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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.33

さて、話は打って変わるが、MCMのめぐみの品質の安定を得ることは、この2014年頃に於いても成し得てはいなかった。様々な実験、改善策の実行、検証を行なっていたのであったが、不具合はゼロにはならない。
我々は、これまで製造委託していた工場では、これ以上のクオリティ向上を望むことは困難であると思わざるを得ないところまで、とうとう追い詰められてしまった。

そして、この夏、一つの別な方向性を見出し始めていた。
まず、MCMの原液の更なる改良。徹底した不純物の排除だ。
そして、極めてクリーン度の高い工場ラインの確保。
加えて、ボトル容器及び、ウォーターサーバーのタイプ変更。

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これまで、MCMのめぐみにしても天然水シリーズにしても、我々が使用していたウォーターサーバー用ボトルは、素材はペットボトルであったが硬めのタイプだった。使用後にお客様がご自身で潰し、捨てていただくタイプだ。
それを、コスモウォーターやフレシャスウォーター、プレミアムウォーターなどのものと同様の、使用するに従って勝手に潰れていき、余分な空気が入らずクリーンであると謳っていた収縮タイプに変えるということを考えた。

原液と工場ラインのレベルを上げ、商品の品質を向上すると同時に、エアーレスサーバー、エアーレスボトルを採用することで不具合発生リスクの低減を図るのだった。

まず、工場探し。収縮タイプを製造可能な既存の水工場への打診の開始だ。
これに関しては、これまで不具合について意見やアドバイスを求めていた、水製造ライン設計を得意とする或る技術者に、原液改良の件と併せてお願いをした。
しかし、数ヶ月後。

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何社か当たってみたものの、収縮タイプの工場では単にパッケージを変えてPB商品若しくは、OEM製品を作るのならばともかく、RO処理した水にミネラルサプリメントを添加するなど、そんな事をわざわざ引き受けてくれるところは無い、という結論が待っていた。

窮した我々に対して、その技術者が驚きの提案をしだした。
MCMのめぐみ専用ではなく、自分の業務に関わる実験、検証などにも使用することも踏まえ、サプリメント in ウォーター MCMのめぐみを製造出来るラインを自らが造ろうと言ってきたのだ。

水業界の裏方として渡ってきた彼は、サプリメント in ウォーターという極めて独自性の高い商品の面白さと、不具合を抱えながらも世界観を構築し、まがりなりにも客数を伸ばしてきたことを評価してくれていた様だった。そうでなければ、幾ら専用ではないと言っても、わざわざこんなリスキーなことを自分の方から言い出す筈もない。

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製品原価コストがアップすることや、将来的な製造量などを幾つかコミットする条件付きではあったが、その時点でこれまで委託してきた工場を見限っていた私には、選択肢は限られていた。

乗るか、諦めるか、その二択だ。そして私は諦めが悪い。
これに賭けてみるしかない。
改めて始める、新MCMのめぐみ製造ライン構築の開始だ。


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