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2022年のお仕事ライナーノーツ:取材記事編

レビュー系記事の次は取材記事を振り返ってみます。なんか今年はいろんなところに行ったし、いろんな人にお話を聞いた気がする。下半期はリアル現場取材も増えた気がします。幸い足腰はまだ大丈夫。でも来年はわからない……労ろう……

そしてなにぶん取り扱うものからして、リアル取材とバーチャル取材が半々くらいになっていました。変なポートフォリオ!

取材記事

テアトロ・ガットネーロ The Auction

今年トップレベルで衝撃を受けたコンテンツというとたぶんこれ。VRで無声劇をやるというだけですごいけど、モーションは全部リアルタイムだし、なによりシナリオやテーマ性がすさまじい切り口だった。観客という「役」を演じさせられる、というのもたぶん脳裏に焼き付いている理由か。
ちなみに原稿の裏話をすると、もともとはもうちょっと説明的な記事になってました。ところが、チェックした副編集長が「浅田さん、もっとこの劇から"受け取った"ものありますよね?」とツッコミ。いろいろ所感を共有した後、書き直しを決断しました。
実際、いろいろと"受け取った"ものはあったので、「ならば……」と一個人としての演劇そのものへの所感をフルスロットルで叩き込んだ結果が、現記事。おかげでだいぶ自分にとっても思い出深い記事になりました。

BMWとTOKYO FMのメタバースラジオ

実際は「Horizon Workrooms」で収録するタイプのラジオ。BMWとTOKYO FM。どっちも芽が出たばかりのメタバースには大御所。実際に収録を体験してみて、Workroomsっていろいろ使えるなぁ……という素朴な感想がありました。
ちなみにこのとき、BMWのEVに試乗させてもらったんですが、全方位設置カメラから周辺映像を合成してナビに表示させていて、ガジェット的におもしれ~!と思ったりしました。ちなみにこの日、ANYCOLORが上場したんですよね(出先で速報を書いた)。

ClaN Entertainment新プロジェクト記者会見

いわゆるV-Clanの記者会見。内容はぶっちゃけると「ほーん」という感じだったのですが、みみたろうが登場していたのがおもしろかったですね。こういう場に意外と最適な、白くてふわふわな教育系VTuber・みみたろう。
印象的だったのは、大手テレビ局の記者会見だけあってか、出席者も大半がマスメディア系で、メタバースはもちろんVTuberも「どういうものか」そこまで理解が及んでなさそうだな……と感じたことですかね。VTuberもまだまだ「広まり始めた」カルチャーなんだなって。

METANAVI(第1回)

VRChat取材。たぶん初めてっぽい、企業主導のメタバース就活イベントで、いちおう蕎麦屋案件。
自分が就活生だったり転職活動中だったらぜひ参加したいー!と思えるくらいには良いイベントでした。やっぱ就活ってスーツとか着ないといけないのが窮屈なので、こうしてアバターになってフラットで対話できる場は純粋にありがたいですよね。参加者もめちゃくちゃ密な話(具体的にはカジュアル面談の約束)まで進めてる人がいたので、普通にチャンスをつかめる場になってたんでしょうなぁ。

日産サクラ メタバースお披露目

VRChat取材。VRChat事業ではすっかりおなじみ日産自動車。新型EV「日産サクラ」をメタバースでもお披露目するという、まぁ前代未聞なイベントでした。
どう見せるのだろうと思っていたのですが、楽曲YSS、ダンスyoikamiさんという、明らかなる布陣のパーティクルライブで「やりおるわ~」となりました。そしてそこから試乗ワールドへつなげるという、体験重視なプロダクトお披露目はなかなかに楽しかったです。
ただ、インパクトの強さで言えば配信映像<<<VRだと思うので、なかなか記事にして伝えるのがむずかしい話ではありました。それでも試乗ワールドきっかけに「日産サクラ」を買った人もいたみたいなので、届き始めている、のはたしかかもしれません。

