「庭ぶらぶら効果」 4月10日(月)
前回のおすそ分けは、ギボウシ、三つ葉、わらび、それから夏みかん。下処理をしたり、ジャムを作ったり、すべて終えてひと段落。
春本番、たけのこ
しかしこれはウォーミングアップにすぎなかった。
春の本番はたけのこ。
朝に庭仕事をしていたら、家の前に軽トラが止まった。中から出てきたのはご近所さん。「たけのこいりますか?」。えっもうたけのこの季節!?
軽トラの荷台にはたけのこ。「いま配っているところ」とご近所さん。「今年はじめてです!」と大喜びで大きな1本を受け取る。「もっといる?」「えっ、でも….」(と一応遠慮)。「じゃあもう一本どうぞ」。かくして立派なたけのこ2本がわが家にやってきた。
「庭ぶらぶら効果」
たぶん車でちょうど通りかかったときに、私が庭でぶらぶらしていたので「ちょっと声をかけてみよう」と思ってくださったに違いない。これを「庭ぶらぶら効果」と呼んでいる。
庭でぶらぶらしていると(実際は草刈りをしたり、苗の様子をチェックしたりしているけど、外からは「ただぶらぶらしている」ように見える)、たまたま通りかかった人が声をかけてくれる。挨拶だけのこともあるし、数分おしゃべりすることも。たまたま車に積んでいる野菜や果物(このあたりではよくある)を「いる?」と分けてくれることもある。
「庭ぶらぶら効果」は「たまたま見かけたから声をかける」という偶然性の高い現象。特に連絡を取り合ったわけでも、約束をしたわけでもない、なんなら会おうとすらしていなかったところに生まれる交流。この「偶然」や「たまたま」がいい。
高知のソウルフード「イタドリ」
別の方からは、イタドリもいただく。イタドリはすかんぽ、とも呼ばれ、県外ではほとんど食べられていないようだけど、高知では立派な山菜。季節になるとスーパーにも並ぶし、塩漬けして保存することも。
タケノコはカルパッチョ、イタドリは油炒め
たけのこはスピードが肝心。さっそく大鍋で茹でる。
イタドリは皮をはぎ、熱湯を注いで5分放置。半日ほど水を替えながらさらす。定番はなんといっても「油炒め」。多めのごま油で炒め、醤油、みりん、酒、砂糖で味付け。見かけはすこぶる地味だけど、そんなものこそがおいしい。
タケノコを茹でている途中に電話があった。なんとタケノコ堀りのうれしいお誘い…!去年は大きいのを5-6本も掘っただろうか。タケノコを、茹でて、料理して、配って、食べて。今年は干しタケノコやメンマづくりもしてみたい。これぞ春の醍醐味。しばらくタケノコ中心の日々になることを覚悟する。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?