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発達障害、一人旅に出る


1.計画立て
 GWに私は7.5連休をもらった。ゆっくり実家に帰っていいよという主任や所長のご配慮である。
おばあちゃんの家に行ったり地元の友だちと約束して予定を立てていると、3日間余ることがわかった。
前から行きたかった広島に行こうと思い立ち、そのままネットで高速バスとホテルを予約した。(衝動性)

 行きたいところは、原爆資料館とうさぎの島(大久野島)だったので、1泊2日で計画を立てた。

手帳になぐり書きした工程表。細かく決めすぎるとうまくいかなかった場合パニックの元なので、最低限行って帰れる時間だけ決めている。

 原爆資料館は、2年前にも行く予定だったのだが、現地についてからコロナで休館であったことを知り、行くことはできなかった。(確認が足りないというここも衝動性)そのときは、平和記念公園や原爆ドームを見学し、予定変更で宮島に行った。
そのことがあったため、今回は訪問する場所が開いているかHPで調べてから現地に向かった。


2.荷造り

 着替え、充電器、スマホ、財布、手帳、薬、コンタクトが確実に必要なものなので、前日にカバンに入れておいた。
モバイルバッテリーが必須だと思っている。だが、充電し忘れてただの重りになりがちなので、私が使っているものは、26800mahの超大型バッテリーである。かなり重たいが、スマホが使えないと詰むので、背に腹はかえられない。

Amazonで購入。4回くらい充電できる。モバイルバッテリーの充電を忘れがちなADHD脳の強い味方。

3.出発
 8時の高速バスに乗る予定だった。1時間前行動をすることで、バス乗り場がわからず迷子になっても、落ち着いて探すことができ、つつがなく乗車することができた。時間的余裕は大切である。

4.1日目
 まず原爆資料館に行った。所要時間2時間ほど。そこそこ混んでいたが、じっくりみることができた。保育士という子供相手の仕事をしているからか、焼け焦げた3輪車や学徒の遺品や遺影を見て涙が止まらなかった。(写真オッケーだったが、見入りすぎて写真を撮る余裕はなかった。)

時間があったので、予定にはなかった広島城にも行った。跡地ばかりだと思ったが原爆で消失したあとに再建されたものらしい。
天守閣からの眺めがよかった。風が強くて落ちそうな気がした。

広島城。原爆で消失したのを再建したらしい。

5.ホテル到着、忘れ物に気づく
 広島駅近くのホテルに泊まった。
荷物の片付けをしていて忘れ物に気づいた。
コンタクトの洗浄液と明日のマスクを持ってきていなかった。慌てず騒がず、コンビニに買いにいった。この世にコンビニがあってよかった。いつもありがとうございます。
この、出先で忘れ物に気づいたら現地のお店で買いなさいという教えは父からいただきました。助かってます。
6 .2日目
 7時半にホテルを出発し、8時の電車に乗る。10時に忠海港に着いたらちょうど10時半の船に乗れると思っていた。そう、計画の上では完璧だった。
私は、GWをなめていた。フェリー乗り場は長蛇の列で、切符を購入するのですら、並ぶのに時間がかかった。
ようやく乗れたのは12時半の便だった。ここの予定変更にもパニックを起こさず「回れる時間減っちゃうなあ」ぐらいにおさめられた私は偉い(自画自賛)

大久野島へ向かうフェリー
船内もうさぎモチーフでかわいい。

 うさぎの島というだけあって、野生のうさぎがたくさんいた。もっふもふさせてくれる子がたくさんいて幸せをもらった。餌を買う時間がなかったため、次回来ることがあれば、朝一番の船に乗るつもりで行きたい。



 大久野島は毒ガスの島とも呼ばれており、太平洋戦争の時代に毒ガス工場があった。今でも遺構が残っていた。しかし、だいぶ自然に帰しており負の歴史もいつしか忘れられてしまうのかもしれない。

毒ガスがたくさん置かれていた場所
大砲がたくさん置かれていたらしい
うざぎの拠点になっていた。


4時間程度みてまわり、楽しい時間を過ごした。

7.帰宅
 23時の高速バスに乗り、地元に帰る予定だった。21時ごろまで広島駅周辺を散歩していた。2時間前にはバス乗り場を確認しようとバス会社のメールを開いた。なんと、高速バスは、広島駅ではなく、広島バスセンターからの出発であった。
広島駅から広島バスセンターまで歩いて30分はかかる。
バスが出るまで2時間近くあったため、パニックにならないように「大丈夫、間に合う」と自分に言い聞かせながらバス乗り場へ急いだ。

無事に帰りの高速バスにも乗れて、帰ることができた。

8.まとめ
 トラブルや予定変更があったが、大きなパニックを起こすことなく旅を終えられたことにホッとしている。

 ありがたいのが、施設に障害者手帳で入れることである。「お一人ですか?(介助者いませんか?)」と毎回聞かれたが、障害=1人ではできないことが多いと思われるのだろうか。
私は、対人コミュニティケーションと多動性の障害なので、むしろ他人がいた方が問題が増えると思う。

 私は、ミスが多いが、その分、リカバリーの経験も多い。特性なのでミスをなくすことはできない。そのミスをどうやってカバーしていくかが大切である。

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。愚か者は愚か者らしく、何もかも経験で学んでみるがいい。それが理解への早道だ

PSYCHO-PASS  宜野座伸元


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