「中秋」とは何ぞや??
漢字に取り組む
とある2年生が、
”中秋”
という熟語と出会った。
大人「”中秋”って、意味分かる??」
子ども「分かんない。」
大「じゃあ、”中秋の名月” は?
聞いたことある??」
子「うーん…、分かんない……」
なに?分からんだと⁉
ということで
お絵描き……
子「あ~~!”お月見” のことね。」
大「そうだね、別の呼び方だと ”お月見” とも言うね。」
これまで
”お月見” と認識していた
コレ
↓
に、
”中秋の名月” という別の呼び名があることを知った瞬間だ。
我々、人間の脳内に存在する網
その網は、これまでの人生で培ってきた
知識・経験を 網の目 として広がっている。
その網に新たな知識・経験が引っかかると、
その知識・経験は、新たな網の目へとなるべく
網と結びつき、
網は
さらに大きく、さらに網目の細かなものへと成長を遂げる。
より大きく、より細かくなった網は、
よりたくさんの知識・経験をつかまえられるようになる。
こんな過程を通して知識・経験は
その人の脳内に蓄積されていく。
知らない言葉は、
知ってる知識と結びつけることで覚えていく。
その人にとって無関係な言葉は
なかなかすんなり覚えられないものである。
我々、日本人にとって、
日本の総理大臣
アメリカ 大統領 あたりは、
馴染みあるものとして覚えられるかもしれないが、
ルワンダ 大統領
ポール・カガメ は、
なかなか覚えられないものである。
子どもに ”中秋の名月” を伝えようと思ったら、
・その子の知ってる知識はどの程度なのか?
・持ってる網はどんななのか?
を見極め、
結びつけられそうな箇所を探す作業が必要だ。
仮に
”お月見”、”団子”、”すすき”、”月”、”秋” を知らない子であれば、
「”中秋の名月” を伝えるのはまだ早い、
このへんの言葉からまずは伝えていかなきゃ。」
ってなるだろうし。
子どもの脳内に是非とも
大人からの
知識・経験のシャワーを存分に浴びせた
巨大で、細かーな
知識・経験の網 を張り巡らせてあげたい。
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