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偏差値55の地方公立高から東大を目指して学んだこと

東大がとっても遠い存在だった地方の公立校(偏差値55)から、塾に行かず、家庭教師も使わず、東大に現役で合格しました。2015年入学なので、もう7年くらい前の話になります。

当時の話を引っ張り出したいくらいに、先日のドラゴン桜の最終話が刺さりまくりまして。

そして、今思い返すと、受験を通して学んだことはとても多かったし、きっとその学びは、日々の仕事にも活かせるんだろうなと思って、当時を思い出すようにnoteを書いてみました。


学び①手を伸ばせば届きそうな目標ではなく、高い目標を掲げることの効能

高校2年生のはじめの頃までは、入りたい大学、学部がありませんでした。経済には興味がない、法曹になりたいわけでもない、先生になりたいわけでもない。どうやって学部を選んだらいいのだ!?と悩んでいました。

なんとなく、教養という言葉に憧れて、「リベラルアーツ」を学べ、国際色がある、早稲田、ICUをなんとなく目指していました。(もちろん当時の学力ではD判定)

そんなとき、当時の担任から「東大を目指せば、どの大学も受かるので、東大を目指しなさい」という謎理論を吹っ掛けられます。

そしてなんと東大にも、「教養学部」があるというのです。

最初は、半信半疑、そして、東大に行きたいわけじゃないのにな、と思いながら、当時の担任に載せられるがまま、なんとなく勉強をスタートしました。

当時はなんとなく始めた勉強でしたが、高い目標を掲げたことで、それに向かって明確に取り組むべきことが決まり、結果的に、元々行きたかった早稲田、ICUにも合格することができました。

きっと、どこも目指さずにいたら、また違う結果になっていたのかな、なんて思ったりもします

明確に目指したいものがない時ほど、少し手を伸ばせば届きそうな目標ではなく、ストレッチした、高い目標を掲げることの大切さを学びました。

学び②やることを決めてやる、習慣化することの大切さ

実は、東大を目指す学力なんて、高校入学時は全くありませんでした。

特に数学が苦手で、高校一年生の時に躓き、当時受けた模試の偏差値は40台。授業の内容さえさっぱり理解できず、理解できないから授業中に眠くなってしまうという悪循環。

授業で出される課題もわからず、やる気がでず、終わらず、毎日、スマホを夜遅くまでいじっては、そんな自分に自己嫌悪を起こすような、そんな高校生でした。(テスト前にだけ掃除が捗る典型的なタイプでもありましたw)

学力が軌道に乗り始めたきっかけは、当時付き合っていた彼氏のおかげでした。彼が、コツコツ、毎日の予習、復習を欠かさずしていて、めちゃめちゃ成績が良かったんですよね。それを真似して、毎日の予習、復習をするようになってから、めきめき成長しました。

授業だけで全部理解できる、とタカをくくっていた私が変わる大きなきっかけをくれたのでした。(当時の彼には、今でも、とても感謝をしています)

予習は、教科書の演習問題を解いておく。復習は、問題集のその日に習った部分だけやる。というシンプルなものだったのですが、やることを決めたことで、机に向かう習慣が付いたこと、やらないと気持ち悪いくらいの状態をつくれたことが、何よりもよかったのだと思います。

それから、他の教科でも、予習、復習をするようになった結果、みるみる成績が上がっていきました。

いつ何をするかを決めて、やることをやること、そして、よくできている人から真似して学ぶ、そしてもし自分に合っているようであれば、習慣化していくことの大切さを知りました。


学び③時間は有限であり、時間を有効に活用できる人が勝つ!

