見出し画像

これからのワークショップについて_1

創作活動再開宣言!

見ず知らずの人のnoteを読んで
なんか感化された&ハードルが下がったので久しぶりに更新。

さいきん、趣味の創作活動を再開してみて、自分の中で気づきがあったので
備忘のために記録しておこうと思った。

ものづくりの楽しさと難しさの狭間で悩んでいる人、辞めちゃおうかなと思っている人や辞めた人、続ける人の参考になれば。


作れなくなっていた自分その1

デザイン事務所で心身ともにボロボロになった私は
「派遣デザイナーで定時退社して銭湯・サウナに行く生活もいいよね」と
どれだけ持っているかよりも、今持っているものの価値を知っていることだよね、という思いで、
自分の中の新しい価値観で生きてみて数年。


昨年の夏には、コロナの影響で派遣切りにあって、やっぱり私の考えは間違ってたんだろうかと不安になったり創作どころではなかった。
今はまた別の会社へ派遣就業させてもらえていて、ありがたいことに別口では個人的にも少しずつお仕事を相談いただく機会が増えた。

当たり前だけど生活の安定はメンタルの安定にもつながる。

そして相変わらず銭湯・サウナに救われながら生きている。
銭湯・サウナに行くと思考から感覚に切り替わるという考察を聞いたことがあるが、本当にその通りで、
大多数が良いというものや世間一般の「べき」から解放されて自分なりの「よい」を確立していきたい。

作れなくなっていた自分その2

もう一つの理由として書きたかったのが
「ワークショップ」ってなんだろう問題。

子どもの頃から、ペーパークラフト、紙を切って作るしかけ絵本が好きだった。
複雑な構造や技術、形状が好きというよりは、ただの平面の紙からアイデア次第で、そこに描いた動物やイラストが立体で動いているように見えるという発想にわくわくを感じた。(こうやって好きなものを「なぜ」と考察していくと、見失いがちな本質が見えてくることもある)

大学時代にはしかけ絵本や夏休み工作で「とびだすカードを作ろう」みたいなワークショップや、
「子育てのリフレッシュ工作」としてワークショップ児童館で保護者の方がお子さんをちょっと見ている間にハーブティーでも飲みながらゆっくり生活雑貨を創作をするイベントなども開催してきた。

保育系大学出身の私は教育について自分なりに考えるところがあり、
当時「ワークショップ」という言葉が独り歩きした感をすごく感じていた。


参加型学習や主体性のある学びの場、というよりは「○○を作ろう!」の○○を作ることが目的になってしまっている感じに違和感を覚えたり、ものづくりの楽しさを伝えたいという思いが根底にあって活動していたけれど、そもそもこういう企画に参加してくれる人は
私などが伝えるまでもなくものづくりの楽しさを知っている人なんだよな、そうじゃないんだよな、みたいなモヤっとした感じが拭えず、活動をやめてしまった。


うごキット誕生


その後、桑沢デザイン研究所夜間部に入り
同じく教育系学部出身の「教育」に熱くチェレンジしている先輩の紹介でNPO法人のワークショップを手伝ったりもした。
学びの中で「上手に作ることよりも、それぞれが思い描くことを表現する」大切さを伝える方がいいなと思う。

そうして生まれたのが「うごキット」だ。
・しかけ絵本のうごくパーツを折り紙のように簡略化
・レーザーカッターでキット化
した工作キットで、

第一弾はクワガタのハサミの部分がうごくカードを作るのだけれど、

画像1


図のように、この動きってクワガタだけじゃないよね、何に見えるかな?思い浮かんだ物を作ってみよう!

という具合に完成品ありきではない趣旨のワークショップを企画実施した。

画像2

考察として
・ファシリテーションや導入、事例紹介がかなり重要
・基本としてひとつめに「クワガタ」を完成させ、応用で新たにとなると時間配分で後半が足りなくなりがち
・キットとしての完成度、もっと想像力をかき立てる余白のあるデザインにした方がよかった
・だだ完成品がイメージできないと参加者の募集が難しい

という学びや葛藤があり、そこからさらに数年。。。

技術よりも発想力、想いを形にしていいんだよと伝えたい自分自身が、
そうできなくなって、また活動を停止していた。

自分の中で完成度に納得がいかなかったり、技術力不足だと感じたり、いろんな葛藤でうう~ってなって胃が痛くなったり(弱メンタル)

そういう自分を許せなくて、見ないようにしてきり。

だけど、できないから「やらない」で過ごしてきた自分に全然納得がいってないことに気づいた。
できなくても、手を動かしてたら何か自分なりの道が見つけられるかもしれない。
少しずつでも、人と比べるんじゃなくて自分比でできるようになればいいんじゃないかって思った。
まず目の前を見る。今の自分だからこそできることを信じる。
「個性」には上も下もつけない。(←これが難しい・・・!)


技術なんて上を見たらキリがないし、もちろん技術力で勝負できればそれに越したことはないのかもしれないけど。それでも上ばかりを見ていたら苦しいだけだ。
AIの進歩でますます技術ってヒトじゃなくてもできることになっていくんだし、むしろAIに何をさせるのかを考える力の方が大切で、技術よりも質にこだわっていきたい。

これからのワークショップで、そういうものを伝えるには…ということで

止まっていた「うごキット」の活動も、ちょっとずつ再開しようと考えた。

一回やってうまくいかなくてあきらめない!最初からすぐに100点を求めようとしない!(自分の悪いクセ)
というわけで第一弾で学んだことを生かして改良した第二弾を作ろうと構想中。

詳細についてはもう少し具体的にまとめて、一緒に活動できるメンバーも募集したいなと思っている。

まだまだ「自分なんかじゃダメかも…」と、想いがぐらつくこともあるし、
数の力や技術力に目がいって気持ちが負けそうになることもたくさんあるし、

もがきながらではあるんだけど、少しづつ動いてみよう。

なにより、手を動かしている自分が好きだってことに改めて気づいてしまったから。別に人から認められなくても、いいじゃん。

せっかく高円寺という好きな街に住んでいるので
高円寺をテーマにした創作活動も再開した。
この辺はもう少し作品がたまってきたら公開しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?