見出し画像

全国主要書店で開催中!朝日文庫「グランドフェア2023」ラインナップを紹介します

 5月中旬より順次、全国の主要書店にて朝日文庫の「グランドフェア2023」が開催されます。朝日文庫の小説とエッセイのベストセラー全8作、それぞれの魅力について紹介します。「さあ外へ出よう、好奇心と文庫を持って。選りすぐりの、知性とエンタメ。」とある水色の共通帯がフェアの目印です。店頭でぜひお手に取ってみてください。紹介は著者名の50音順です。

今村夏子『むらさきのスカートの女』

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。20万部を超えるベストセラーとなっている芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。

宇江佐真理『深尾くれない』

 鳥取藩士・深尾角馬は生まれつきの反骨心から、剣の道に邁進する。しかし、不貞をはたらいた二人の妻を無残に切り捨てる。やがて一人娘の縁談がこじれたことを恨み……。人情時代小説の名手が書かずにはいられなかった、孤高の剣客・深尾角馬の壮絶な生涯。傑作長編、待望の新装版。

今野敏『キンモクセイ』

 法務官僚が殺害された。被疑者としてプロの殺し屋の可能性が浮上、警察庁警備局のキャリア・隼瀬は専任チームでの対処を命じられるが……。事件周辺で囁かれる「キンモクセイ」という謎の言葉。誰が味方で敵なのか? 日米関係の闇に挑むスリリングな警察小説。

湊かなえ『物語のおわり』

 妊娠三ヶ月で癌が発覚した智子、父親の死を機にプロカメラマンになる夢をあきらめようとする拓真、志望した会社に内定が決まったが自信の持てない綾子、娘のアメリカ行きを反対する水木、仕事一筋に証券会社で働いてきたあかね……人生の岐路に立ったとき、彼らは北海道へひとり旅をする。そんな旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。果たして本当の結末とは――。あなたの「今」を動かす、力強い物語。

村田沙耶香『となりの脳世界』

 デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。解説は矢部太郎が漫画で描く。

群ようこ『ゆるい生活』

「増やす」より「減らす」。「漢方生活」と自身の体に向き合った日々の様子を綴った実録エッセイ。ある日突然めまいに襲われ、訪れた「漢方薬局」。ここから漢方薬を飲むだけでは終わらない、我慢と忍耐の暮らしが始まる。お菓子禁止、体を冷やさない、水分を摂りすぎない、趣味は一日ひとつなど、約6年にわたる体質と意識改善の様子を丁寧に綴る。

吉田修一『国宝 上 青春篇』

 俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?  芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。

小説トリッパ―編集部・編『20の短編小説』

「20」という数字から小説家は何を想像するか? 原稿用紙20枚という制約の中で、朝井リョウ、阿部和重、伊坂幸太郎、井上荒野、江國香織、円城塔、恩田陸、川上弘美、木皿泉、桐野夏生、白石一文、津村記久子、羽田圭介、原田マハ、樋口毅宏、藤井太洋、宮内悠介、森見登美彦、山内マリコ、山本文緒ら、人気作家20人が綴る「20」をめぐる短編を集めたアンソロジー。自由と制限のなかで小説の可能性を突きつめた文芸ファン必読の一冊。

よろしくお願いします!


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!