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ボルネオの奇妙な動植物たち

ボルネオのマレーシアで最大の都市クチン。

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中華圏の旧正月、春節。

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中華圏では最大の行事で、今も太陽暦の正月より太陰暦の正月の方が盛大。

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中国本土では伝統的な文化財は毛沢東によって破壊されてしまったが、他の中華圏では仏教文化が残っている。

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華美できめ細かい装飾に見とれてしまう。

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華人にごちそうしてもらった。

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かれらの羽振りの良さを見ていると、またマレーシアのイメージが崩壊してゆく。
中華系とはいえ、かれらの国籍はマレーシア。
ボルネオのマレーシア人がこんなにもバブリーだなんて、大半の日本人は知らないのではないか。

母国語は中国語だが、英語も上手。
仏教徒かと思いきやキリスト教徒で、ファーストネームがクリスチャンネームだったりする。
日本人に対して好感を持ってくれているようで、フレンドリーに接してくれる。

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スカーフをかぶっているイスラムスタイルの女性も実はクリスチャンだ、なんて話も聞いた。
もうわからん。

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またかき氷を食い漁る。

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ABC。

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ちなみに、ABCはマレー語で、
Air (=water)
Batu (=cube)
Campur (=plus)

またビュッフェ。

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ついに、食べ放題の店を発見!!!

戦闘開始!!!

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アイスアイスアイス!!!

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缶の豆乳。

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ドリアンは、漢字で書くと「猫山王」。

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出会った日本人旅行者にドリアンをごちそうになった。

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1個10リンギット(264円)。

マーケットなんかではドリアンの強烈な匂いがたちこめていたりするが、新鮮なドリアンはそれほど臭くない。

妙に腹持ちがいい。
食べた後、腹がパンパンに膨れた。

宿にはこんな注意書きがあったりする。

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希少な野生動物の宝庫、ボルネオ。
自転車走行中に遭遇するのが理想なのだが、路上ではなかなか出会わない。
クチンを拠点にして、国立公園をめぐる。

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バコ国立公園。

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最初に出迎えてくれたのは、、、

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ここではbeard boarと呼ばれているが、日本語では一体何と呼ぶのか、要はヒゲブタ。
海に豚、漢字で書いたらイルカだな。
野生だが人慣れしていて、近づいて触れることもできる。

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ここの主役、テングザル。

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ボルネオ島にのみ生息する固有種。
かなりの大型。

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いや、それよりも何よりも、鼻がデカい。
デカすぎる。
なぜこんなに大きな鼻を持つのかは諸説あり、はっきりとはわかっていないっぽい。

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ヒゲブタが近づいてきたので警戒態勢に。

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これほど大型のサルが、隣の木へとジャンプして飛び移るのは、すごい迫力。

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メスはやや小型。

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絶滅危惧種に指定されている。
追いやっているのはもちろん人間で、大々的に開発されたプランテーションがかれらのすみかを奪っている。

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食虫植物、ウツボカズラ。

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美しい。
自然の造形美。

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壺の淵はギザギザの返しになっていて、一度落ちたら這い上がれないようになっている。

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壺の底には水がたまっていて、細長い何かの幼虫が数匹、うごめいていた。

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ナイトウォーキング。

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君は人間界ではどうしてああも嫌われてしまうのか。

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グヌンガディン国立公園へ。
お目当ては、世界最大の花ラフレシア。

つぼみ。

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この状態から開花するまで、あと1ヶ月かかるらしい。

ラフレシアは、発芽してから9ヶ月かけて開花し、3~5日で枯れる。
各個体は季節にかかわらずバラバラに開花してすぐに枯れてしまうので、個人で見つけるのは難しく、国立公園が発信している情報をチェックして、タイミングを見計らう必要がある。

レンジャーに案内されて、開花したラフレシアにたどり着いた。

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大きいものだと直径90cmぼどになるらしいが、これは58cmと小さめ。
色ももっと鮮やかなはずだが、これはすでに枯れ始めている。

ラフレシアは、特定の植物に寄生して、すべての栄養を宿主から吸い取る。
宿主から直接花を咲かせるので、葉も茎もない。
開花すると、花粉を運んでくれるハエをおびき寄せるため、腐臭を発する。
栽培することはできず、自然界でのみ見ることができる。

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死骸。

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胴体だけで2cmはあるアリ。

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まだまだ希少な動物はたくさんいるはずだが、野生の状態で出会うのは難しいようなので、ワイルドライフセンターをめぐる。

森の人、オランウータン。

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マレー語で「orang」は「人」、「hutan」は「森」。
世界最大の樹上動物。
ボルネオ島とスマトラ島にのみ生息している。

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片手で難なく全体重を支える握力。

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表情に親近感。

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知能の高さはチンパンジーと同じぐらいだという。
手と足の区別がよくわからない、足が簡単に180度開いちゃう、そしてその身体能力の高さは、同じ類人猿でも我々からはあまりにかけ離れている。

この異様なルックスとひとつひとつの動作に、見入ってしまう。

デカイ。
いや実際にはそれほど巨大ではないはずだが、この長い毛がデカく見せているのか。
熱帯で長い毛は不要だろうし、密林の中で動くにもジャマだろうから、これは威嚇のためか。

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オスの顔が横に広がっているのはフランジと呼ばれ、強いオスの証。
弱いオスは何歳になってもフランジが発達せず、フランジのオスがいなくなったり、フランジのオスとケンカして勝ったりすると、フランジが発達し始めるという。
ライオンのたてがみなんかもそうだと思うけど、体の比率に対して顔がデカイと、強そうに見える。

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外見で威嚇しなくても、こんな恐ろしい牙を持ってたら無敵だと思うよ。

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ホーンビル。

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ビントロング。

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ウンピョウ。

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サンバー。

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マレーグマ。

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世界最小のクマ。

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ワイルドライフセンターでは、傷ついた動物などを保護して、野生に帰すリハビリをおこなっている。

チケットカウンターの係の人が、僕のことを知っていた。
少し前に、自転車走行中に新聞記者に呼び止められて、記事にされていたのだ。
たいした記事ではなかったと思うが、読む人いるんだな。

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