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「ADHD ×鬱病」の掛け合わせは地獄のはじまり

私は病院に行くことを先送りして
後悔することになりました。

もっと早く受診していれば・・・と、
何度思ったことかわかりません。

ここではその理由を書きます。

同じ轍を踏まないように気を付けてください。

結論としては、先送りを続けるとムダに
「うつ病」になってしまうからです。

「精神科・心療内科」受診を急ぐべき理由


「専門家に相談したほうがいいだろうか?」
「でも、もう少し頑張ってからにしよう…。」

これを続けると地獄にハマります。

私自身、そもそも、

  • こんなにケアレスミスが多いのは自分の注意力が低いからではないか?

  • 複数の業務を同時進行できないのは、仕事の進め方や管理方法が悪いからではないか?

と考えて、精神科受診を先送りしてきました。

しかし、ADHDを疑った時点で、
それなりの精神的ダメージを負っています。

つまり、重症ではないにしても、
うつ病を患っていることになります。

私の鬱の症状は

・頭が回らない。
 → 聞かれたことに答えられない。
 → 仕事の「組み立て」もできない。

・異常な疲れやすさ。
 →営業のため外回りに出ても、
 訪問先までたどり着けずに休憩する異常事態。
 私はもともも体育会系です。
 マラソンを走る体力があったとは思えません。

・ADHDが負の面が悪化。
 → ケアレスミス激増。


後々、うつ病は脳が機能不全を起こしている
状態だと知りました。

正常な処理ができないのは、
体に余計な負荷をかけないよう
脳がブレーキをかけている状態。

そんな非常に悪いコンディションで、

  • ミスを減らそう!

  • 視野を広げて、複数の業務を回そう!

  • もっと効率よくタスク管理と優先順位づけをしなければ!

などと意気込んでも結果が伴うはずがない。

そういう成長をともなうチャレンジは
調子がいいときにやるものです。

うつ病の人が力をふりしぼって必死に
挑戦した結果、失敗したらどうなるか?

  • またミスしてしまった…

  • また業務が滞っている…

  • リストアップしたタスクのどれが最優先事項なのか判断できない…

  • 自分の意識の低さが原因…

こうして自己肯定感を
下げ続けることになります。

第二の矢がつらぬく


自分がADHDではないかと疑った時点で、
うつ病にかかっていたという話をしました。

これはつまり、
二次障害(第二の矢)を患っているということ。

「第一の矢」とは、
「ミスしてしまった」という最初の事象。

これはだれでも起こり得ます。

「第二の矢」とは、
「自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責めること。

私は「自分がADHDでは?」と疑っている時点で、それなりに悩み、苦闘していました。

つまり、「第二の矢」が放たれ、
見事に刺さっていました。

このとき早急に病院にかけこみ手当てすれば、
致命傷になる前に矢を抜いて止血できた。

そうすればADHD 診断を受けたとしても、
そこからの立ち直りは早かったはず。

ところが私のように、
矢が刺さっている状態で、
「まだどうにかなる」
「まだ戦える」
と悪あがきをすると、
矢が体をつらぬいてしまいます。

要するに、
うつ病の程度が深刻になってしまいます。

鬱が死を招くトリガーになる

うつ病になると
メンタル的な落ち込みはもちろん、
体力的にもしんどくなります。

私の場合、朝起きた時点で、
100mダッシュを何回もしたあとのように
肩で息をしていました。

寝ても休んでもその疲労感は取れませんでした。

今でこそ精神的に上向き、
メンタルこそ回復してきましたが、
それでも本来の活動量に戻せません。

からだが言うことを聞かず、
やりたいことがままならない状態。

ADHD特有の多動脳で、
やりたいことや興味関心は尽きないのに、
それらをやることができない。

強みとしていたバイタリティ、
ストイックにやり抜く意志の強さ、
その行動力が打ち消された状態です。

表立つのはミスの多さと、進まない業務。

短所は大きくなり、長所は消える。

そのとき、自分に存在価値はあるのか。

「なるほど、自分の命を絶つ人はこういう試行プロセスをたどるのか。」

身をもって体感しました。

私はその先へ行動に移すことは
ありませんでしたが、

思考がよくない方向に向いていたのは事実です。

ですから、病院は先送りにせず、
早く受診してください。

早期受診のすすめ

精神科や心療内科はこわいところではなく、
私たちの味方になってくれるところです。

いちばん恐ろしいのは「孤独」。

気軽に、と言ったら
軽い表現になってしまいますが、
覚悟を決めるほどでもありません。

ADHDだということ自体は
それほど深刻なものではない。
私はそう考えています。

なぜなら立派に活躍しているADHDだって
たくさんいるから。

「自分はADHDだ、終わった…」
ととらえて自己嫌悪に陥るのが最悪パターン。
こわいのはうつ病です。

だから、くどいようですが、
大事なことなので繰り返します。
悩む前に、まずは病院を予約しましょう。

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