高校3年の夏まで、一生懸命部活に取り組んでいたのですが、部活生時代、一番大切にしていたのは、「学校の授業を最大限有効活用する」こと、そしてそのために前述の予習、復習をすることでした。

学校の授業を蔑ろにして、1から自分で学ぶよりも、学校の授業を100%集中して聞いたほうが、理解が深まりやすい。と信じていました。

本格的に勉強を始めたのは引退後だったのですが、そこから本格的な受験勉強がstartしました。

平日は、毎日6時半に起き、通学時間は単語帳、8時半まで自習室で勉強、授業は(なるべく)一言一句漏らさず聞き、休み時間も問題演習、放課後は学校が閉まるまで自習室にこもり、帰宅時に単語帳、お風呂では湯舟につかりながら教科書を読み、夜は24時まで机に向かう。

休日も、毎日10時間くらい勉強する(多いときで12時間くらい)

という生活を約半年続けました、

基本スマホの電源はオフ。(Twitterもインスタもアプリを消し、完全ログアウトしていました。)

有限である時間で、インプット、アウトプットできることをいかに最大化できるか、いかに自分のパフォーマンスを最大化できるのか、そんなことを考えていました。

片道たった20分、往復で40分の通学も、継続すれば、1週間で200分、1ヶ月で800分(約13時間)になります。

英単語はほぼ電車の中だけで終えました。

時間はみんなに平等に分け与えられているので、その時間をいかに有効に使えるか、無駄なく使えるか、という考え方を学びました。

学び④周りの人を頼りまくり、正しい努力をする

2次試験の対策は日本史、世界史、英語、国語、数学、高校の先生方を頼りまくりました。忙しい中、本当にたくさん付き合ってくださったなと、今でも感謝してます。

放課後、個別で時間をとってもらって、特別に授業をしてもらったり、回答の添削をしていただいたり。

苦手だった数学は、理系の友達に考え方から教えてもらったり。

先生、家族、友人、周りの人を頼りまくりました。できてる人を見て学んだり、自分で考えてわからない箇所は、質問して教えてもらう、人に頼る。

一人でやらず、周りの人を頼り、成果が出るように努力の方向を修正していくことの大切さを学びました。

今でも、当時の周りの全員に、感謝をしています。

日々の仕事でも、きっと周りを頼れる人が強いのだと思います。一人でやろうとしない。周りの人を巻き込んで頼る。簡単そうに見えて難しいけど、意識してやっていきたいなと思ってます。

学び⑤失敗から学ぶこと!同じ失敗をしないこと!

模試の復習をかなりやりこみました。

間違えた箇所は、なぜ間違えたのか、次回以降、どうしたら改善するのか、ノートにまとめ、徹底的に分析していました。
模試をやりっぱなしにしないこと、失敗から学ぶこと、を学びました。自分がどこでつまづいてるのか、知る指標としても活用していました。

仕事でも失敗から学んだり、つまづきの原因を知って、改善策を決めて、同じ失敗を繰り返さないようにすることの大切なんだろうなあ。と、いまこのnoteを書きながら、ひしひしと痛感してます。


学び⑥なんだかんだ、運は感謝してる人のところにやってくる!


偏差値55くらいの学校だったのですが、いつも定員割れしているような高校でした。

私が大学に入ることで、母校の定員割れを救えたらいいな、という、圧倒的な自己満足ですが、そんな野望を胸に秘めながら勉強をしていました。

そんな思いでいたことと、家族や先生、一緒に学んでくれる友人など、周りに感謝していたことが、運を引き寄せたのだなと思っています。

運は日頃の行いの元にやってくるし、感謝してる人のところにやってくる。と信じてます。

学び⑦学ぶことはたのしい!

受験勉強を通して、学ぶことは楽しいことだ、という思いが一層大きくなったように思います。受験も、目標に向かうため、そして自分の知見を広めるためのものとして捉えられていたので、半分楽しみながら進めることができました。

学ぶことは、本来楽しいものだと思います。世の中の新しい見方を教えてくれる。そして自分の可能性を広げてくれる。

そんな風に、社会人になっても、何歳になっても、学び続けていきたいな、と思っています。



東京の進学校の人と違って、情報は少ない、周りに塾もないような地方の高校から、東大を目指してみた時のことを、振り返ってみました。

どこかの誰かの、なにかにお役に立てたら、とても嬉しいです♡

もしよろしければ!!!