美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.72
大赤字状態を食らって、焦りに焦っていた私は早急に作業を進め、一ヶ月と間を空けることなく、速やかに大阪から神奈川県へと出荷場の移管を果たしてみせた。
しかしながら、それで赤字がすっかりと収まる訳でも無い。
前にも述べたが、実に2.3倍の送料値上げなのである。普通に考えて、そのままで事業を存続出来るレベルではない。
2017年10月にMCMのめぐみの価格を改定したと言っても、ギリギリの値上げだった。元より十分儲かっている訳ではないのだ。
コストアップの試算の結果を踏まえ、私は、またMCMのめぐみの価格を改訂せねばならなかったのだ。
2018年11月、お客様向けDMを作成、郵送した。
その文面はこうだ。
そっくりそのまま掲載させていただく。
『送料及び、ボトルキャップシールキャンペーン改定並びに、新年度記念プレゼントのお知らせ』
拝啓
平素より、弊社商品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
宅配会社からの度重なる送料値上げ要求に対しこれまで交渉を重ねて参りましたが、この度MCMのめぐみPure及びRichにつきまして従来の2.3倍の送料値上げが実施されました。
弊社に於きましては、先月のお便りにてお知らせいたしました2本入り箱の使用開始や、出荷場所を関西地区から神奈川県へ移転するなど、コスト削減の方策も幾つか行いましたが、今回の宅配送料の値上げ幅は、自社の企業努力の範囲内で吸収できる様なものでは到底なく、継続して商品をお届けするためには送料を改定させていただき、お客様の皆様へご協力をお願いする以外に無いのが現状でございます。
ただし、さらなるコスト削減策を実施する方向で進めている最中であり、実現した暁には当然送料値下げのご案内をさせていただく所存です。加えて、ウォーターサーバー、500mlペットボトルに継ぐ第三の形態によるMCMのめぐみの商品開発につきましても既に着手いたしております。
宅配会社からの圧力に屈し、且つ、お客様への販売代金に転嫁せざるを得ないことを大変心苦しく思っておりますが、「美味しく飲んで、いつの間にか健康に」と言う他には無いMCMのめぐみを引き続き供給させていただくことは弊社の使命だと考えております。この度の事情につきご理解とご厚情を賜りたく、厚かましいお願いではございますがMCMのめぐみの送料改定をさせていただきたく存じ上げます。
変更時期 平成30年12月15日お届け分より。
なお、送料改定に伴い、ご好評いただいております、「ボトルキャップシールキャンペーン」を改定させていただきます。従来は32枚でありました応募枚数を、MCMのめぐみをご愛飲いただいているお客様につきましては24枚に変更させていただきます。このキャンペーンを有効に活用することで、送料値上げ額を実質的に半分程度から、地域によっては2割程度にすることが可能になりますので、是非ご活用ください。
また、平成31年1月に弊社が新年度を迎えるに当たり、MCMのめぐみ2本入りをご愛飲のお客様全員に、1月、2月の二ヶ月間連続で素敵なプレゼントを実施いたします。プレゼント内容につきましては次回のお便りにてお知らせする予定でございます。
以上、皆様のご理解と引き続きのご愛顧を賜りくださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
と、上記の様なもので、「もう、どうか、助けてください」という体たらくな内容のものではあったが、引き続きMCMのめぐみを供給するには、もうどうしようもないと、素直な心情を述べた積りだ。
文中にある「2本入り箱の使用開始」とは、梱包材料費削減策として採ったものだ。1本入り箱をPPバンドで結束してお送りしていたものを1箱にまとめるというものに改定したのである。
「さらなるコスト削減策を実施する方向で進めている最中」と言うのも本当であったが、これは今のところ資金過多の事情で頓挫している。しかし全く諦めた訳ではない。いつか必ず。出来ることなら。
「第三の形態によるMCMのめぐみの商品開発」は、着手済み、実験済みで、いつでも商品化も出来るといえばまぁそうなのだが、顧客基盤がもっと大きくなってから、若しくは、MCMのめぐみ自体の認知度を上げたうえでなければ、商品化しても売れる見込みは乏しいと考え、今のところ保留にしている。
そして、後段の「ボトルキャップシールキャンペーン応募枚数の改定」は、少しでも値上げショックを抑えようとしたものだし、「1月、2月の二ヶ月間連続で素敵なプレゼントを実施」についても、少しでも客離れを防ぎたいが為の苦肉の策であった。