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朝森久弥流・ホンネの高校選び6「職業学科と総合学科」

誰でも自分に合った高校が選べる!

高校受験事情にやたら詳しい朝森久弥が、日本の高校受験を考えている中学生やその保護者の方に向けて高校選びの基本を語ります。

第5回では「普通科と普通科っぽい専門学科」について話をしました。

ひとくちに普通科と言っても、生徒全員が大学進学を目指す高校もあればそうでない高校もあり、また普通科以外でも大学などに進学する人が多い専門学科があるのでしたね。

第6回では、専門学科のうち職業学科と、総合学科の正直なところを話していきます。


職業学科からどうやって就職する?

職業学科には、以下のような専門学科があります。主として学ぶ専門教科によって分類されていて、それぞれの専門学科は学ぶ内容によってさらに色々な名前が付いています。

  • 工業科(517):機械科 電気科 建築科 など

  • 商業科(582):総合ビジネス科 会計科 情報処理科 など

  • 農業科(296):園芸科 畜産科 食品科学科 など

  • 水産科(42):海洋科学科 海洋技術科 など

  • 看護科(96):看護科 衛生看護科 など

  • 福祉科(96):福祉科 介護福祉科 など

( )内の数字は当該学科を設置している日本の高校の数。2023年5月現在のもので、文部科学省「令和5年度学校基本統計(学校基本調査報告書)」によります。
また、文部科学省は家庭科と情報科も職業学科に分類しているのですが、私は職業学科ではなく「普通科っぽい専門学科」に分類しています。詳しくは第5回の記事をご覧ください。

工業科をもつ高校や商業科をもつ高校は通学圏に1つずつ以上ある地域が多く、農業科をもつ高校は1都道府県に数校ずつあります。水産科や看護科や福祉科は1校もない県もあります。
工業科に属する学科を集めた高校は“工業高校”、商業科に属する学科を集めた高校は“商業高校”…のようによばれることが多いです。普通科と商業科の両方がある高校や、工業科と商業科の両方がある高校など、いろいろなパターンがあります。

これらの職業学科の特徴は、「高校卒業後すぐに(高校新卒で)」「その専門を活かした就職をする人」が「比較的多い」ことです。たとえば工業科からは、全国平均で6割強の生徒が高校で就職します。その就職先の多くは、地元のメーカーを中心とする企業です。

後述しますが、看護科は高校3年+専攻科2年の5年一貫教育を行っていることが多いので、「専攻科卒業後すぐに」就職する人が多い、が正確です。

高校の職業学科を卒業しないと就職できない就職先は基本的にありません。高校の職業学科で行われる専門的な教育は、大学や専門学校など他の教育機関でも受けられるからです。実際、大学の工学部を卒業した人が、高校の工業科から高校新卒で就職した人と同じメーカーで働いていることはよくあります。

ただし、就職活動の方法仕事内容(職種)、そして給料が変わります。

職業学科での就職活動

高校新卒で企業に就職したい場合、就職活動はふつう学校推薦を受けて行います。企業が各高校に求人票を送ってくるので、就職希望の高校生は自分の高校に求人票を送ってきた企業の中から受験先を選ぶのです。この仕組みは日本全国で共通です。なお、求人票が見られるのは高校3年生の7月からで、受験は9月がピークです。学校推薦を受けて内定を得た場合、原則として辞退はできません。

職業学科がある高校には、普通科だけの高校よりも多くの求人票が企業から送られてきます。多くの求人票が送られてくる高校ほど、学校推薦で就職しやすいという意味では“就職に強い高校”と言えます。学校推薦を受けて企業を受験した場合、内定率もかなり高いですしね(多くの場合、いきなり最終面接)。学校推薦は高校での成績が良い人が優先されるので、高校での成績が良いほど、いわゆる人気企業に就職できる確率が高まります。

