初個展「朝日をのぼらせて」
2024.4.12〜15
原宿デザフェスギャラリー 1-A
はじめての個展をしました。
沢山のご来場の感謝とともに私の感想を述べていきたいと思います。
まず、ずっとやりたいと思っていた個展を決めたのは2023年の夏頃でした。
2人展や企画展などを経験してきて、自分の、自分だけの空間を作って自分の絵をたくさんの人に見てもらいたいと思ったのがきっかけです。
デザフェスvol.58の時にはDMを置きたいと思い、個展タイトルとメインビジュアルである絵を完成させました。
「朝日をのぼらせて」
これは二つの意味のある個展タイトルです。
1つ目はプラスの感情であり、これから先にどんなことが起きても、何も起きなくても、暗い夜から自分の力で朝日が昇るような未来にしていきたいという気持ちです。
2つ目はマイナスな感情であり、暗くて狭くて悲しい苦しい夜から逃げ出したい、早く朝日を登らせて欲しいという気持ちです。
この二つの意味は私の人生そのものです。
悲しかった苦しかった過去を描き、ようやくたどり着いた、美しい世界の匂いを描き出す。
儚い顔の女の子たちも涙は段々と消えていき、柔らかな風を感じているような表情が増えました。
絵を描き始めてから、変化していった私そのものの凝縮された形が今回の展示となりました。
2022年から活動を開始し、今までは自身が感じてる苦しみ、その苦しみから得る気持ちよさなどを表現していました。
2024年現在は小さなざわめきから得る昂り、救済と祈りをテーマとして描いています。まだまだ揺らいでる女の子達は、少しの不安と少しの生きる心地良さを抱えて生き続けているような気持ちを私は感じています。
当日。
真っ白な壁を作品で埋めつくした時の気持ちの良さたるや、初めて自分の部屋を貰った子供のような気持ちになりました。
好きな物で埋めつくし、好きに装飾を施し、描いた絵はその場で貼っていく。
初個展で緊張しながらも、なんだか昔からここに住んでたかのような居心地の良さもありました。
ふらりと寄って買っていってくださった方や、いつも私の展示にきてくださる方まで、たくさんの人に絵を見てもらい手に取っていただきました。
本当に嬉しかった。
初日は平日だったこともあり、人通りが少ないギャラリー内でしたが、土日に賑わい、とても充実した展示になりました。
たくさん絵を買って頂けたことも嬉しかったのですが、こだわり抜いて作った初画集もたくさん手にとっていただけたのがなによりの嬉しさです。
お客さまとのコミュニケーションはとても大きな宝物となりました。じっくりと鑑賞していただくことが多く、私の内部をじわりじわりと感じてくださってるようでなんだか不思議な気持ちとともに私は高揚していました。
過去の私はずっと孤独でした。
一人で涙をながしながら布団にくるまる日々。生きていていいのかと自問自答をする。そんな中で私を救ってくれた絵を見ていただけること。
孤独という砂漠から、ようやく水を見つけて少しづつ飲んでいます。
下を向いて歩いていた私の砂漠から見える空は想像以上に気持ち良い青空だったようです。
まだまだ消えない砂漠の景色はありますが、絵により、皆様の存在により、息がしやすくなって、今は生きてる事の心地良さを少し感じるようになりました。
沢山の嬉しいお言葉もいただき、今後の活動をしていくにあたって大きな自信になったということもすごく有難いことです。
私の砂漠が青空でも、雨でも、曇りでも、これからどんどんそこから感じ取れるものを絵にしていきたいと思います。
ちなみに、今回の個展は密かに服のコーディネートも楽しんでおり、毎日違うテーマカラーの服を着て行っておりました。
初日→赤
2日目→黄色
3日目→ピンク
最終日→青
というような感じで。
自分自身もアートだと言うと大袈裟ですが、絵を見ていただく事と共にこの空間を存分に楽しんでいただきたいと思ったのです。
そこで、在廊する私も少しお洒落をして、空間に馴染めたらなという気持ちだったりがありました。
褒めてくださることも多くてすごく嬉しかったです。
4日間個展を開催してみて、本当に良かったです。
経験になったのもそうですが、個展でしか得られないものがある事も知れて私にとって大きなプラスとなりました。
重ね重ねになりますが、ご来場いただき本当にありがとうございました。
今回の展示で今後たくさん制作もできるしたくさん活動できるほどになりました。
来てくださった方々に感謝を込めて、これからも私が突き進む様子を見続けていただけたら幸いです。
また次のイベントでお会いしましょう。
パワーアップしてお待ちしております。
幹夫800
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