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M-1グランプリをみた話(錦鯉さんの涙にもらい泣き)

(お写真はORICON NewS inc. オリコンさんより)

毎年この時期になると異様に盛り上がるM-1グランプリの放送。

わたくしも小学生の頃にエンタメの神様をはじめ毎週、様々なお笑い番組が放送されていた影響で一時期お笑いが好きだった時期があったのでM-1も馴染みのある番組でした。

しかし、時が流れてそういう番組も無くなっていってしまいこのM-1も一旦終わってしまった、普通に過ごしていてもお笑いに触れる機会が減り、最近は興味を無くなっていたのですが昨日はたまたま時間があったし、ネット上ではまたもや話題になっていたのに釣られて観てみることに。

いや、率直に面白かったですね〜😂久しぶりに家で声出して笑った。

正直、最近のテレビを観てもそれこそ自分が小学生、中学生の頃に人気が出た芸人が大半を占めているので新しい人材が出てきていないのかな?なんて勝手な想像をしていましたが、そんなことはなかった、すみません 笑

最後に残った三組なんてどれもレベルが高く、いやこれは最終的には審査員の好みによって決まるものでしょって思うくらいきっこうしていて、もはや順位を決めるのも申し訳ないくらい。(実際、こういう分野は勝ち負けを決めるのはあまり意味がないと思っている)

そんな中で審査員のほとんどの票を獲得して優勝をしたのが錦鯉さん。ここまできたら一番バカになった奴に入れたというのが印象的な言葉でした。なんと年齢は片方の長谷川さんは50歳だそうです。

その歳までお笑いを続けて、遂に掴み取ったM-1優勝。長かった、ようやく報われたという想いになるのは想像に難くなく、優勝が決まった瞬間、二人が抱き合ったところが映った時はこちらも涙なしに直視することはできませんでした😭

審査員の方たちも何名か泣いていましたが、特にサンドウィッチマンの冨澤さんも芽が出るまでに苦労した経験をお持ちだから諦めずにお笑いを続けてきて、報われた時の気持ちが痛いわかるんだろうな〜と察することができます。


スポーツと違って基本30代も後半になったらそろそろ引退を考えないといけないとかはないから、その歳になっても栄光を掴み取ることができるのは芸能界ならではと思いました。

こんな姿を見てしまうと20代後半で演劇界を去った俺は、そもそもやる気あったのか?とそこまで思い返してしまうほどなんだか情けなくなってきた心境に😂

自分のことを見込んでくれている演出家の方とも2人ほど知り合ってたし、もうちょっと続けてみるべきだったか〜なんてw

いや、でもそこはまた俳優とか声優はお笑い芸人と決定的に違うところがあると冷静になりました。

お笑い芸人は身軽なんです。審査員の塙さんが畳一畳あれば良いと言っておりましたが、まさにお笑い芸人が漫才を披露するのに多くの装飾は決して必要ありません。劇場の広さによってはマイクすらいならないかもしれません。

コンビなら二人がネタのアイディアを練って、稽古して、よし、お客さんの前で披露だ!となりますが演劇界はそんな簡単にいきません😓

台本を書くのは劇作家さん、舞台を企画するのは制作、出演者も十人前後と決めないといけないし、衣装も自分が着たい衣装ではなく役に合った服、小道具探しも大変、舞台も台本の世界観に合った美術にしないといけない、音響と照明スタッフもそれに合わせるためプランを練る必要が・・・と、作品を届けるまでに関わる人数が多すぎて、とても俳優だけでは作品を届けることはできないのです。

しかもその俳優、スタッフもそれぞれ別の事務所や会社に属しているので、都合を合わせるだけでも一苦労、演劇はそれぞれの専門家が集まった総合芸術とはよく言ったものです。

このいち個人でもできる努力には限度があり、その努力を続けても作品出演が叶うかは運やコネによるところが大きいとこの世界で俳優が売れるのが難しい構造を理解してしまったので、こんなのやってられるか!となったわけです💦

(このことについてはこちらの記事でも書いています。多くの人が共感、何かしら思うことがあるのか今年書いた記事の中で一番アクセス数が多い記事となっています)

そういう意味ではお笑い芸人さんのこの身軽さは羨ましいと思うこともありますね。作品によって演者の変動はなし、ネタ、台本を考えるのも自分たち、一ネタあたり5分前後で良い、小道具もエアーでも許される、最悪ストリートで披露もできる、などなど。作品作りに集中できて、比較的やりたいと思った時に行動に移せます。

あとはネタが面白いか、面白くないか?の基準で出演者が決まるまさにこのM-1グランプリという存在。

地上波の、しかもゴールデンタイムの時間帯の番組に出演なんてそう簡単にもちろんできません。単に実力があるか、ないかで決まるものでもなし。

しかしこのM-1はこの日、テレビで初めてネタを披露するコンビというのも珍しくないみたいです。年に一回だけでも有名、無名関係なく純粋に面白い芸人たちが集まって、ネタを披露して、お笑いの素晴らしさを全国に知ってもらう機会があるのはやはりこの世界に関わっている人たちのモチベーションにもなります。

最近はお笑いからは離れていたのでほとんどのコンビを昨日初めて知ったのですが、実力で勝ち上がってきた人達というだけあってどのコンビもとても顔つきが凛々しく、魅力的に映って、これをきっかけにファンが急増してもおかしくないと思いました。

今のテレビが面白くないと言われている時代に、表舞台に立つべき、スポットライトを浴びるべき人達しか出演していない番組というのも珍しいので一際その道のプロフェッショナルたちの姿に胸を打たれました。

こんな感じで過去を思い出しつつ、お笑いとの違いも感じてちょっと嫉妬をしてしまいましたね 笑

演劇界も、もっと広く国民に純度の高い演劇の素晴らしさを届けられるイベントがあればいいな〜と。この世界にだって名前は知られていないけど素晴らしい人達はたくさんいるので。

では、また。昨日は50歳の苦労が報われた感動的な瞬間が観られて良い日でした!


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