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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.145

だがやはり、ワンウェイタイプはそうもいかない。リターナブルに追随して値上げに踏み切るものは表向きにはいない。
価格を上げれば、途端に戦争開始となる。シェアを落としかねない行為を起こす訳にはいかない。そう思って各社様子見の構えなのだ。
特に業界最大手であるプレミアムウォーターはその姿勢が強固な様子だ。

このプレミアムウォーターも、ワンウェイタイプのウォーターサーバー会社である。
ウォーターサーバー単独事業の会社としては初の上場を果たした会であったのだったが、その後第三者割当増資を受けて光通信の子会社となり、あの営業力を以てダントツの業界ナンバーワンになった。
2023年3月期の期 決算説明会資料によれば、保有顧客数は154万件、前年度比11万件増。宅配水市場顧客数シェア32.1%、正にダントツである。
そのプレミアムウォーターは絶対に値上げをしない方針であると以前から耳にしている。
「値上げ = 顧客離れ」
それを恐れているのだ。

サプリメント in ウォーター MCMのめぐみの顧客と違って、プレミアムウォーターの顧客は割と若年層が中心であるのだが、それは彼らの営業手法に依るものと言える。
まず、スーパーなどでのデモ販売による「今だけお得」商法が主なもの。次いでは、家電業界や不動産業界から入手した営業リストを元にしたコールセンターによるクロスセル、抱き合わせでの電話勧誘だ。
因みに、Webサイトからの新規顧客獲得はコロナ禍を迎えても尚、未だに数パーセントなのだそうだ。
「今だけお得」と「業界最安値」を武器にしている以上、価格改定は出来るだけ避けるべきことなのである。

更には、最大手といえど、やはりコロナ禍の影響があったらしい。
ここ最近はサーバー設置数の公表を控える様になったが、数年前迄は毎月公表していた。それは、毎月2万台が新規設置されるものの、その約半数の解約が毎月発生するという、なんとも派手ハデ、大資本でなければとても耐えきれない様な超活発、と言うかムリ目な販促を行なっていた。
しかし、それでもかなり苦戦を感じ始めているらしい。解約数が大分気になるお年頃らしいのだ。

2017年に国仲涼子出演のCMで注目を集めたウォータースタンドの台頭から始まった浄水型ウォーターサーバーも、あれから随分と市場の拡がりを見せ、水道直結型が18万台、水道水を注いで浄水するタイプの浄水型ウォーターサーバーは今や47万台数程まで設置が膨れ上がっているらしいのも一因の様だ。
さすがのプレミアム様も苦戦中の様で、そんな最中で値上げは絶対に出来ない。顧客数の純減などはあってはならない、もっての外のことなのだ。
そして最大手がそんな状況で、他のメーカーたちも簡単には値上げなど出来はしないのである。

ただ、当社の場合はメイン商品であるサプリメント in ウォーター MCMのめぐみ以外にも、MBO前からの顧客もいる関係で天然水も併売してきており、これは外注先から商品供給をして貰っているのだが、仕入れ価格の改定を受け、大変申し訳ないが天然水に限っては顧客価格を改定させていただいた。元々Webサイトなどにも載せていなかったので、この際に、天然水については新規受注を中止することにした。


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