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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.57

では、そのデザインの話だ。

今回の試作機では、ボトル受け部のみしか追加パーツは製作していなかったので、ボトルカバーまでも含む大まかな完成イメージはCGで確認をした。
私は、一つの希望を示した。
サーバーのボディーカラーはツートンがデフォルトであった。全体的には白で、中心部分のアクセント部分には、黒、グレイ、ゴールドのカラーバリエーションが既に出来ていたが、私はそこの配色にMCMのめぐみカラーを採用したいと言ったのだった。

DICカラーガイド No.135。
それはブルーともグリーンとも言える様なカラーで、2016年頃から名刺やウェブサイト、チラシなどで一貫して使用しているCI(コーポレート・アイデンティティ:Corporate Identity)なのだ。
出来ることであれば、ボディーに合わせてボトルカバーもその色にしたいと言い、後の判断は彼らに任せた。

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既に私の胸の内には、かつて考えていた「カッコいいウォーターサーバーってどんなだろう?」という想いはもう存在していなかった。どうせどんな物であったとしても万人に受け入れられる様な物になどなるものではない。
『GD-501HS』のリリースの際にも記述したが、結局、「カッコいい」というものは、曖昧なものなのではないか。或る程度以上の出来栄えなら、実はなんでも良いのではないか。
であれば、ユーザー受けを意識し過ぎておもねった結果、「外す」ことを避けようとしていてばかりで魅力の乏しい無難な没個性のものになるよりも、むしろ「MCMのめぐみのアイデンティティはこれだ! このサーバーでMCMのめぐみを飲んでください!」と、自己主張をしてしまおうと、私は思ったのだった。

PASECOの最新機種『PWD-1500』は、確かにスッキリとしたシンプルさで上品そう、そして作りも堅牢であったが、面白みは無い。そこにMCMカラーをプラスすることで、ユーザーの予想を超える「Wow!!」を演出するのだ。
「Wow!!」は、「No!!」を招くかも知れないが、一方で「Yes!!」となった場合には、その価値に強い愛着、とまではいかなくとも、存在価値は持ってくれる筈だ。
そもそも、サプリメント in ウォーター MCMのめぐみ自体が、そういう商品であったではないか!

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Apple創業者であるスティーブ・ジョブズ。彼の33の名言のなかの一つにこうある。
「市場調査用に集めた消費者グループ(フォーカスグループ)をもとに製品をデザインするのは本当に難しい。多くの場合、人々は実際に見せてもらうまで、自分が欲しいものが判らないのだ」

Appleの凄いところは、それまで世間が予想もしていなかった様な商品を打ち出してくることだ。
iMac然り、iPhone然り。
そして、本当のAppleの凄さとは、その商品の登場によって新しい世の中を創り上げてしまうことだ。

iMac、iBookは、オタク層やビジネスユーザー層以外の、一般コンシューマーたちをインターネットへと誘う起爆剤と化した。
iPodは、音楽配信という市場を形成した。
そしてiPhoneは、既存の電話の使い方を駆逐したばかりでなく、パソコンの存在意義さえも希薄化させている。

続くiPadは・・・、使ったこともなければ、使いたいとも思わないので、これについては良く判らない。このアイテムがもたらしたものとは? ノートパソコンとペンタブレットの代替えという役割以外に何かあるだろうか? つまり、プレゼンとデジタルペイントのツールとして、という役割以外に?
恐らく、アラン・ケイが提唱したダイナブック構想が頭から離れない誰かが、ついつい作ってしまったものなのではないかと、個人的には邪推する(アラン・ケイ及び、ダイナブック構想については、長くなるのでここではこれ以上は触れない)。
ただ、電話機能を付けなかったことは評価する。日本の企業であれば間違いなく「通話も可能! これ一台でなんでも出来ます!」とやってしまったに違いない。そう、「テレビも観れるマルチメディア時代のデスクトップ!」とか、「ラジオ付き電卓!」やら、「そろばん付き電卓!」とかの様に。

と、この様にして、一部を除き、Appleは、常に新しい生活スタイルを投げかけ、世の中を変えて来たのだ。

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そこまで大きく出る積りは勿論無いが、サプリメント in ウォーター MCMのめぐみ自体については、既に「カテゴリー・クリエイターへの挑戦」を宣言し、「美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に」という、これまでには無いカテゴリーの確立を願って活動して来たのだ。ウォーターサーバーについても独自路線を目指してもよかろう。

シンプルなデザイン設計であったので、形状的にはあっさり目な『PWD-1500』も、MCMのめぐみカラーを施すことでポップでビビッドな鮮やかな印象になる筈だ。


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