一方、大学を卒業してから企業に就職する場合は、学校推薦を受けずに直接企業に申し込んで受験する人が多いです。これを自由応募と言います。内定までに複数回の面接が必要で、同時に10社も20社も受験するのがふつうです。裏を返せば、自分の好きな企業をいくつも受験することができます(受かるかどうかは別)し、内定を複数得た場合はその中から就職したい企業を選び、ほかを辞退することができます。

大学生も、工学部かそれに近い学部限定で、学校推薦を受けて就職活動ができる場合があります。

高校に求人票を送ってきた企業の中から、高校での成績を評価されて高校新卒で就職したいのであれば、高校で職業学科を選ぶメリットがあるでしょう。

高校新卒の仕事内容(職種)

高校新卒で就職する人の仕事内容(職種)には、一定の傾向があります。文部科学省の令和5年度学校基本調査によれば、2023年3月の高校新卒(全日制・定時制)で就職した人のうち、男子は「生産工程従事者」として就職する人が半分近くを占め、女子は「生産工程従事者」「事務従事者」「サービス職業従事者」として就職した人がそれぞれ4分の1ずつを占めました。

「生産工程従事者」とは、すごく簡単に言うと、工場などの現場で商品を作る人です。世間では“技能職”とよばれることがよくあります。「生産工程従事者」としての就職は工業科からが飛びぬけて多いですが、近年の日本の高校新卒求人は「生産工程従事者」に偏っており、工業科以外の学科からも「生産工程従事者」として就職する人が大勢います。「事務従事者」はいわゆる“事務職”とだいたい同じで、「サービス職業従事者」は、高校新卒だと飲食店の店員や介護職員が典型的です。

一方、2022年3月の大学新卒で就職した人のうち「生産工程従事者」として就職した人は1%未満で、多くは「専門的・技術的職業従事者」「事務従事者」「販売従事者」として就職しました。
たとえばメーカーを例にすると、

  • 「専門的・技術的職業従事者」は、どんな商品を作るかを考えて設計する技術者(いわゆる“技術職”)

  • 「事務従事者」は、経理や人事などの事務を担ういわゆる“事務職”

  • 「販売従事者」は、作った商品を消費者や企業などに買ってもらうために働くいわゆる“営業職”

のように分類できます。企業によって事情は異なりますが、いわゆる“技術職”は大卒以上しか採用しない(高卒では応募できない)ことがよくあります。就職を考えるときは、どこに就職したいかだけでなく、どんな仕事をしたいかも考えるとよいでしょう。

高校新卒の給料

同じ就職先であれば、大学新卒に比べると高校新卒の方が初任給が安い傾向があります。とは言え給料が毎年上がる企業であれば、高校新卒で就職した人が4年間勤めると、大学新卒の初任給と同じくらいになることが多いです。
ところがその後は、大学新卒で就職した人に比べて、高校新卒で就職した人の方が給料が上がりにくいことが多いです。たとえば、仕事内容(職種)によって給料の上がり方を変えており、“技能職”は他に比べて給料を上がりにくくしている企業があります。また、学歴が高い方が管理職(部長・課長など)に就く割合が高い職場の場合、学歴が高いほど給料の平均も高くなります。

ただ、給料の水準はどこに就職するか、もっと言うとどの業界で就職するかによって大きく変わるので、学歴よりも先に業界を気にした方がよいでしょう。もっとも、学歴によって選べる業界も変わってくるのですが。

職業学科の学習事情と進路状況

第3回で、職業学科を含む専門学科では、普通教科だけでなく専門教科を多く学ぶと話しました。実のところ、職業学科の普通教科の授業は易しい傾向があり、教科書は「竹」または「梅」を使っていることが多いです。
教科書の「松・竹・梅」については、以下の記事をご覧ください。

普通教科の授業が易しいと、大学入試の一般選抜に対応することは難しくなります。このため、職業学科から大学入試に臨む場合、総合型選抜や、指定校推薦を含む学校推薦型選抜がメインになるのが一般的です。

また、職業学科全体に通ずる特徴として、資格取得に力を入れていることが挙げられます。資格取得も就職や進学に有利に働くことが多いので、職業学科に進学するからには資格取得に励むとよいでしょう。