メタバースで『創域』の可能性を探る~VRChatで異分野交流を~

VRChat取材。東京理科大学の学生さんや教授、そのほか興味がある人に、無料でQuest 2を貸してVRChatを体験してもらおう、という粋なイベントでした。
内容は学術交流ということで、教授によるShow & Tellな講義やポスターセッションが主。学生はもちろん、科学からだいぶ離れた生活をしてる人にも貴重な機会を提供する場でした。准教授に「魚の骨の構造を利用して建物作りたいんですよ~」と熱く語ってもらえるの、なかなかないですよね。
VRC理系集会も関わっているのがまた流れとしてよくて、Kurolyさんのプレゼンはイベント内の人流解析も含めてめちゃくちゃ「知見」の塊でした。イベント当日の録画はもちろん、会場自体も保存公開されているので、気になる人は遊びに行くとヨシ!です。

NeosFesta4

恐れ多くもこのイベントのアンバサダーとしてレポ記事を書きました。配信系の活動に参戦できなかったのは来年の反省点……
NeosVRは今年1月にはじめて訪れて、以後そこまで行けていないのですが、ほんとに「なんでもできる」が誇張表現じゃないプラットフォームなんですよね。その特性が150%くらい発揮されていたのがNeosFesta4だったように思います。おみやげ持って帰れるのがいいよね。
余談ですが、ちょうどこのタイミングでメインVR機をVarjo Aeroに取っ替えたので、NeosVRアクセス中はGPUが悲鳴を上げていました。アイトラあるから最適なんだけどなァ~~~

AI Avatar AOI体験会

VRChat取材。巷でAIブームがちょうど起き始めたタイミングでやってきたAIアバター。ほんとに音声認識してほんとに自分で発話してほんとに自分で所定位置まで動く。時代の進み方バグってない?と驚愕させられました。
で、こうしたものを前にして、「なにに使えるか」というアイデアが人によって異なるのはおもしろいところだなと取材中に感じたり。僕は「(アバターに組み込んで)不在時対応をまかせる」というアイデアが出てきたけど、別の人は「ゲームのNPCをやってほしい」って言ってたんですよね。それだけ多様な「まかせたいこと」が現れる、AIという存在ってなんなのだろう、と。

8LEGS個展

「遊びに行ってくるぜ!」と編集部に話したら勢いでレポ記事になってしまったやつ。めっちゃお若い姉弟のクリエイターユニット・8LEGSの個展に行って、VR空間を実際に"羽ばたいて"飛び回るコンテンツを体験してきました。
意外とVRゲームにありそうでないコンセプトと(たしか1つはあるはず)、無限生成されるボクセルチックなアートデザインの世界がいい感じにハマってるおもしろいコンテンツでした。好きなだけ飛び回って運動につなげる、没入型の自由なリングフィットアドベンチャーという感触。こういう方向性がナチュラルに出てくるクリエイターユニットなので、これから10年先でもすごいものを作ってくれそうな気がします。
そんな体使うコンテンツを真夏にTシャツ一枚で体験しにいくなよ、という反省も得られましたね。汗がびっちょりの背中がお見苦しい……

HTC Desire 22 pro発表会

HTCひさびさのスマホ。ただし記者会見は、HTCのメタバース事業のプレゼンのようでもありました。
軽量VRグラス「VIVE Flow」と、自社開発スマホとプラットフォーム、を基軸としたメタバース展開。話だけ聞く限りはかなり合理的でいい感じです。問題は、ビジョンの実現に足るマシンスペックを出せるか、ということですが……

