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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.35

それでも、この時に開発した新型サーバー『GD-501HS』は、非常にスリムで(後から気が付いたのだが、業界No.1のスリムさだった)、また、正面上部の「顔」にあたる箇所に、タッチパネル式のスイッチを採用し、高級感を多少は出せたと思う。さらにサプリメント in ウォーター MCMのめぐみのロゴも正面パネルに配置した。

MCMニューサーバー白ななめ

また、部下の希望を採り入れ、当時の最も有力メーカーであるコスモウォーターに倣って、「白」、「黒」、「ピンク」と、三色のボディカラーバリエーションを用意したのであった。

MCMニューサーバー黒正面


やがて新MCMのめぐみ Pure発売の準備が整ったところで、代理店向け説明会を催し、新型サーバーをお披露目したものの、代理店からの満足の声が聞けなかった。と言うよりも、正確に言おう。無反応だった。

「なんだこれは?」と思った。
結局、「カッコいい」というものは、曖昧なものなのではないか。或る程度以上の出来栄えなら、実はなんでも良いのではないか。

ともかくも、『GD-501HS』のリリース後、「カッコいいサーバーを出せ」という声は聞かれなくなった。もしかしたら、私自身が全く気にしなくなっていたからかもしれないが。

MCMニューサーバーピンクななめ

私は、リニューアル時に於ける新たな方針として、ウォーターサーバーの利便性や機能などは副次的なものとし、飽くまでサプリメント in ウォーター MCMのめぐみ自体の魅力を以て販売力とすることを目指すことにしようと決めていた。

そして、新生サプリメント in ウォーター MCMのめぐみの構想を頭の中で巡らせる中に於いて、私は幾つかの新機軸を設けようと考えていた。
このリニューアルのタイミングで、ウォーターサーバー事業を開始した時から引き摺ってきていた幾つかの過ちを、一気に是正しようとしていたのだ。

まず一つ目は、商品の独自性、稀少性を前面に押し出すこと。

2010年12月の発売開始時から、我々は天然水との併売を行なってきた。MCMのめぐみが特許取得のサプリメントを配合したお水であることが事実とは言え、あまりにも健康ばかりを強調してしまっては、引かれてしまうのではないか、怪しまれてしまうのではないか。
そう当時はそんな懸念を持っていた為、「サプリ入りですよー」とは言うものの、その特徴や商品の良さのアピール度合いを意識的に下げてきたのだ。

その結果として、特にウェブサイトから流入してきたお客様や、商品説明が疎かになりがちな代理店の顧客の中には、MCMのめぐみが普通のお水ではないという認識を持たずに飲んでいる方々も多く、そういう顧客は、例えばキャンペーンなどのサービスの違いによって、残念ながら他社へあっさり切り替えてしまうこともあるのだった。

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因みに、ウォーターサーバー業界は、東日本大震災発生後の2011年以降、急速にその存在が世に知られ、特に個人ユースに於ける認知度が高まっていった。それ故、毎年二桁%増でウォーターサーバーの顧客は増えていたのだが、2014年頃からその増加率は落ち着きを見せ始めていた。
或る程度のニーズへは浸透が済んでしまい、それでもまだ増え続けてはいたものの、その増加ペースは鈍くなってしまっていたのだった。

このままでは過当競争が始まる。ウォーターサーバー会社同士の顧客の奪い合いが起こるに違いないと私は考えていた。

競業他社がウリにしているものとは何か?
多少の違いはあれど、殆どの会社が「価格」と、初回無料などの「値引きサービス」だ。それ以外に違いが有るとしても、精々ウォーターサーバーのデザイン性ぐらいのものだ。
私は、激しい価格戦争に巻き込まれることを避けたかった。そんな無為なことに労力を割きたくはなかった。

MCM成分イラスト


価格でもない。ウォーターサーバーのデザインなんかもどうでも良い。お水自体の魅力をウリにしたい。我々の主力商品であるサプリメント in ウォーター MCMのめぐみにはそれが有る。

MCMのめぐみの最大の特徴とは?
特許取得のサプリメントを配合したお水だ。普通に美味しく飲んで、健康を得ることが叶う唯一のお水なのだ。
その最大の武器を前面に押し出すことによって、これまで強調することを避けてきた「健康」を最大限アピールすることで、競争とは一歩離れたところで勝負していくことが可能となるのだ。

そこで、リニューアル後のMCMのめぐみは、敢えてキワモノを目指すこととした。
オンリーワンで、一度気に入っていただければ、家庭環境や家計事情の変化などが無い限り、他に変えようがない、代替え品が無い商品と判った上でお客となっていただこう。全てのお客様が解約の無いロイヤル・カスタマーとなっていただける様に商品アピールをするのだ。


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