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Rambling Noise Vol.6 「またまたAfter the クリキャロ」

そう言えば、古谷敏さんはご存知でしょうか。
怪獣デザイナー 成田亨氏に、背が高く、手足が長〜いそのスタイルを惚れられてしまい、「君の体に合わせて作ったんだよ」と押し切られ、断り切れずに初代ウルトラマンの中の人になった方です。

そして、ウルトラマンのジェスチャーのみの演技が認められ、後番組のウルトラセブンのアマギ隊員役に抜擢された人でありんす。
(因みに、ウルトラセブンのボディのデザインは、中の人の足が短いのを目立たせなくする為にああなった。)

アサノさんは、古谷さんに何度かお会いしたことがあった。


ので、「ザラブ星人が化けたニセウルトラマン(ヒーロー偽物の元祖だね!)の顔面をチョップしたウルトラマンが、

痛てえぇよ、おい!


っとチョップした右手をシェイクしたのは名演技でしたねー!」と、お話しした。
したら、いや、そうじゃないと返された。

実は、初代ウルトラマンの手は、銀色に塗っただけのドクター用のうっすーい手袋で、着ぐるみの禍々しい怪獣のトゲトゲをパンチ・キックする度に、自分がダメージを受けていたんだと。
だからあれも咄嗟の行動だったんだっておっしゃいまして、アサノさんは非道く感動したのでありました。

そのシーン、ご興味がございましたら、こちらのYouTubeをどうぞ。


因みに、なんでまた古谷さんとご縁があったのかと言うと、どういう訳だかアサノさんは特撮B級バカ映画の巨匠 河崎実監督に懇意にしていただいていて、こんなおバカなコラボ商品まで大真面目に出してしまっている。

(これは宣伝だね?うん、そうかもね。)


この河崎監督は、ウルトラマン加山雄三に心を鷲掴みにされた小学生がそのまま大きくなってしまった様な人で、古谷さんにラブコールを送って俳優業に復帰させたのであったのだ。

てな訳で、アサノさんも現場やらイベントやらで古谷敏さんともご一緒する機会を得たという次第。

うん。だからこんなシャレオツな写真も撮ってるよ。



まぁ、それはさて置き。
ウルトラマンに憧れてやって来た宇宙人のお話ねぇ・・・。

「いや待て」
そこまで考えて、ハタと気がついたはアサノさん。

「これじゃあまるで、映画『ギャラクシー・クエスト』の二番煎じだ」


その映画は、SF作品を現実だと勘違いして、出演俳優たちに宇宙人が救いを求めにやってくるという、スタートレックをオマージュしたパロディだったのだ。

ブッブー。はい、ボツです。


だが、アサノさんは簡単には挫けはしない。そう、厄介なことに、迷惑なことに。
宇宙人をネタにしてなんか一発書いてやろう、何かしら発表の場も作ってやろう、と心に決めてしまったし、こうやって書き残してしまった。

根拠はあまり無くっても、自分にプレッシャーをかけてしまって、どうにかしなくっちゃと発奮する。
やると言ったら、やる(まぁ大体だけどね)
アサノさんは、全体こんな人だ。

「人生というダイスを転がして、自分をもて遊べ」


て、エ、Mですか?
あー、そうか。いや、これはアサノさんの趣味の一つである吉川晃司の言葉でありました。悪しからず。

ほいで、実際に宇宙人ネタで一本脚本を書いて、Zoomを用いたリモートドラマなるものを作っちゃったりなんかしているから大笑いだ。

はっはっは、と。

因みにこのドラマ。人がいなくて仕方がないから演出もしてみたアサノさんだったんだけど、ちょっとなんだか想定していたものと方向性が変わってしまったのは反省しきり。

なので、実はその後も何作か脚本を書いたり、演出をしてみていて、二作目以降はまぁまぁ思い通りの出来になっているアサノさんだったりするのですが、取り敢えず映像化したものだけYouTubeやらnoteにもアップしておりまして、そんなら他のも観てやろうじゃねーか、という奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞこちらをご覧ください。


(最早ここからどうなっちゃうのか判らないでしょう? 僕にも判らないまま次回に続く)

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