おもてなしのルール 2月27日(月)
知人を通じて出会った方をお招きした。お招き…といっても「うちでお昼一緒に食べませんか?」といったごくカジュアルなお誘い。
おもてなしのときに、ひそかにルールにしていることがある。
それは「買い物をしないこと」。
つまり、あるもので作る。
料理はシンプルに、いつも通りに作るのがやっぱりいい。つい「せっかくだしカツオのタタキを買いに行こうか…」とか思ってしまうが、そこをぐっとこらえるが吉(県外からのお客さんの場合は「やっぱりタタキでしょ!」と買ってしまうことも・笑)。
そしてもうひとつのルール。
それは「料理を完成させないでおく」こと。
煮込み料理など、時間のかかるものだけ作っておいて、それ以外のはお客さんの到着15分くらい前にスタート。つまり、お客さん到着時にはごはんはまだできていない。ぜんぜん、できていない。
それを察したお客さんはたいてい「なにかお手伝いしましょうか?」と聞いてくれる(そうでない時は「手伝ってもらえますか?」とこちらからお願いしてしまう・笑)。
今回お招きしたのはわたしたちと同年代のご夫妻。
夫さんには「庭からからし菜とルッコラを摘んで、洗ってくれますか?」。妻さんには「文旦をむいてください」。わたしのパートナーには「テーブルのセッティング、お願い!お茶もいれてね~」
一緒に食事の準備をすると、まだ知り合って間もない人でも親しい気分になってくるし、手を動かすことでなんだかリラックスする。そして、「いただきます」の瞬間には、距離は相当縮まっている。
摘んでもらったからし菜はいつもより生き生きしているし、丁寧にむかれた文旦はみずみずしい。そう、「一緒につくったお昼ごはん」はなによりもおいしい。
デザートは普段はパートナーの担当。
この日はちょうど友人から届いたバスク風チーズケーキがあったので、4人で分け合う。遠くの友から届いたケーキを、近しくなりはじめた人たちと。
ごはんも、デザートも「あるもので」。
限られた食材と時間、そこに集うひとたちの手から生まれるごはんは、きっと幸せの味がする。
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