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FF7 クラウドから学ぶ 悩み癖・メンヘラの克服方法

どうも、おはこんばんにちは。テラコッタです。

今回はFF7から学べる「立ち直りの心理テク」についてご紹介しようと思います。

巷ではFF7リメイクがゲーム業界に旋風を巻き起こしましたね。発売から2カ月程経った今でも、「次回作はいつ頃になるの!?」「ストーリー改変という意味も込めて今作のリメイクを謳っているのでは!?」「ティファに黒インナーを着用させたのは誰だ!」と多くのFFファン、ゲームファンが興奮冷め止まぬといった状態です。

さて、こんな大人気FF7ですが、今作の元となっている原作ストーリーの続きを描いた映像作品、「ff7 アドベントチルドレン」が2005年に公開されていた事をご存じでしょうか?

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出典:https://www.amazon.co.jp/


このova作品の中で、主人公のクラウドは終盤の戦いに挑む際、仲間で幼馴染のティファにこんな言葉を放ちます。



「引きずりすぎて すり減ったかな。」


ナニガ? と困惑される方の為に補足すると、原作でクラウドは、憧れの先輩であり本編のラスボスでもあるセフィロスに、本作ヒロインでありクラウド(とザックス)の大事な人であるエアリスを目の前で殺されてしまいます。
そんなショッキングな出来事の後、クラウドは救えなかった罪悪感に心を打ちひしがれ「なんであの時、見殺しにしてしまったのだろう?」と後悔を続けていました。


原作の2年後が舞台の「ff7 アドベントチルドレン」でも、序盤から中盤にかけてエアリスが殺されてしまった事とそれを止められなかった事を繰り返し悩んでおり、仲間にも「ずるずるいつまで引きずっているんだ!」というように指摘されてしまう様子が描かれています。体の不調も相まって、完全に病んでいる様子でした。

その後、なんやかんやあって仲間の助言や敵との対峙を経て、自己認識を改めていきます。そして終盤、モンスターの襲来に苦戦中だった仲間のティファのピンチに駆けつけたクラウドが、ティファに向けて放った言葉が上記のものでした。


さて、ストーリーのこうした一連の流れの中で、クラウドは「大事な人の死」という過去の後悔をどのようにして克服したのでしょうか。
この考察に際して、現実の人の悩み方とクラウドの悩み方を一度比較してみていきましょう。


実は、一般的な人の悩みについても、クラウドのように、「過去の過ちをずるずる引きずり、悩んでいる時は大抵同じことでずっと悩んでいる」と言われています。
またその状況の事を心理学の用語で「反芻」と呼びます。

反芻によるデメリットは様々あり、精神的に負担がかかるだけでなく、それによって幸福度の低下、認知機能の低下なども引き起こし、鬱の原因にもなると示唆されています。

また、この反芻の更に厄介な点として、「反芻」を「内省」と捉えてしまう人が非常に多い事があげられます。内省する事は自己認識の向上に繋がり、自分の抱える問題の解決に繋がると考えられやすい為、反芻をする事で何かメリットが得られると期待されがちなのです。しかし、多く場合がポジティブな効果を得る事なく、ネガティブな影響ばかりが蓄積されていくようです。

さてこのように、先天的に根暗であったとは言え、職業柄肉体的・精神的に並外れたタフさを持ち合わせていたクラウドですら陥った反芻ですが、有効な対処方法はあるのでしょうか?またクラウドは、どのようにして立ち直る事ができたのでしょうか?



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出典:https://www.amazon.co.jp/

アメリカの組織心理学者で、多くの有名企業のコーチングも務めているターシャ・ユーリックさんが書いた「インサイト」という本の中で、反芻の撃退方法が紹介されています。

まず、一つ目として、「反芻をしている事柄について、周りは自分が思っているほど気にしていない」という認識を持つ事です。クラウドもこの認識を、エアリスとの心の会話や、多くの仲間との会話の中で習得しています。またこれによってはじめの立ち直りのきっかけを得ていました。

二つ目は、失敗した事について、「うまくできなかった事」を悩むのではなく、「そこから何が学べるか」という事に意識を向ける事です。
クラウドは、仲間のヴィンセントに罪の意識の解消方法について助言を貰った事で、次に来る大きな戦いで、またも大事なものを失わない為に、それに立ち向かう勇気と前向きな姿勢を見せていました。つまり「過去の失敗から学ぶ」という姿勢を仲間との会話の中で身に着けたのでした。

そして三つ目は「考える事を意識的にやめる」という事です。
これは一見効果が薄いように見えますが、意識的に「すぐにポジティブな結果」が得られる行動をする事によって、反芻思考を撃退できると著書の中で説明されています。要するに、「気分転換をうまくしよう」という事のようです。
クラウドは、意識的かどうかは分かりませんが、移動手段としてあらゆる場面にバイクに乗って登場しています。私はこれがクラウドにとって最も効果的だったと考えているのですが、この行動が実は、気分転換に繋がっていたのではないかと推察する事ができます。バイクに乗って気持ちのいい風を浴びる事で、うまく気分を向上させる事ができていたのかもしれません。前述の「引きずりすぎて すり減ったかな」という名ゼリフも、バイクで駆け付けた直後に言い放っています。

このように、クラウドが行った反芻の撃退方法については、私たちの実生活でも大いに役立つものでしょう。
悩み癖がなかなか治らない人や、誰かに「メンヘラじゃね?」と指摘された事のある人は、まずは「反芻」の習慣が自分にないかチェックをし、当てはまる場合は反芻の撃退方法を試してみるのをおすすめします。
まずは、バイクに乗ってみるのも良いかもしれませんね!

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