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【エンタメ業界で特に目立つ】 『成功者』が陥ってしまう落とし穴とは?

出版社の世界で語られる本当にあった怖い話(?)
とある新人賞を見事に取った新人作家が受賞をきっかけにこれまで務めていた仕事を辞めましたと担当者に告げた・・・。

こんにちは。エンタメ・演劇分野をビジネス視点で語るAsakawaです。

さて、それを聞いた担当者は頭を抱えたかもしれない冒頭の怖い話とされるこの文章。

何が怖いか分かりますでしょうか 笑

答えは・・・、

いや、いくら商業作家デビューできたからってその後も作家の稼ぎだけで生活できる保証なんてどこにもないんだから暫くは仕事を辞めるな!

と、担当者はきっと心の中でこんな言葉を叫んでいたことでしょう😓

このエピソードに今回の書きたい内容の全てが集約されています。

要はクリエーター側の見込みの甘さです。


「俺は千を超える小説の中から選ばれた成功者なんだ!
これからは印税生活で労働から解放された薔薇色の人生が待っているぜ!うっふー😍」

なんて思っているかどうかは分かりませんが 笑
舞い上がっていることは確かでしょう。

それでいきなり経済面でも今より収入が多くなり、セレブみたいな生活が出来ると夢想してしまうのならやはりそれは、

クリエーター側の見込みの甘さ、
言い換えれば『ビジネス視点』の欠如に他ならないでしょう。

小説家って新人賞を取ったくらいでは執筆だけの仕事で生活できるほど稼げる仕事じゃないってことですね。

これは小説家に限らずエンタメ業界全般で志望者が持ってしまっている誤った認識かもしれません。

一つ成功を収めればその後はどんどん仕事がやってくる、売れていくものだと思ってしまっている・・・、

新人賞を受賞すれば、
映画・ドラマ・アニメで主役に選ばれたなら、
メジャーデビューできれば、

これも誰でも成し遂げることができない「一つの成功」であるのは間違いないですが、それで後は生活できるだけの稼ぎが保証されているならエンタメ分野ってそこまで厳しくない、むしろ割の良い夢のある世界であると言えるでしょう。

が、もちろんそうはなっていないから「非常に厳しいよ」という声は常に聞かれるのです。

どのくらい厳しいのですか?

と聞かれたら、

たとえ商業デビュー、主役に抜擢された、大きな賞を受賞したとしてもその後はそれだけの仕事で生活できるほどの活躍は確約されているわけではないから、

と一つ答えることができるでしょう。

それを象徴するかのようにこんな記事が本日上がっておりました↓

大ヒット作を一つ生み出したものの、その後の経営が上手くいかず会社は無くなってしまったというお話です。

これもクリエーターとしては有能だったが、経営の才能がある人がそばに居なかったからその後の経営戦略を誤った(事業を急拡大させ過ぎてしまった)とも指摘されています。

芸術的才能』と『ビジネスとして成功させる、長続きさせる経営の才能

これを一人で両立させるのはなかなか難しいです。殆どの人はどっちかしか持ち合わせていないかもしれません。

特に作品作りにしか興味のないような芸術家タイプの人は自身の作品の売り込み、多くの人々に広める、届けることに関してはまるで上手くできないことが多いです。

だからその役目は出版社を通したりと他の人が担っているのです。

エンタメ分野を目指す人はそのビジネスの視点、経営者の思考というものが欠けてしまっているがゆえちょっと無計画なやり方で活動してしまっている人が多いと思っていて、
素晴らしい作品、ステージを作っていればいつかは芽が出る!
みたいな考えだけで成功できる可能性は実はかなり低いでしょう。

その素晴らしい作品をいかに上手くプロモーションして認知させるか?そこまでをセットにしないと一つの成功すら難しいのです。

ここまでをまとめると・・・、


一つの成功を収めてもその後の立ち回り次第でいくらでも転落してしまう、

そもそも・・・、

多くの志望者が最初に目標にしている成功では、それを成し遂げたとしてもその後の活動はもう安泰だというわけではない、

これは頭に入れておきましょう。

これを心得ていないと現実が直撃した(映画で主役に選ばれたのにその後の活動状況に大きな変化は無かったなど)時のショックは大きく、それだけであっという間に脱落してしまうことすらありますので注意してください。

私の周りにもせっかくそれなりに有名な事務所、劇団に正式に所属できたのに3年ほどで退所してしまった人を何人か知っています。

これも、

俳優・声優として売れたければ事務所に所属する。それが達成されたらその内、軌道に乗るだろう、

と、かなり甘い見込みがあり、現実はそうはなっておらず一向に仕事は来ず売れる気配がない。それに失望してしまったという理由もあったからかもしれません。

しかしそれでも、

一つの成功を収めたことには変わりがありません

これで少なからずその業界内からあなたは注目されるので、

むしろここまで辿り着いてからが勝負、ようやくこの道一本でやっていけるか否か激しい競争の渦中に入ることができたと捉えるのが良いんじゃないでしょうか?

では今回は以上になります。ここまでお読み頂きありがとうございました。


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