モスバーガーVRChatワールド

VRChat取材。月見商船に乗り込んできたモスバーガーが、なんと星街すいせいやセーラームーンとタイアップし、そしてVRChatの月面に出店してきた。なにがなんだかみたいな案件だったので、開き直って遊びに行く感覚で取材に行ってきました。
キモになりそうな要素はいくつもあるんですが、やはり「月見フォカッチャ」を実際に作る体験を経ることで、「これ食べに行きたいなぁ」と思わせるところでしょうか。おいしそうなものを作り、食べるモーションはできるものの、実際に自分の口には入らない。「食べる」という行為だけが欠如することで、「食べに行く」という行動を喚起させる……みたいな戦略があったのかどうかはわかりません。僕の考えすぎでしょう。

東京ゲームショウ VR 2022

昨年に続き、先んじて体験させてもらいました。ただし今年は「開発中」の状態だったので、この記事ではほんとにさわりだけを紹介する形になりました。ボリュームはひかえめ。
なので「今年はどうなるのだろう?」と3割くらい不安はあったのですが、フタを開いてみると今年もボリューム満点。かつストーリー仕立てになっていたので、全部のブースをめぐるインセンティブもあったので、確実に進化してるな!と手応えを感じましたね。よかった。
そして今年は現地会場にも行ったものの、こっちはVR方面では真新しいネタは少なめだったんですよね。PSVR2体験はできたものの。あと、TGS関連ではほかにもいろんな案件があり、9月はだいぶ編集部がドタバタしていました……

「IVRC2022」SEED STAGE体験会

学生によるインタラクティブ制作チャレンジの取材。記事を見てもらえればわかると思いますが、ほんとにユニークな作品が多くあり、取材も忘れて楽しめました。マジでアイデアがすごすぎるんですよ!
ちなみに、学生のみなさんが使っているVRデバイスは圧倒的にQuest2が多かったですが、VIVE Proも少数あり、なかにはVIVE Pro EyeやVarjo XR-3を持ってきているところもありましたね。XR-3は研究室にあったものらしく、「そうか、"こういうもの"だったわ……」と、なんでもかんでも私物所有したがるおばけは猛省したとかないとか。

にじさんじフェスのXRアトラクション

延期後に開催された「にじさんじフェス2022」の、XR系アトラクションの先行取材。具体的にはVRプラネタリウムと、VRおばけ屋敷の二本立て。
VRプラネタリウムはいわゆるスマホVRだったんですが、使ってるスマホがハイエンドだったことと、定点体験コンテンツだったことで、スマホVRのネックがうまく打ち消されていたのが印象的。コンテンツも使いよう。
そしてVRおばけ屋敷は、実は2021年にあった同種のアトラクション先行取材のリベンジでもありました。2021年はその後アトラクション自体がポシャってしまったんですよね。
そして怖さは2021年からめ~ちゃくちゃ向上していました。僕が意外と大丈夫だった理由がわからない。いや怖かった。たぶんMRだったからのと、にじさんじライバーが目の前にいたからかなぁ……

VRC合法チート研究会のアバター「チセ」関連ワールド

ふつうにギミックでお世話になっていた、VRC合法チート研究会のオリジナルアバター「チセ」の関連ワールドの取材2連発。もちろんいずれもVRChat取材。
2つともアバター販売におけるプロモーションにめちゃくちゃ大きな発展をもたらしそうな仕掛け方で、これが有志グループから生まれたというのがVRChatのすさまじさを物語ってると思います。特にチセモールは「なにが起きてるのこれ!?」と驚かされるすごいワールド。とはいえ、その「すごさ」はVRChatやりこんでないと伝わらないのでは……?と後になって気づく、という。

ちなみに我が家のチセちゃんは「コミケスタッフ時代の浅田」をモチーフにした改変となりました。なんで?