ここでは、それぞれの職業学科でどのような専門教科を学ぶのかと、卒業者がどのような就職・進学をする傾向があるのかをざっくり紹介します。詳しい内容は、必ず目当ての高校の公式サイトやパンフレット、説明会などで確認してください。

工業科

工業科は大まかに、6つの専門分野に分けることができます。

  • 機械系の学科…工業科で一番人数が多い。自動車科もここ

  • 電気系の学科…電気・電子製品から発電所まで、学ぶ対象が幅広い

  • 建設系の学科…建物を作る「建築」と、道路や橋などを作る「土木」にさらに分かれる

  • 情報系の学科…プログラミングやコンピュータを主に扱う

  • 化学系の学科…化学物質を主に扱う。化学実験の授業が多い

  • デザイン系の学科…デザインや工芸など。美術科のようにデッサンもする

どの分野に行っても、専門教科として製図(作るものの形や大きさを伝える図をかくこと)の授業があります。機械系や電気系、情報系は中学校でいえば技術の授業に通ずるものがあります。工業科の専門教科を理解するには実は数学も大切で、数学が苦手だと工業科でやっていけないとまでは言いませんが、数学が得意な人は工業科の専門教科で良い成績を取りやすいでしょう。

工業科の卒業者は全国平均で6割強が就職します。就職先は専門分野によって変わりますが、興味がある高校の学科別就職実績を見るのが一番手っ取り早いです。工業科の就職はほとんどが学校推薦なので、就職実績に載っている就職先のどこかに自分も就職する確率が高くなります。仕事内容(職種)は、先に話したように「生産工程従事者」が一番多いです。
残り4割弱の卒業生が進学しますが、大学・短大に進学するのはさらにその半分です(つまり、工業科の卒業者全体では2割弱)。工業高校は私立大学の工学部を中心に指定校推薦枠を持っており、それを使って大学に進学する人が多いです。もちろん、指定校推薦枠を使うには学校の成績を校内上位に保っておく必要があります。

商業科

商業科で何より重視される専門教科の科目は簿記です。簿記とは、会社などのお金や物の動きを記録するスキルのことで、ビジネスをする上で必要不可欠です。簿記ではお金の計算を大量にしますが、電卓を使うので数学が苦手でもどうにかなると思います(日商簿記3級を持っている私の感想。それでも数学が得意に越したことはない)。もし簿記をどうしてもやりたくないなら、商業科は避けたほうがよいでしょう。

他には、マーケティングや財務会計、ビジネス法規、情報処理といった科目があります。これらは仕事内容(職種)で言うと「事務従事者」や「販売従事者」に通ずるものです。

商業科の卒業者の進路は全国平均で、就職、専門学校進学、大学・短大進学が3分の1ずつとなっています。職業学科という割には就職が少ないですよね。というのも、商業科卒業者の多くが目指す「事務従事者」や「販売従事者」は大卒が就くことも多いので、大卒と比較されるとどうしても専門性の点で不利になってしまうのです。だからなのか、大卒があまりいない「生産工程従事者」として高校新卒で就職する商業科卒業者もそこそこいます。

最近では大学進学重視を打ち出した商業高校が増えてきており、周囲の普通科よりも大学進学率が高い商業科もあります(その分、合格難易度も高い)。また、商業科出身者は簿記で上位の資格(たとえば日商簿記2級や全商簿記1級)を取ると、大学入試で優遇されます。

農業科

農業科は大まかに、3つの専門分野に分けることができます。

  • 生産技術系の学科…花や作物などを育てる園芸科や、家畜を始めとする動物を育てる畜産科、バイオテクノロジーを扱う生物工学科など

  • 食品・生活系の学科…加工食品を製造する食品科学科、家庭科についても深く学ぶ生活科学科など

  • 環境系の学科…トラクターなどの農業機械を扱う農業機械科、測量を扱う農業土木科、林業を学ぶ森林科学科、造園を学ぶ造園科など

生産技術系の学科はいかにも農業科!という感じがしますが、食品・生活系は家庭科、環境系は工業科と似ているところがあります。いずれも実習や実験の授業が重視されますが、理科が好きだと農業科の専門教科にも興味が持ちやすいでしょう。

