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深夜のマクドナルド

専門学校に通っていた2年間、課題に追われる日々は長居しやすいスタバにお世話になっていた。
周りを見渡すと、試験勉強に励む学生、PCに向かいカタカタと指を動かす若者、私のようなお一人様がかなり多い。

建築系の学校に通っていた私は、課題がかなり多かった。
夜間学部ということもあり、授業で基本を習い、あとは各自課題に取り組みながら身につける、という形だった。
フリーター生活を送っていた為、社会人の生徒よりも時間に余裕のあるはずが、作品に取り掛かると寝る暇もないくらい追われる生活になる。
休日のお昼はスタバ珈琲を飲みながらソフトを使いこなす(使いこなしてる風の)自分に酔いしれ、穏やかに作業を進めるものの、日も暮れてだんだん人が少なくなると焦りだす。
閉店時間を迎えても終わらなかった時は、絶望的な気持ちでマックに向かう。

深夜の作業はいつもマックでしていた。
駅前に24時間営業で電源付きのカウンターが並ぶ店舗があった。
平日は21時半まで授業があって、そのままマックに向かって課題を進めることもあった。

深夜のマックはとても静かで日付が変わると利用者はバラエティに富んでて面白い。
終電を逃したであろう人、明らかに寝に来ている人、丑三つ時になれば夜のお店の仕事を終えたような人など様々な人が集まってくる。
近所に住んでいるのだろうか、いかにも未成年らしい受験勉強に励む者もいる。

深夜は人が入れ替わりが少ないので、周りを見渡しても顔ぶれは変わらない。
私もたまに仮眠をとりながらなんとか課題を進めていた。

卒業してからは深夜のマックに行くことがなくなってしまったが、半年たって生活に追われた今、マックでこのnoteを書いている。
時刻はもうすぐ21時。夜が更ける時間ではないが、残った雑務とか諸々進めるうちに日付が変わりそうだ。

昼の賑わいとは打って変わる深夜のマックは、人が普段見せない一面を見せてくれるような、だからこそ自分もだらしなくても作業できるような、そんな気持ちになる。

マクドナルド@東京都

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