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異国で友達ができるために大切なこと?

息子は最近また、一つお別れをした。
息子が通うニュージーランドの公立学校の、同じクラスに日本から1ヶ月だけ短期留学に来た女の子のお友達が日本に帰国する日がついに来てしまった。
最初、その子が学校に来た時は、その子の名前もわからず、そもそも日本から来た子なのかも分からなかったという微妙な距離感だったけれど、すぐに仲良くなってよく放課後には公園で一緒に遊んでいた。
その女の子は、英語はカタコトだったというけれど、学校に来てすぐに息子以外にも他のクラスの子と仲良しになってとても楽しい毎日を送ったとのことだった。
私自身は、学校に送りに行った時に何回かお話をした程度だったけれど、とても愛嬌があって可愛らしい笑顔が印象的だった。



異国で生活して一年3ヶ目に突入し、息子も娘もそれぞれ仲良しの子が何人もできた。息子のクラスに短期留学に来た女の子ほど、すぐにというわけではなかったけれども。

海外で子どもたちが周りとなじめるようになるためには事前に英語をしっかりと勉強させないといけない。
むしろ英語を勉強させないで異国に飛び込むなんて、親としての責任放棄で自分勝手も甚だしい!
そんな「海外子育て経験先輩」のブログを読んだこともある。

一方、英語ができなくても、子どもたちが何か得意なことがあって、周りから「わーーすごい!!」と羨望の眼差しで見られるものがあれば、仲間に入れる。だから特技を身につけることを応援しましょう!というアドバイスも見たことがある。

といっても、いずれの記事も海外移住する前に読んだのではなく、こっちにきてからなんとはなしに目に入ってきた情報で、時すでに遅しであった。

英語力も特技もそれぞれ大切なのはその人たちの体験からの真実であることは間違いないだろうけれど、子どもたちを見ていて個人的に思うのは、結局は「ノリの良さ」が大事なのでは?ということだ。


4歳の娘の方は、ディズニープリンセスの世界、特にこっちでトップレベルに人気のエルサをすぐに好きになった。
日本では全く関心を示さなかったユニコーンというメルヘンチックなキャラクターも大好きになったし、なんなら最近はバービーマーメイドの音楽もノリノリで歌っている。
先日、大きなリテールショップに行った時に、目の前に落ちていたキラキラスパンコール(?)が散りばめられた12ドルの靴を見つけるなり、「私は絶対これを買うの!!」と離さなかった。
シンデレラのガラスの靴ばりに痛そうで足にも悪そうなのだが、本人の固い意志に負けて買ってしまう甘い私。
翌日、そのお気に入りの「Sparklyのおくつ」を履いて保育園に行くと、クラスには同じ靴を履いたお友達がいるではないか。
そして二人で「お揃いねー!!ほら私たちの靴、キラキラなの!!」と周りの子達に自慢を始める。

息子の方は、ポケモンが友達の間で流行っているらしく、先日はクラスのお友達にキラキラの「偽物の」ポケモンカードをもらったんだー!と嬉しそうに持ち帰ってきた。
マイクラはまだ一部のお友達しか流行っていないようだが、この前の週末は年上のお友達と一緒にライン電話を繋ぎながら一緒にマイクラでキャンプを作ったりしていた。
遊びについては、私はよく分からないのだが、かくれんぼ的なものや色々な鬼ごっこを覚えて、お弁当の時間どこそこで友達と遊びに没頭しているらしい。

周りの子達と一緒に楽しいを共有していくことをしっかりとできるからこそ、コミュニティに入れてもらえているのだと思う。


ノリが良いというのは、常にハイテンションであったり、自分を全てありのままに表現するというわけでもないみたいだ。
先日お迎えに行った時に、違うクラスにいる友達に教室の外で会った時のこと。
息子とそのお友達が目を合わせて軽く「よっ」という感じで挨拶する。
子どもというのは、もっとテンション高く、「やっほーーー!!!!」と挨拶するんじゃないの?と意外な挨拶にびっくりしたので、なんでもっと元気に挨拶しないのかと単刀直入に聞いてみたところ、
「久しぶりに会ったりした時は、すごい大きな声とかで大袈裟に挨拶するけど、普通の時はこういう感じで軽く言葉を交わすくらいなんだよ」
と当たり前のことじゃんという感じで教えてくれた。
へーそうなんだ。
ク、クール!

他にもクラスみんなでやっている交換日記のようなもので、週末に経験したことを書いた時のこと。
その日は、クラシックカーショーを見に行き、チャイナタウンのような場所を楽しんだ充実の一日だったのだが、クラスの交換日記に書く時は、チャイナタウンに行ったという部分はすっぽり抜かしているのだ。
チャイナタウンのこと書かないの?
というと、息子が、
「いやだよ。恥ずかしいから。」
という。
よく分からないのだが、アジア的なことを全面に出したくないのだろう。

周りで何が流行っていて、何が流行っていない。
どんなことをみんなが楽しいと思って、どんなことはイケてない、と感じられているのか。
どうやって自分を表現すれば周りに受け入れられるのか。変に悪目立ちしてしまうのか。

それらを五感全部をフルに使って感じ取りながら、うまく表現しようとする子どもたちの様子は興味深くてとても眩しい。

しかし、しかし、である。
周りの友達がやっているから早くスウィッチを買って!のおねだりについては、どうやって回避し続けられるのだろうか。
親として子どもを応援したい気持ちと、いやこれ以上は無理!のラインの綱引きは、きっと子どもたちの年齢が大きくなればなるほど大変になってくるのだろうと想像する。
とりあえず、今のところは、ひらがなが読めないうちは無理・・・という子ども騙しの言い訳で逃げているが。
みんな周りの子は英語しか読めなくてもスウィッチを持っているのになー、という息子の釈然としない様子は、見て見ぬふりをしている。

【最高のキャンプ体験でした!!なVlog】キャンプ大好きファミリーに「キャンプに行ってみませんか?」という貴重なお誘いをいただき、家族で初めてのキャンプ体験 in ニュージーランド!
行く前から息子は「星空を見るのが楽しみ」とテンションが高く、私も途中のスーパーでは私もキャンプといえばスイカ割りでしょ!とスイカの衝動買い。
いざついてみたキャンプ場ではテンションマックスでした!
友人ファミリーのキャンパーの先輩がいなかったら、キャンプの楽しさに出会えなかったので感謝しかないです🙏ありがとう!
とても素敵な夏の思い出ができました😄
https://youtu.be/Rw1F_ISuhJk


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