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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.63

これまで、ウォーターサーバー業界で言えば、先に述べたウルトラマンの他には、『ちびまる子ちゃん』、『クレヨンしんちゃん』、『ドラえもん」、『ONE PIECE』、「ミッフィー』、『リラックマ』などがあったが、いずれもウォーターサーバー本体にキャラクターのイラストを描き施したタイプである。

この頃の私が考えていたのは、『バラモンのお水』から始まった、500mlペットボトルを使った認知度向上策であったので、他社の様なウォーターサーバーへのキャラクターの画像をラッピングするのとは考えが異なった。

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500mlのラベルへの採用によるコラボ作の強化。
これまで、おふざけ路線で続けて来てしまっていることの軌道修正という意味もある。

そして、それよりも何よりも、12リットルのMCMのめぐみと同様に、500mlシリーズにもサプリメントMCMの量を倍化したRichバージョンを作りたいと考えていたのだった。当然高価格商品となるが、それにキャラクターを使用することにより「付加価値」を超えた「高価値」商品への説得力を加味したいと思ったのだ。

それには、他社の様な子供たちを対象とする様なキャラクターは、少し向いていない様に思えた。
格調、気品、高尚、そういったものが望ましい。ガチャガチャしたものでは相応しくない。
また、当社のコアユーザーは比較的年齢層が高い。
それならば、手塚治虫のキャラクターというのは最良ではないのか。

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さて、問題は、ウチの様なチンケな会社を手塚プロダクションともあろうものが相手にしてくれるのかどうか。
当たって砕けろ。
そうだ。あのB級特撮バカ映画の巨匠・河崎実監督だって、明治大学農学部在学中に作った自主制作映画『エスパレイザー』では、ダメ元でお願いしたら、何故か「勿論お引き受けいたします」と言って石坂浩二がナレーターを務めてくれたし、8マン桑田二郎はイラストを描き起こしてくれたと言うではないか。
そして『ヅラ刑事』では、モト冬樹がヅラを被り、いざと言うときにはアイスラッガー式に放ってもくれた。

でも、当たったら本当に砕けたこともある。『怪獣のうんち』という企画では簡単にはいかなかった。AKB48に断られ、ももいろクローバーZにもNGをくらい(そりゃそうだろう)、それではと、壇蜜にオファーしてみたところ「謹んでお受けさせていただきます」と快諾された(え?)。そこで、彼女のエロなイメージを活かしてタイトルは『地球防衛未亡人』に変えよう。壇蜜だからダン隊員だ。それじゃ隊長にウルトラセブンことモロボシ・ダンの森次晃嗣を起用して、彼に「ダン隊員」と言わせよう(おいおい)と相成ったのだった。

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河崎監督のコツとは?
そう、「正面突破」だ。
まるで、学生運動のシュプレヒコールみたいな言葉だけども、言ってみりゃ私だって同じ様なものだった。
これまでだっていつだってヤケクソこそ本懐、直球勝負一本槍ではなかったか。そも変化球とは、ストレートを持ち玉にするからこそ決まるのだと承知しているのではなかったか。

ソビエト連邦の樹立に貢献したマルクス主義者の革命家はこう言ってのけた。
「人間の本性は、ドアから叩き出しても、窓からまたぞろ入ってくる」
まぁ、だからこそ、貧して窮することもしばしばではあるのだが。これがまた。
なお言えば、ドイツの諺にはこんなものもある。
「ビールを注ぎ足す娘は嫁に行けない」
・・・??? これは、どういう意味だっけ?

とにかく、度胸一発。
私は、頂戴していた名刺の番号に架電した。


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