筆算のルール

先日、算数
3つの数の足し算の筆算 をやっていた子が


(1) 
 45
 58
+61
___   は、

出来たけど、


(2)
 38
 49
+19
___  は、

出来ない。



と質問にやってきた。





事情を伺ったところ、


(1)45+58+61 は、

5+8+1=14 で、
繰り上がる数が「」だから計算できるが、


(2)38+49+19 は、

8+9+9=26 で、
繰り上がる数が「」になるから計算できない

ということらしい。





(1)は出来て、(2)は出来ない理由

繰り上がる数が「」以外になる計算は、
やったことがない or やったけど覚えていない


ということか…


(1)      (2)
        
 45       38
 58       49
+61      +19
___      ___

164      106


ということになるが、

繰り上がる数が「」は既知だから出来るけど、
」になると未知だから出来ないということか…



ふーん、なるほど……






分からん。。。







足し算の筆算のルールは、


・一の位は一の位同士、十の位は十の位同士と、
 位を縦にそろえて、丁寧に書く

・縦にそろえた同じ位の数同士を足し合わせる

・繰り上がりがある場合は、
 ひとつ左の位の上にその繰り上がった数を書く


これだけである。






繰り上がる数が「」ではない計算が
未知の計算なのかは知らないが、


足し算の筆算のルール は、

繰り上がる数が「」だ、「」だ、ではない。



・繰り上がりがある場合は、
 ひとつ左の位の上にその繰り上がった数を書く

これがルールである。





(1)は出来て、(2)は出来ないならば、


足し算の筆算の

ルールを教えてもらっていない。
もしくは、
聞いたけど、ルールをきちんと理解していない。

のであろう。






口が悪い極論かもしれないが、


算数
四則演算なんてものは、

1ケタ同士の足し算、その逆 引き算
1ケタ同士の掛け算、その逆 割り算

基本の + - × ÷ が出来さえすれば、

あとはルールに従うだけの作業





繰り上がりのある計算は、~~。

繰り下がりのある計算は、~~。

小数のある計算は、~~。

分数の計算は、~~。

………


その時々に
出てくるルール

きちんと聞き、きちんと守る


そして、
きちんとルールが守れるようになるまで、
きちんとルールが定着するまで練習を繰り返す


それだけのことである。






だから、

基本の + - × ÷ は 出来るけど、
計算が出来ない、苦手、間違える

そんな子がいるのだとすれば、


それは、ルールの問題。




ルールを聞いていない

か、

聞いたルールを守らない

か、

ルールが守れるようになるまで繰り返さない


いずれかの問題である。





ルールを聞く
ルールを守る
守れるようになるまで繰り返す





普段の活動の中で

人の話は「目で聞く」 こと


開けたら閉める
使ったら片付ける
出したゴミは捨てる
自分の荷物は自分で持つ
……

当たり前のことを当たり前に出来るようにする こと


それを定着するまで、ウザいくらいに繰り返し伝える こと


そのあたりに繋がってくるのだが、
理解して頂けるだろうか…

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