農業科の卒業者は全国平均で約半分が就職、約3割が専門学校に進学、2割弱が大学・短大に進学しています。農家になる人は少ないです。高卒新卒で就職する場合、仕事内容(職種)は「生産工程従事者」が約4割を占めます。進路の傾向は専門分野によって異なり、生物工学科や食品・生活系の学科は進学率が高いようです。たとえば栄養士の資格を取ろうとすると大学や短大、専門学校に進学する必要があります。
農業系の大学の指定校推薦枠もありますが、農業系の大学自体が少ないからか、農業系以外の大学にも多く進学しているようです。

水産科

漁業や航海技術、水産加工技術、海洋生物などについて学びます。2~3ヶ月に及ぶ乗船実習があったり、マリンスポーツが学べたりする学科もあります。

水産科の卒業者は全国平均で約6割が就職します。残りは進学ですが、大型船の航海士や機関士(船のエンジニア)、通信士になるために必要な3級海技士という資格を取るために、水産科に併設された専攻科(2年)に進学する人もいます。

看護科

看護師になるための学科です。ただし、高校の看護科3年だけでは看護師国家試験受験資格は取れず、専攻科2年を追加した5年一貫教育を受ける必要があります。高校卒業後に看護系の短大や専門学校に進学した場合は3年、看護系の大学に進学した場合は4年かかるので、高校で看護科+専攻科に進むのが看護師になる最短ルートと言えます。

高校の3年だけで受験資格が取れる准看護師という資格もありますが、近年は縮小傾向にあり、准看護師受験資格が取れる高校は10都府県にしかありません(2024年6月現在)。准看護師の受験資格が取れる看護科は「衛生看護科」と名乗っていることが多いですが、「衛生看護科」でも准看護師ではなく看護師になることを前提に5年一貫教育をしているケースもあります。

福祉科

主に介護福祉士を養成している学科です。ただし、福祉科を名乗っていても介護福祉士国家試験受験資格が取れないケースもあり、その場合は福祉系資格や保育士などを目指せる大学や短大、専門学校への進学を目指す学科になっているようです。
福祉科の卒業者は全国平均で4割強が就職、約3割が専門学校に進学、2割強が大学・短大に進学しています。

福祉科出身でなくても、大学や短大、専門学校で介護福祉士国家受験資格を取ることもできます。なお、社会福祉士や精神保健福祉士は福祉科では国家受験資格は取れず、大学や短大、専門学校に進学するのが一般的です。

総合学科の実態

総合学科は、普通科と専門学科をミックスした学科だとよく言われます。「どの学科を選んだらよいかよく分からない」という生徒たちの声に応え、普通教科と専門教科のどちらも好きに学ぶことができる学科として1994年に誕生しました。2023年5月現在、378の高校が総合学科を設置しています。

総合学科では、1年生で主に普通教科を学び、さらに必ず「産業社会と人間」という科目を学びます。「産業社会と人間」はさまざまな職業について知ることで、自分がどんな職業を目指したいかを考えを深めるのが目的です。大学見学や職場体験をする高校もありますね。
こうした学びを踏まえて、2年生以降は多数用意された科目の中から、自分の志望進路に合った科目を選んでいきます。大学に進学したい人は普通教科の科目を多く選び、工業系の就職がしたい人は工業科の専門教科の科目を多く選ぶといったように、一人ひとり自分だけの時間割を作るのです。

ポイントは、ひとくちに総合学科と言っても、高校によって選べる科目に違いがあることです。
総合学科で選べる科目を分類することばに系列というのがあります。
たとえば、岐阜県立岐阜総合学園高校の総合学科には、以下の9つの系列があります。

