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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.18

営業活動、販促活動を進める中で、私は或る感触を得ていた。
それは、ウォーターサーバーを導入しようと思った時の人の動向については、大きく分けて二通りだということだ。

一つは、単純にネームバリューで購入する人々。つまり「有名だからアクアクララでいいや」というパターンだ。
もう一方はというと、ウォーターサーバーが欲しいなと思ったら、ネットでアクティブに調べてみる層だ。
そういった人々は、検索した途端、富士山の水、京都の水、島根の水、九州の水、と似たような種類の水と似たようなウォーターサーバーの羅列に戸惑い、どれを買い求めたものかと迷うに違いない。

それはそうだ。前にも述べたが、その当時の天然水のウォーターサーバー会社の多くはコスモウォーターのFC、PBばかりだったのだから類似していて当然なのだった。

そんな迷っている時に、ふと見ればサプリメント in ウォーターなんて物がある。どんな物かは知らないが、サプリが入っているのであればカラダに良いものなのだろう、と興味を持って貰える様に努めるべきだと、私は考える様になっていた。

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また、水という商品があまりにも当り前の物というか、通俗的過ぎる為に、ウォーターサーバーが欲しい! と思う人がどういうペルソナに存在するのかが、非常に判り難い。
如何にウォーターサーバーを求める人に出会えるのかが重要なのだ。
まるで交通事故の様なものだ。

つまり、ウォーターサーバーという商材は完全にプル型の商品なのだ。私は、その時からプッシュ型の広告手法を一切捨て去ることに決めた。
そう、私は思い切りが良い。良く言えば。
悪く言えば極端なヤツとなる。

なお、その頃になると水の味も少しは判る様になっていた。
ビジネス団体の新規会員勧誘の為に、会員候補先の会社へ訪問した際に出された水を一口飲んだ時に、「うわ、不味い!」と感じた。
その時初めて、ウチの水は美味いのだと知ったのだった。

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好事魔多し。
商品の味にも自信が持てた。広報の基本方針も出来た。少しずつではあるが次第にお客も増えていた。
だが、問題が生じた。
サプリメントMCMに含まれている、カルシウムを主体とした多種類ミネラルが水と合わさって決して良くはない変化を生じさせることがあることが露呈しだした。

ミネラル成分が、空気中に含まれている一般生菌というものと反応して、そんなものまで元気にしてしまった。つまり、固形化させてしまい、水の中にフワフワとした異物が現れることがあった。
この一般生菌というものは、カビや大腸菌などとは異なり、空気中に普通に存在している類いのものであって、我々は日常的に吸引しているもので、カラダに害を与える様なものではない。
また、MCMのめぐみだけではなく、天然水に於いてもミネラルの結晶化、固形化については、ウォーターサーバーを用いている限りは少なからず発生してしまうことは宿命的なことなのだった。

しかし、害は無いとはいっても、水の中で固形化してしまっていては気持ちの良いものではない。
我々は、工場の衛生管理の向上だけではなく、MCMの原液の改良にも努め始めることとした。だが、その完全な解決に至るまでには手間と時間を要した。そして、拡販と並行しながらのそれは平坦な道では無かった。

不具合の起きてしまった時には、水の代替え品の発送や、場合によってはウォーターサーバーの交換を要することもあった為、余計なコスト増となり収益を圧迫するだけでなく、お客様によっては、それ故の解約という最悪な事態を招くことともなった。

ここから一進一退の状況が暫く続いてしまったのだったが、最終的な解決には2015年の完全リニューアルまで時を要してしまう。
そのリニューアルの詳細については、いずれ時機を見て述べることとしたい。


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