見出し画像

美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.26

原液の改良やラインの洗浄工程の強化などの対策を続けていながらも、商品の安定性が未だ決して万全とは言えなかったことも、顧客増大とまでならない要因の一つではあった。
そして、顧客サービス向上と併せ、食品添加の認可を取得している次亜塩素酸のスプレーとナプキンをセットにした『お掃除キット』の無償配布も行なったりと、当初予定していなかった様々な対策を講じていたり、不具合によってウォーターサーバーをメンテナンス期間前であるにも拘らず交換する必要に迫られたりしたことは、コスト負担増を重ねさせることとなり、収益を圧迫し赤字が続いた。

その為、この頃から水事業を含む健康ビジネス事業に関して、継続するか否かについての議論が発生しだしてきていた。
2013年初頭、S会長から今後の見込みいかんによっては撤退も考えるべきだろういう発言が為された。
また、それに伴い、この事業に関わっていない他の取締役からの口出しや締め付けも始まりだしたことが、余計にプレッシャーとなった。

画像2


その取締役は、やたらと資料の提出を求めてきては、いちいち質問がくどく、とにかく説明に時間を無駄にさせられた。しかも質問と批判を繰り返すばかりで、碌に代案も提案も無いので、すこぶる生産性が悪い。
アイデアの一つでも出してくれるのなら、まだ感謝のしようもあるが、ぶうぶう言うだけでは、単に邪魔をしたいのか? と思うしかない。
ただ、どうも後から考えると、彼にもそれほど悪気が有った訳でもなかったのかもしれない。多分に理解力に難が有っただけだった様だ。それなのに、何故だか小馬鹿にした様に、上から物を言ってくるので、そりゃやっぱりこちらも腹も立つ。
あまり良い関係性ではなかった。

なお、彼の担当している事業部の方ではどうなのかというと、部下たちの間のやりとりもしっくりしておらず、というか、はっきり言えば不仲だらけでギクシャクギズギスとしていることが、ハタからでも見て伺えて、「こわ〜」と思っていたし、事業自体もそれほど堅実に進捗をしているとは言えない状態にあった。
だから、「お前の方はどうなんだ?」という気分は有ったのだが、活動が活発なだけこちらの方が売上高も、尚よろしくないことに赤字幅も大きかったので、とてつもなく分が悪かった。

この様に、社内に於けるお邪魔者君にも対応しながら事業活動をしなければならない、窮屈な時期を迎えてしまっていたのだが、それを嘆いてもいられない。
確かに、企業にとって赤字は罪だ。改善せねばならないのは当然のことだ。

お試し


継続施策としては、ケーブルテレビでの視聴者お試し企画で、新たにJCNなどでも放送を始めたり、シニア層向け健康イベントへのブース出展などを行なっていた。
スポーチ面に於いては、これまでは「ゴルフネットワーク 100切り選手権 2012 MCMのめぐみCUP」しかネタが無かったが、新たな展開を迎えた。

デジタルサイネージ広告をした際の取引先がいたのだが、その彼を経由して、或るランイベントへの協賛依頼が舞い込んできたのだ。
2012年11月8日に来社いただいたのは、SANRIKU TOMOSU RUN 実行委員会の山本さんと言う方だった。

画像1

阪神大震災の犠牲者の慰霊と復興を願い神戸市中央区の公園「東遊園地」で燈されているガス灯「1.17希望の灯(あか)り」が、東日本大震災の後、岩手県陸前高田市と福島県南相馬市に分灯されたのだが、TOMOSU RUNは、その希望の象徴の灯りを東北三県にもっと増やし、点と点を結ぶように一本の線で繋げたいと考えた、参加者全員と地元の皆さんとで協力して運営するランニングイベントであると言う。

東北の被災地のことを忘れ去られてしまうことのない様に、一度限りのイベントではなく、第二回、第三回と続けていくことで、ともすれば忘れがちになってしまう被災地へ、継続して人が訪れる機会を作りたいと言う主旨なのだとのことであり、単に東北を走るだけではなく、仮設商店街を巡ったりする、マラリンピックだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?