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なんでもない日の朝陽

この日は日の出を見にいくことから1日が始まった。
もともと朝型だが、最近は隣家に届く新聞配達のエンジン音で目覚めてしまう。

近くに(と言っても自転車で30分くらいだが)日の出が見える公園があることは知っていたので、行ってみることにした。

日の出時間は4時40分。間に合うか微妙だったが4時すぎに家を出てぐんぐん自転車を漕いだ。

物流関係の会社が多いので、朝靄のなかにカラフルなコンテナが浮き上がって綺麗だった。
建材施設の周りは砂ほこりが酷かったけど、これは臨海の証拠。

だんだん明るくなって間に合わないかもと思ったが、太陽はこんなに柔らかいものではなかったみたい。

雲も出ていたのと、初めて訪れる場所だったので方角もいまいちわからず海を眺めていたら、小さいけどものすごく赤い、燃えているような小さな光が顔を出した。

朝陽ってこんなに力強かったけ?

お正月、旅行先で見るような朝陽とは何かが違った。

でもそんなはずはなくて、特別な日も普通の日も太陽は変わらない。
何をしても、何もしなくても、同じように朝が来て1日が終わっていく。

今日はこの後仕事だったけど、なんだかもやもやしたまま働いた。
残業が多くて休みが少ないこの状況。
成長しているのか、時間を消費しているのか曖昧すぎる日々。

朝陽を見て、自分がどんな日々を過ごしたいのか考えていた。

(城南島海浜公園@東京都大田区)

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