葉の木陰で涼む

          創作【詩】 夏

          創作【詩】 私へ

          私へ どこにいるの? 私へ 隠れているの? 私へ その手に握ったザラメは あなたひとりだけで食べるの? 私へ 疲れているの? 私へ 聴こえているの? 私じゃない誰かに手をひかれて どこかを旅でもしてるの? 私へ、もう どうとでもするがいい 私を これほどに待たせて 私は 生まれてきてしまった 生まれてきてしまったのに おいで 陽の当たるほうへ 雷と競いながら歌って 雨の森の中で踊ろう 私、 ひとりしかいないの 傷つくのと愛するのは同じ 同じ心にしかできない

          創作【詩】 私へ

          創作【詩】 わたしへ

          わたしへ どこにいるの? わたしへ かくれているの? わたしへ そのてににぎったザラメは あなたひとりだけでたべるの? わたしへ つかれているの? わたしへ きこえているの? わたしじゃないだれかにてをひかれて どこかをたびでもしてるの? わたしへ、もう どうとでもするがいい わたしを これほどにまたせて わたしは うまれてきてしまった うまれてきてしまったのに おいで ひのあたるほうへ かみなりときそいながらうたって あめのもりのなかでおどろう わたし、 ひ

          創作【詩】 わたしへ

          創作【詩】 毒

          わたしは毒をもっていました それは、水仙の花でした 奴は日ごとに水を吸い上げ ついには綺麗に咲きました 誰もそれには気づかなかった わたしは毒をもっていました それは、小さな優しさでした わたしはわたしに向けた刃を そっと静かに見下ろしました わたしは毒をもっていました それは、固めた拳でした 奴は言葉をもっていました 殴れるものには、なんにでも ぶつかっていくことにより わたしは毒をもっていました それはひとつの歌でした 奴は日に日に大きくなって ついにはわたしの喉

          創作【詩】 毒

          創作【詩】 雨は知りたかった

          雨は知りたかった 地面はどんな味がするのか 雪は知りたかった 仲間の上に重なる温もりを 川は知りたかった 海の抱擁がいかようのものなのか よだかは知りたかった 星と友だちになる喜びを 私は知りたかった あなたに手を振れば どんな微笑みをくれるのか

          創作【詩】 雨は知りたかった

          創作【詩】 上へ

          わたしの中の4羽の鳥は 恐れ 嫉妬 怒り 悲しみ わたしの姿を映す鏡は 恐れ 嫉妬 怒り 悲しみ 鳥籠は開き、鳥たちは逃げた 姿見は割れ、塔は崩れた わたしたちは翼を広げ ぎこちなく飛び立つ、上へ

          創作【詩】 上へ

          創作【詩】 描いても

          描いても、描いても、描いても 白紙のページは埋まらないまま 眠っても、眠っても、眠っても 醒めない悪夢はやってくるのだ 歌っても、歌っても、歌っても また次の楽譜が差し出されている 歩いても、歩いても、歩いても ついにあなたには出会えなかった 食べても、食べても、食べても この皿の芋粥はなくならない 泣いても、泣いても、泣いても 暗い夜はまたやってくるのだ 描いても、描いても、描いても この白紙のノートは埋まらない 描いても、描いても、描いても 人生は、死ぬまで

          創作【詩】 描いても

          創作【詩】 こども時代

          9歳のときだった まだ小学生をしていた 図画工作の時間に みんなで絵を描いていた 隣の席に男の子がいた 自分の絵にひどく不満で くりかえしくりかえし、こう言った 「下手な失敗作って呼んで」 はじめは先生も無視していた でもとうとう男の子が勝った 先生はみんなの前でこう言った 「わかった  下手な失敗作  これでいいでしょう」 男の子は黙って泣いた 私たちはこうして 少しずつ少しずつ 大人への甘え方を 学んだのだった 良いこども時代だった

          創作【詩】 こども時代

          創作【詩】 心は泣いている

          心は泣いている 夕暮れどきに 心は泣いている 寂しいと言えずに 心は泣いている 声なき声をあげ 心は泣いている 優しさを求めて 心は泣いている あなたがいないとき 心は泣いている たとえ誰かがそばにいても 心は泣いている なにも悲しいことなどないのに 心は泣いている わたしになど見向きもされずに わたし、わたしは 幸せなはずなのだ わたし、わたしは 満たされているのだ けれど、わたしは ここにいてはいけない ほんとうのわたしはどこにいるの?

          創作【詩】 心は泣いている

          創作【詩】 海辺まで

          海に行こう 風に吹かれよう タバコを吸って お酒を飲もう 歌を歌おう 喧嘩をしよう 鏡を見よう 髪をとかそう 服を見つけて 破いたりしよう 危ない場所で 焚き火とかして そして慌てて 戻ってこよう 海辺まで 海に行こう 風に吹かれよう 歌を歌って たまには泣こう 本を読んでは 愚痴を言い合い 嫉妬をしては 鏡を見よう そしていつかは 大人になろう 声を荒げて 子どもを叱ろう 盲目になって 迷子にもなろう そんな自分を

          創作【詩】 海辺まで