  • 自然科学系列:普通科の理系に近い

  • 国際文化系列:普通科の文系に近い

  • メカトロニクス系列:工業科の機械科に近い

  • 環境テクノロジ系列:工業科の土木科に近い

  • 情報システム系列:工業科の情報技術科に近い

  • 観光ビジネス系列:商業科に近い

  • 生活福祉系列:家庭科や福祉科に近い

  • スポーツ科学系列:体育科に近い

  • 芸術文化系列:音楽科や美術科に近い

全国的にも系列が多い例として取り上げましたが、工業科の系列が多めですね。これは、岐阜総合学園高校がもともと、岐阜西工業高校と岐阜第一女子高校を統合して設立されたことによるものと考えられます。

総合学科が誕生してからの日本では高校生の数が減り続けており、これに伴って高校の数も減り続けています。総合学科は高校の統合に伴って設立されるケースが多く、この場合、統合前の高校の学科が総合学科の系列に反映される傾向があります。また、公立高校の音楽科や美術科は1学年1クラス40人でも定員割れすることが多いので、総合学科に系列として組み込まれがちです(系列としてなら1学年40人未満でも問題ないので)。

そういうわけで、総合学科だからと言ってどんなことでも学べるわけではありません。目当ての総合学科がどんな系列を持っているかを調べて、ある程度どの系列の授業を受けたいか目星を付けておくとよいでしょう。

総合学科では一般的に、1つの系列の科目しか選べないわけではなく、自分の志望進路に合わせて複数の系列の科目を選ぶこともできます。ただし、すべての総合学科がそうとは言い切れないので、各自で調べてください。

総合学科の系列と似た学科が他の高校にある場合、総合学科ではない高校の方が目当ての科目の授業は増えます
たとえば、岐阜県立岐阜工業高校の航空・機械工学科群と岐阜県立岐阜総合学園高校のメカトロニクス系列を比較すると、岐阜工業高校では1年生から工業の専門教科の授業がガッツリあるのに対し、岐阜総合学園高校では1年生は普通教科ばかりで工業の専門教科は2年生になってからです。高校選びの時点で機械について学びたいと心に決めているなら、岐阜工業高校の航空・機械工学科群を選んだ方がよいでしょう。

「福祉系列」を設けている総合学科がよくありますが、ほとんどの場合介護福祉士国家受験資格は取れません。受験資格を取るために必要な科目が多く、1年生から福祉の専門教科の授業を受けないと間に合わないからです。

普通科の場合も同様です。総合学科の1年生で学ぶ普通教科の授業は、2年生以降で職業学科系の系列を選ぶ生徒に配慮して比較的易しめになっています。高校選びの時点でいわゆる難関大学への進学を志望しているなら、難易度が高めの授業を行う普通科を選んだ方がよいでしょう。

例外的に、総合学科でありながら職業学科系の系列がない高校があります。具体的には、群馬県立前橋東高校や千葉県立幕張総合高校、広島県立福山誠之館高校などです。例に挙げた高校は普通科に比べると音楽科や美術科の授業を多く受けやすいみたいですが、普通科と実質同じです。

総合学科の卒業者は全国平均で、約2割が就職、約3割が専門学校に進学、約4割が大学・短大に進学しています。ただ、進路傾向は高校やどの系列の授業を選ぶかによって千差万別です。

やはり進路状況を見よう

職業学科からは高校新卒で就職する人が比較的多いですが、すべての場合でそうとは限りません。中には、進学に力を入れている職業学科もあります。どのような進路を目指している人と高校生活を送るかはとても大切なので、目当ての高校の進路状況をきちんと調べましょう。総合学科でも同じです。

また、職業学科はあくまで「高校卒業後すぐに(高校新卒で)」「その専門を活かした就職をする人」に有利に働く仕組みになっています。高校卒業後すぐに就職することにこだわっていない人や、職業学科での専門を活かした就職にこだわっていない人は、普通科に進学して普通教科をしっかり学んでから、自分の専門を考えても遅くないのではないかなと思います。

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