VirtualLifeMuseum2022

VRChat取材。デジタルハリウッド大学の学生サークル「バーチャルライフ」が、学園祭にあわせて制作した展示会ワールド「VirtualLifeMuseum2022」を見せてもらいつつ、代表のkusuri.さんにお話をうかがった取材です。
設計が小気味よく、見せ方も小気味よく、容量も軽いという、お手本のように良いワールドだったのが印象的ですね。これをkusuri.さんがだいたい作ったというのも、高校生からVRChatさわっていたという話も、デジハリ入学したらまずやりたかったのがこの展示会で、そのために「バーチャルライフ」を作ったというのも、いろいろZ世代の有り様を象徴する話だなぁと感じた次第です。8LEGSのお二人もだけど、「VR」や「メタバース」のなんたるかを本能的に知っている世代が、いまの10代なのかもしれません。

HIKKY記者会見

ついにHIKKYがリアルで記者会見だ!なんでかと思いながら話を聞いていると、「リアルバーチャルマーケット」開催を始めとして、リアルへとメタバースを展開していこうという方針転換をしよう、という所信表明の場としてのリアル記者会見だったのかな……と思ってます。
記者会見にはVket参加企業も出席されていたのですが、大丸松坂屋とビームスのご担当者の解像度の高さにおどろかされましたね。やはりメタバースを理解するには経験が第一、ということなのでしょう。ちなみにmocopiのデモに出ていたパフォーマーの片割れが、HIKKYの育良氏だったのは知る人は知る話。

NISSAN CROSSINGアプデ記念イベント

VRChat取材。ホリデーシーズンのタイミングで機能アップデートされた日産自動車公式ワールド「NISSAN CROSSING」にて開催された記念イベントの様子を、ややコンパクトかつ密度を高めて執筆しました。
このイベントでは日産のデザイナーさんが登壇し、日産自動車のデザインの歴史や、自動車デザインの手法など、プロダクトデザインに関するお話がかなり縦横無尽に展開されました。自動車そこまで関心がない身でもめ~ちゃくちゃおもしろかったので、自動車好きにはたまらん時間だったかもしれません。こうした「ある業界のプロ」との距離をゼロにして出会うことができるのは、VRChatのおもしろいところです。

Virtual Fashion Collection ”Voyage” 2022 Winter

VRChat取材。特に取材想定なく招待されて観覧したのですが、あまりによすぎたので「書くぞ!!!!!」と編集部を脅して掲載に至りました(うそです)。執筆もイベント終わってから3時間くらいぶっ通しで書ききった記憶があります。
「豪華客船のファッションショー」というラグジュアリーでファビュラスなコンセプトも素敵なのですが、VRChatで活躍する様々な才能やクリエイティブが結集し、ひとつのハイレベルなイベントを作り出しているのがバチバチに伝わってきたんですよね。2022年のVRChatの総決算のような心地があり、だからこそ突き動かされたのかもしれません。
余談ですが、参加者のアバターもラグジュアリーに仕上げてる人が多く、いつもの「チャイナタウンの情報屋」で乗り込み冷や汗をかいていたのはナイショです。「スーツあったほうがなにかといいっすよ」とはカソウ舞踏団・えーすけ氏の談。学びになるわ。

PROJECT IM@S カンファレンス

怒涛の年の瀬取材は、アイマス初のカンファレンス。去年の自分に「年末にアイマスのカンファレンス取材することになるぜ」と言って、果たして信じられるだろうか。地味にMIRAIKEN studio自体が初訪問だったので、そういう意味でも尋常ではないテンションだった記憶があります。
そしてその内容も、「アイマスがついに踏み込んできた」と震撼するものばかりで、時代がマジで変わってきたなぁ……と、ニコニコ御三家時代からアイマスを知る身としては感慨深い時間でした。こうした"越境"は、きっと2023年も増えるはず……というより、増えてほしいですね!

