見出し画像

フルメタルジャケット(1987)

こんばんは!カズサです。
本日は1987年に公開されたフルメタルジャケットの感想をだらだら書いていこうと思います!ベトナム戦争題材の映画はこれで2本目で、プラトーン違った面白さがありました!
では早速感想に行ってみましょう

【感想】

この映画はあの時計仕掛けのオレンジやシャイニングでお馴染みのスタンリーキューブリックさんの映画です!この人に人間の狂気さを演出させたら右に出る者はいませんよね…
時計仕掛けのオレンジでは、雨に唄えばを歌いながら、暴力をふるうシーンが。シャイニングはジャックニコルソンさんがホテルの呪い?で徐々に狂気じみていくシーンが有名ですよね。
今回は、前半部分でハートマン軍曹にめっちゃしごかれていた太っている新兵が狂気へと滑り落ちました。最終的には軍曹を殺して自殺する。
ハートマンの罵倒集みたい転載動画が絶対出ているだろうなとおもうほど、非常にインパクトのある言葉で相手を罵倒していましたね。個人的に好きなのは、ベッドのシーツに残っていた精子がシミになって、ママの割れ目に入ったカスがお前だ!みたいなやつですね笑
いくらブラックジョークが好きなアメリカ人でもここまでは言わないだろう見たいなことを平気で言って赤ちゃん扱いする軍曹には衝撃を覚えました…まあ人間を狂気的な殺戮マシーンに変化させるならベストな手段なのでしょうが…
後半では主人公のジョーカーが実際の戦場に赴きます。最後の戦闘での敵がたった一人の少女だったのは衝撃でした…最後の「Shoot me」と泣きながら話すシーンには胸が痛みました。
この映画は、幼児性の中に潜む狂気と暴力がテーマの映画ではないかなと思います。幼児性からいかに脱却するかがこの作品の本質なのではないかな。
なので、前半では純粋無垢なパイルが狂気に陥り、自殺を決行する。中盤ではぬいぐるみに仕掛けられた爆弾で人が死んでしまったり、クライマックスの戦闘シーンでは少女が狙撃兵だったり。
主人公のジョーカーは、ヘルメットに「Born To Kill」と書いて、胸にはベトナム戦争反対するヒッピーたちが好んでいたピースサインのバッチをつけています。
上官に矛盾を問いただされたときに彼は、人間の二面性を演出していると言い返していました。
僕的には主人公的にこの答えが理性を保つ方法だったのではないかなと感じました。殺人と慈悲。この矛盾した概念の境界線上でどちらにも偏らずに自分を保つ状態は幼児にはできません。子供は相反する矛盾を抱え続けることができず、物事を単純化しようとします。その単純化の果てにこそ、狂気と殺戮の深淵が口を開けて待っているとジョーカーはわかっていたのではないかなと思いました。
ただ最後のシーンで狙撃兵の少女を殺し、高らかにミッキーマウスクラブを歌いながら行進します。主人公は死の恐怖を感じない幼児性に魅了されてしまったのでしょう。
僕らもこの狂気的な幼児性に陥ってしまうシーンは生きていてあるのでしょうか?そうなってしまう非情な出来事が起きないを祈りながら締めたいと思います。


最後までご覧いただきありがとうございます。いいね・フォローお待ちしていますm(__)m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?