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【Netflix】「誰かがなんとかしてくれる」 そう思ってる? - 映画ドント・ルック・アップ(Don't Look Up)

私たちは誰もが
「私はきっと大丈夫」
「世界のピンチはどこかの天才が助けてくれる」

とどこかで思っているのではないだろうか?

Netflix映画「ドント・ルック・アップ」は
そんな私たちの潜在意識をハッとさせてくれる。

《映画概要》
地球衝突の恐れがあるすい星を
天文学者ランドールと、その教え子ケイトが発見し
人類を救おうと悪戦苦闘する様子がコミカルに描かれている。

「誰かがなんとかしてくれる」という幻想

天文学者ランドールがすい星に関して
生放送インタビューを受けるシーン。

しかし誰も真剣に
「すい星が落ちてくる」現実に向き合わない。
むしろ冗談かのように扱われる。
ランドールがついにしびれを切らして感情的に訴えるシーンだ。

意訳 by Asa:

もう一度ハッキリ言おう。
巨大なすい星が地球向かって来ていることは確かだ。

我々は自分の目で、
この目とテレスコープを使って
確かに見たではないか、すい星を。


どうしてわからないんだ、
写真だってしっかりと撮ったではないか!

それ以外にどんな証明が必要だって言うんだ。

「エベレスト級の巨大なすい星が
地球に向かってものすごいスピードで向かっている」
こんなにも明確な事実に
我々は真剣に向き合うことすらできなくなってしまったのか?


もしそうだとしたら
なんてことだ…
我々はついにおかしくなってしまったのか?
どうやって会話をしているのか、
本当の意味での会話すらできなくなってしまったのか?
どうすればまともに戻ることができるのか?

「最終的には誰かがなんとかしてくれる」
この幻想をほとんどの人が持っているため、
誰も真剣に現実と向き合わない。

これは現代社会の
気候変動や環境問題対応を風刺している。

すい星衝突までのタイムリミットがあるのと同じように
私たちの現実世界での気候変動もタイムリミットがある。

人類の未来を左右するタイムリミットは2030年

それまでに気温上昇を止めなければ今以上に気候変動が加速し、
もう後戻りができなくなると言われている。

2030年まではあっという間だ。
たった7年半しか残っていない。

私たちが自然豊かな地球でこれからも過ごせるように
そして私たちの子ども達、孫達が
私たちのせいで苦しい思いをしないように

そのために、
「誰かが」ではなく、
「私たちが」気候変動と向き合う必要がある。
そう再度思わせてくれる映画だった。



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