英語に限った話ではない
当スクールは
いくつかの習い事教室と提携しており、
その中のひとつに英語教室
AIC Kids 西大宮校 がある。
当スクールの利用児童の何名かが
AIC にも通っているが、
その中のある子が
「あの子たちの方が先に始めたのに、
どうして自分はクラスが上がって、
あの子たちのクラスは上がらないのか?」
という旨の質問を投げかけてきた。
子どもは時に
なかなかに残酷な問いを投げかけてくるものである。
子どもが真剣な眼差しで問いかけてきたので、
こちらも真剣に考えてみる。
このやり取りの中で
パッと思いついた以下4つの要因を
その子には真剣に伝えてみた。
1.もともとの英語の素養
2.英語というものに対して肯定的か?
3.毎日英語に触れているか?
4.レッスン中、先生の話を聞けているか?
1.もともとの英語の素養
乳幼児期から英語を見たり聞いたりすることで
英語についての知識があり、英語に慣れ親しんでいたこと。
現に質問してきた子は
幼児期から他の英語教室に在籍していたようなので
英語に関する知識の蓄えが
他の子よりもあったのではないか?
というのがまず1つ
これはなにも英語だけに限らず
野球やサッカーなどの運動系
ピアノや絵画などの芸術系
英語やそろばんなどの学習系
『他の子に先んずることで知識の貯金ができる』 というのは、
早くから習い事を始めることのメリットの1つなのだろう。
2.英語というものに対して肯定的か?
英語学習に対して、
子ども本人が前向きな姿勢で取り組めているか?
親からのやらされ感はないか? という点。
そのためには子ども自身が、
「なぜ自分は英語をやっているのか?」
「英語を学習して自分はどうなりたいのか?」
英語を学ぶ意義を心得ているか? が大切。
英語を学ぶ意義は、
親がきっかけ・経験を子どもに授け、それを、
親から子へ理解できるかたちで伝えることで
子どものなかに浸透していく。
「英語を学ぶとこんないいことがあるんだよ!」
「お母さんはこういう時に『英語を知ってて良かった!』って思うの。」
「スゴい!英語が役に立ったね!」
例えばこんな親の言葉かけが
子どもを自発的に英語学習に向かわせるカギとなる。
自発的にやるからこそ、
子どもは自らの歩みを進める。
そこにやらされ感が発生すると、
歩みをゆるめ、止めてしまう。逆行してしまう。
これも別に英語に限った話ではない。
3.毎日英語に触れているか?
毎日やるから人は上達する。
英語だって毎日触れる子ほど上達する。
もしも
週に1回、1~2時間のレッスンだけで
英語がみるみる上達する子がいるのであれば、
そんな子こそが 天才キッズ だ。
ただ現実はそうではない。
巷で噂の 天才キッズ たちは皆、
すべからく日々努力をしている。
別に毎日、「今日も自分がんばってるわ~」という感覚もなく、
当たり前の習慣として努力を積み重ねている。
そして毎日取り組むためには、
それなりの目的意識を持ち、
明確な目標設定をする必要がある。
これも別に英語に限った話ではない。
4.レッスン中、先生の話を聞けているか?
人の話は『目で聞く』ものである。
先生が話をしている時に
先生のほうに目を向けているか?
目を向けていないから、先生の話を聞き逃す。
聞き逃すから、レッスンについていけない。
ついていけないから、内容が理解できない。
理解できないから、クラスが上がらない。
子どもの
賢いか?賢くないか? の差は、
『目で聞く』力の差である。
この事実は、
子どもを相手にしている人であれば
誰もが実感することであろう。
これも別に英語に限った話ではない。
まとめ
「あの子たちの方が先に始めたのに、
どうして自分はクラスが上がって、
あの子たちのクラスは上がらないのか?」
その答えは
あなたのほうが、
英語の予備知識があり、
英語を自分事として捉え、
英語によりたくさん触れ、
英語をよく聞いている。
この
いずれか、もしくは全てを兼ね備えているから。
この結論を伝えると
その子は満足したのか自分の遊びに戻っていった。
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