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会社は私達を育ててはくれない

会社は私達を成長させる為に存在してはいません。そして、私達を成長させる事にも大きな興味はもっていません。会社が求めているものは私達の「成長」ではなく「達成」です。

これから社会に出て働く人達や既に社会で働いている人達は、この事実を十分に理解して、自助努力で「成長」していく事をおすすめします。

会社が人材育成に興味を持っていない一例

厚生労働省が行っている取り組みで「事業内職業能力開発計画」というものがあります。これは雇用する労働者のレベルアップを図るために雇用主が作る計画です。(下図参照 厚労省HPより)

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実はこの計画の作成は、「職業能力開発促進法」第11条に基づき、事業主の努力義務となっています。つまり、法律で「この計画を作るように努力してくださいね」と言われているのです。

しかしながら、「事業内職業能力開発計画」という言葉を聞いた事がある人はどれだけいるでしょう?聞いた事がない人がほとんどだと思います。

それもそのはずで、実際に能力開発計画を作成している企業はわずか、15.5%しか存在せず。75%以上の企業が能力開発計画を作成していません。(下図参照 厚労省HPより)

このデータはあくまで「作成しているかどうか」しか抽出していないので、実際に作成して運用している企業はもっと少ないのかも知れません。

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就活生が企業に求めているもの

一方、就活生は会社に何を求めているのでしょうか、リクルートキャリア 就職みらい研究所の発表によると、1位は「自らの成長が期待できる」2位は「福利厚生の充実」3位は「希望の勤務地」でした。(下図引用:就職プロセス調査(2020年卒)【確定版】「2020年度3月度(卒業時点)内定状況」より) 

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特に「自らの成長が期待できる」という部分に関しては2020年には56.1%となっており、就活生が「この会社なら自分が成長できる」という期待を持って選んでいる事が読み取れます。

おそらく、就活生も事前に企業をリサーチしてこの「この会社なら自分が成長できる」と考えて就職を決めているとは思います。

しかしながら、先に紹介した法律で定められているはずの能力開発計画すら作成していない企業の「人材育成」にどれほどの熱量があるのかは疑問に感じます。

自己成長を求める就活生には企業を選ぶ際に「能力開発計画を作成しているかどうか」という視点も持ってもらえればと思います。

まとめ

「人材育成」や「人材こそが宝」と標榜している企業は数えきれないほど存在します。実際に人材育成に注力している企業もたくさんあるでしょう。

しかし、実際のデータを見てみると体系的な能力開発を行っている企業は少ないように見受けられます。

自己成長を望み、自己研鑽を求める人は会社の教育体制に不満を持つ前に自分自身で成長の機会をつかみ取る必要があるでしょう。




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