ちなみにこのイベントでは、あの天海春香がインフォメーション担当で登場する場面もありました。我らが春閣下が、カンファレンスのガイダンスを行う。でも肝心なところで噛んじゃう(たぶん中村繪里子氏が素で噛んだのでは?)。そんなドジすらキャラクターの一面に昇華してイベントが進む。すごい時代ですよ、ほんとに。

インタビュー・対談記事

取材の中でも、インタビューもいくつか担当しました。正直インタビュー取材は経験が少なく、毎回マジで手探りです。毎回なにか失礼なことを言わないかとヒヤヒヤしますね。でも、その緊張感は忘れるべきではないのかも。

Re:AcT 水瓶ミアさん

まさか自分もデビューを知るVTuberに、VRChatでインタビューする日がくるとは。VRChatで事務所の魅力を伝えるワールドを自ら作った、水瓶ミアさんへのインタビューです。
いざお話を聞いていると、ほんとにRe:AcTというグループを愛しているし、同時にVRChatという空間にも可能性を感じているのがすごい伝わり、こうした人材が現れるとは……!と2022年の頭から感動をおぼえたのをおぼえています。
ワールドの作りもものすごく考えていて、なによりアプデ頻度がものすごいのが衝撃でしたね。人はこうしてクリエイター・運営者になるのだなと、進化の瞬間を見たような心地でした。

バーチャル美少女ねむちゃん

RSテックで担当した、『メタバース進化論』発売に合わせたインタビュー記事。話した内容を全部持っていくという編集泣かせな鬼畜の所業を行い、結果2部構成のスーパーボリュームとなりました。ちゃんと相談しろ!
実はねむちゃんとは「VNOS」という集団で2019年くらいに出会ったことがあり、普通に面識がある人でした。2022年になり、メタバースを軸に対談することになるとは。お互いに「不思議な縁だね」と言ってたような気がします。
インタビューでは、ねむちゃんの思想がバリバリに出てくるものを、僕の方で「こういうこと?」と撃ち返す、けっこう高密度なラリーがあった記憶があります。「イノシシの時代の先」という話は、個人的にはけっこう共感できるところがありましたね。

ぺこぱ&関智一(声優パーク建設計画メタバース部)

すんくぼ編集長に「突然ですけどテレ朝いけます?」と言われ「行けますが!?」と突撃した案件。ドのつく著名人にインタビュー……をしたのは編集長で、自分はちょこっと会話に参加したり、書き起こしをしたりしました。
「声優パーク建設計画メタバース部」の生放送の様子を拝見し、その後インタビューを行うという取材で、2022年でもなかなかにユニークな現場でした。インタビュー中、ぺこぱの松陰寺さんから「あっ、この人ちゃんとVR遊んでるわ」と伝わったのが印象的ですね。経験の有無はしゃべりからも伝わる。そして関智一さん、自分は木之本桃矢のころから知ってるクチだったので、こんな機会でお会いできたことに内心びっくりしておりました。
あと、この取材ではプロのカメラマンさんも同行していただいたのですけど、こういう場における「連写」の重要性を知りましたね。写真素材はいっぱいあったほうがありがたい。

ANYCOLOR事業統括P&技術班

ANYCOLOR株式会社の国内VTuber事業統括プロデューサー・鈴木貴都さんと、技術スタッフさんにお話をうかがうロングインタビュー。浅田は技術スタッフさんへの質問作成と、インタビュー参加と、書き起こしを担当しています。
4周年記念の勢いが、まさかのコロナ流行でイベント中止という憂き目に遭うという、なんともなタイミングでのインタビューとなり、出てきたお話はとんでもなく濃密でした。技術方面への投資がほんとうにすさまじい。だからこそ出てくるものがすさまじいのだなと納得させられるんですよね。
こういったお話も公開してくれるところが、僕がどちらかといえばにじさんじが好きな理由だったりします。来年はどんなおもしろいことをしてくれるのでしょうか。

MoguraVR特集・Second Life有識者インタビュー

MoguraVR・4月特集。かの「Second Life」を知る人に、当時どうだったのか、いまのメタバースブームってどうだったのか、を聞くロングインタビューでした。浅田はだいたい書き起こし担当です。
このインタビューはマジでおもしろかったですね……歴史が繰り返されている側面もありつつ、「Second Life」ブームと「VRChat」ブームの違い、そして「Second Life」がむしろ先行していたこと、などが明かされていく内容でした。いまメタバースに関わろうとしている人にはぜひ読んでほしい。

