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「生きづらさ」はどこからやってくるのか(3)

「生きづらさ」をテーマにした3回目です。

「生きづらさ」はどこからやってくるのか(1)
https://note.com/asako_emerald/n/n374fa0362168

「生きづらさ」はどこからやってくるのか(2)
https://note.com/asako_emerald/n/n287a27cde1dd

「生きづらい」だけじゃないんですけど、「どうしたらいいかわからない」みたいな心境になるとき全般の特徴としてひとつ言えることがあるとしたら、

・過去の出来事をベースにして、未来に意識を向けている
・「歩き方」とか「道」など、大きくて曖昧なものを対象に考えている

ということなんじゃないかと思います。言葉にすると

「私はこの先、どうやって歩いていけばいいんだろう」

というような感じです。長くて、曖昧。

もちろん、こういう問いをもって生きることが大事だ、みたいな話はありますし、それは一理あるわけなんですけど、実はこの問いがけっこう生きづらさを作り出すモトになっていることも多いんです。

一度アクセルを緩め、不必要にブレーキをかけていることに気づいて、ブレーキを緩めることができるようになったとき。もう一度行動を増やしていこうとするときに大事なことは、

・時間はできるだけ短く設定すること
・具体的で簡単な行動のレベルで考えること

だと思います。言い換えると、

・いま、どこに行きたいか。
・いま、なにを食べたいか。
・いま、なにを言いたいのか。

をまず、やってみましょうよ、ということなんです。

人生における生きづらさは、日常の些細なことからきていることがすごく多いのです。周りに合わせなきゃ、とか、こんなこと言ったらいけないかも、とか、そうやって人目を気にして、日常的にガマンする癖がついていないでしょうか。もしかしたら、もう何年も何年もガマンしてきてしまって、自分が今日のランチで何を食べたいのかも、わからなくなってしまっていませんか。

毎日、毎秒、絶え間なくあるはずなんです。「これがしたい」「あれがしたい」「いやだ」「ほんとうはこう思うのに」そういう欲求が、自分を未来に連れて行ってくれます。それを亡き者にしてしまっているから、この先どうやって歩いていっていいのかが、わからなくなってしまっているんです。


生きづらくて、人生をどうやって歩いたらいいのかが分からないのなら、まずはいま、履きたい靴を履きましょう。なにをしていいかわからないと途方に暮れるのなら、まずは今日のランチに食べたいものをしっかり食べましょう。周りを気にしてガマンしないで。「なんでもいいよー」って言わないで。日常の、そのささやかな欲求に、丁寧に向き合ってみましょうよ。

そうすると、だんだんその先に、芽生えてくるものがあります。

 

「暮らしやすさ」 です。


たぶん「生きづらさ」って、これをやれば解放されます!みたいな特効薬って、ないとおもうんです。いやネットとか調べればあるかもしれませんけどね。そういうノウハウとか、セミナーとか、本とか。でも、よく効く薬には副作用が付きものですしね。

辛いときは、つい「いますぐ解放されたい」っておもうと思います。それは自然なことですけど、いつか生きづらさから解放される未来を望むのなら、ほんの少しだけでいいから、いまここで閉じ込めている自分の欲求を解放することに、目を向けてみませんか。
いつだって、未来は、いまの先にあります。いまがわからないなら、未来はきっと、いまよりもっとわからない。


「生きづらさ」って、きっと、長く付き合っていくもの。完全になくなるっていうことはないかもしれません。回復したと思っても、ときどきまた苛まれては未来を悲観して、ツライ時間を過ごすこともあるかもしれません。
でも、いまここにある日常に目を向けて、「暮らしやすさ」を少しずつ作っていくことができれば、きっと上手に付き合っていくことができます。そして「生きづらさ」があるからこそ、「暮らしやすさ」を楽しんで、味わっていくことができるのだと思います。

 

「生きづらい」と感じたら。
「この先、どうやって歩いていけばいいんだろう」と悩んだら。

まずは今日のランチで、食べたいものを、食べましょうね。

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