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【山梨】八ヶ岳南麓の高原で、この地ならではの食材を楽しむ「リゾナーレ八ヶ岳」by星野リゾート

星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」
メインダイニング「OTTO SETTE」

シャキシャキと音を立て、
ナイフの下で,野菜が切れていく。

ソムリエが選び抜いたワインを口に運べば、
自分の舌が喜んでいるのを感じる。

八ヶ岳南麓の高原で、
この地ならではの食材との出会いを楽しむ。


星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」は、
八ヶ岳南麓の高原にヨーロッパの街並みを残す、
日本を代表するデザインホテルだ。

そのメインダイニングである「OTTO SETTE(オット セッテ)」が、2024年4月30日にリニューアルオープンした。

OTTO SETTEのレストランコンセプトは、
「Vino e Verdura(ヴィノ エ ヴェルドゥーラ)」

イタリア語でワイン(Vino)野菜(Verdura)を意味する。

シェフが生産者のこだわりを大切にして作り上げた、この地域ならではのイタリア料理を提供するOTTO SETTE。

今回は、八ヶ岳エリアの自然環境にまで遡り、
その魅力を深堀する。

クレソンのジェノベーゼとリングイネ

ワインと野菜が美味しい八ヶ岳エリア

リゾナーレ八ヶ岳がある八ヶ岳エリアは、
山梨県と長野県の県境に位置し、近くには小淵沢や北斗市があるなど、
高原地帯になっていることが特徴だ。

リゾナーレ八ヶ岳の最寄り駅である小淵沢駅は、
鉄道最高地点を擁する小海線があり、
電車から見る南アルプスの山々は絶景としか言いようがない。

このような高原地帯を備える八ヶ岳エリアでは、
非常に野菜や果物の生産が盛んだ。
地元の道の駅には農産物直売所が設置され、
観光客のみならず地元民にも質の良い野菜を安価で提供している。

ワインの原料になるブドウの生産量日本一は山梨県で、2位は長野県
まさにこの高原エリアこそが、OTTO SETTEのコンセプトである野菜とワインを支えている。


野菜とワインの美味しさの秘密

なぜ八ヶ岳の野菜とワインは美味しいのか?

その結論は、八ヶ岳の気象条件と水にあるだろう。

まずは気象条件から見ていこう。
高原地帯に位置する八ヶ岳は、以下の条件を満たしている。
①雨が少ない
②日照時間が長い
③昼夜の気温差が大きい

①雨が少ない
国土交通省の調査によると、全国の年間平均雨量は約1600mmなのに対して、長野は900mm、甲府は1100mmと、極端に雨量が少ない傾向にある。
周囲を秩父や上信越、南アルプスに囲まれたこのエリアは、山脈が湿った空気をブロックしてくれる影響で、雨雲が運ばれてきにくいのだろう。

②日照時間が長い
総務省の調査によると、全国の日照時間平均は約2000時間なのに対して、長野は2041時間、甲府は2300時間と、山梨県で特に日照時間が長い。
山梨県は令和4年度の調査で、日照時間第3位になっている。
長野県は上田や佐久、諏訪など山梨県に近いエリアは日照時間が2200時間ほどある一方で、県北や県西は1100時間しかないなど、県内でもかなり場所によって差があるようだ。

③昼夜の気温差が大きい
人間が暑い地方では代謝が激しくなりエネルギーを消費するように、植物も暑いとエネルギーを多く消費する。
夜にしっかり気温が下がるということは、エネルギーの無用な使用を避け、栄養になる糖を残すことにつながる。
標高が高く夜の気温が下がる八ヶ岳エリアでは、野菜や果物がおいしくなることもうなずける。

インサラータ 畑の野菜

20年間、ろ過装置を通り抜けた水

さらに、八ヶ岳の水がきれいなことも、美味しい野菜を育てるのに重要だ。

では、なぜ八ヶ岳の水は綺麗なのか。

八ヶ岳周辺の山々に降った雨や雪は、森の草木から養分を授かり、安山岩層を通り抜け、地下水脈へと流れる。
天から降り注いでから湧水として地上に出るまで約20年間、幾重にも重なる天然のフィルターに濾過されることで、ミネラルバランスのよい澄んだ軟水が生まれる。
水ソムリエの方によると、どんな地層を通ったかで水の味が変わるらしい。


OTTO SETTEのワインと野菜は、
八ヶ岳エリアの恵まれた環境に支えられていることがわかった。

OTTO SETTEに行った際には、八ヶ岳に想いを馳せながら料理を楽しむと、旅行がもっと楽しくなると思う。


高原にヨーロッパの街並み 
星野リゾート「リゾナーレ八ヶ岳」

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