VN3ライセンス・あしやまひろこさん

VRChatアバター利用者にはおなじみ、VN3ライセンスのアップデートに合わせて、チーム代表のあしやまひろこさんに「これまでの成果」と「新バージョンの狙い」についてメールインタビューした記事です。
主に多言語対応や、一部項目の選択肢拡充などの意図についてたずねるのがメイン。みんな当たり前に使っているけど、それの背景とか、どう成果が出ているかとか、やっぱ気になるものです。特に2022年は、メタバースに合わせてアバターの重要度も大きく引き上がっただけに、「なぜこうなっているか」は広く知られていくといいな……と考えていたり。

弁護士法人モノリス法律事務所 代表弁護士・河瀬季さん

「VTuber法務の専門チーム」という異色のセクションを作った、モノリス法律事務所の代表弁護士・河瀬季さんに、その背景などを聞いたインタビュー記事。浅田は想定質問作成や、当日のインタビュー同席などをやってました。
VTuberが契約とかでなんで揉め事を起こすのか、という長いことVTuberを眺めていた身として抱いた疑問をいろいろ尋ねたインタビューでした。どちらかと言えば事業者側のスタンスではあるものの、2018年にノリノリで立ち上げたものが、大きくなりすぎたことで火を吹く、というのっぴきならない事情は、肌感覚で理解できたんですよね。だからこそ「ちゃんと決めとけ」ということが、いまは大切なんだよなと。
これ、VTuberに限らず、今後はメタバース業界でも出てきそうな問題だなと思うので、事あるごとに思い出したいところです。

MoguLive特集・ORGANISM対談

今年一番ヘビーで、分厚く、興奮したインタビューといえばこれ。VRChatワールド「ORGANISM」について、SF書評家の橋本輝幸さん、SF作家の千葉集さんを招いて、それはもう自由に語ってもらった対談です。浅田は……たぶん書き起こしを担当したはず……
VRChatについて話していたと思ったら、ロシア文学、ロシア史、Liminal Space/Backrooms、そのほかのネットミーム、オープンワールドゲーム、ウォーキングシミュレーターなどなどなど。たぶん対談を止めなければこの3倍の文量になってた可能性すらあるほど、すさまじく話が広がりました。
それだけの分厚さが、「作品としての仮想空間」には宿るのだということを示す証左だと思うと同時に、2022年はそうしたワールドが登場する年だったなぁとしみじみ思いますね。

広瀬香美さん

まさかこんなビッグアーティストにインタビューする日が来ようとは。しかもVRChatでやるなんて誰が想像できますよ!?
アバターとなった広瀬香美とは当然初対面だったのですが、声だけでも「この人めちゃくちゃパッションある」と伝わったのがすごーく記憶に残ってます。ぺこぱのお二人や関智一さんからも感じた気はするんですが、芸能人はオーラを纏うってマジなんですかねぇ。
VRChatにかぎらず、だいぶ前にTwitterを世に広めた前向き志向な方だけに、回答の多くも密度があるなぁと感じました。こちらもどうやらパッションをもらったようで、家族から「すごくハキハキ話しとったな」と言われたり。

Manjuu公式

Manjuu公式へのメールインタビュー。突如無料公開された「アズールレーン」の天城ちゃん公式3Dアバターについて、「何故!?」と率直に質問をした記事です。半分くらいはアズレンの3Dモデルを使った取り組みに関するコラムではあります。
二次創作やクリエイターを応援したいという想いから、本家仕込のハイクオリティなアバターを無料公開するという姿勢は、オタクカルチャーLOVEなYostar/Manjuuらしさが感じられますね。すごいことですし、シレッとやってのける姿勢に感動させられた思い出。自分もたまに天城ちゃん使わせてもらってます。

(続?)

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