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またライブに行くようになってきた話

配信ライブが出始めてから3年。過去に配信ライブについて「これからライブの主流になるかもしれない配信ライブの問題点と改善策」「費用対効果と問題改善の難しさ考えたら主流にはならなさそうな予感がする」という内容で2つの記事を書いた。

メジャーアーティストのライブや大きめMCバトルのイベントなど、ファンが全国規模で配信と並行して行うことで得られるメリットが大きかったであろうものと、多分配信の旨味が全然なかったであろう徐々に配信を減らしてワンマンですら配信を行わなくなったアーティストの差は歴然としている。

2021年12月5日、恵比寿リキッドルームでのスカートのワンマンが私にとって約2年ぶりのライブ現場だった。数年前までは20分しか持ち時間がないチケ代1万円近いフェスであろうとも欠かさず、平均週2でライブに行っていた人間が、どのようにワンマンだけでなく対バン含めた現場に戻って行ったのか、行かなくなったライブも含めて、私のコロナ禍3年間のライブ記録です。


2020年のライブ記録

2020年の3月以降はずっと配信生活だった。決まっていた公演も中止や延期となり、夏位までは配信オンリーの新規ライブもあったりして観客入れるのも現場行くのも様子見で…という空気が演者と客双方にあったと思う。私もタダ配信含め月3〜4回は何かしら観ていた。7月位からは配信だけでなく+有観客のライブも増えて来て、「グギギ……行ける人羨ましい」「遊びに行って感染して自分が仕事関係でクラスターになったら賠償問題に発展しかねない……」「コミュニティの存続のためにライブは続ける必要がある……」「推しには健康でいてほしい……」というリアル・心がふたつある〜〜状態だった。一覧にすると配信中心でもそれなりに楽しんでいる感じがする。

2021年のライブ記録

その後2021年はずっと配信で、26回のライブなりトークイベントなりがあった。前述の12月の恵比寿リキッドルームでのスカートのワンマンは現場で観た上に配信チケットも購入した。今まで神経質な位だったのに現場復帰早いのでは……と自分でも思ったが、仕事で多数の元気な大学生と関わったりコピバンサークルの内輪ライブを見たり、ゴルフ行った上司が感染したりテニス行った同僚が感染したり、ゲーセン通いを止めない同僚が感染したりそいつがマスクずらして咳するせいで隣の席の同僚も感染したりして、私だけ気を付けても意味なくね???と思ったのだった。(これはうちの会社がクソだな…)
4thGASの北海道ライブとかは配信でなければ確実に観られなかったと思うので、地方開催イベも観られるのは配信の醍醐味だと思うし、戦極は撮影対象が2人だけという点はあれどカメラワークも凝っていて、日曜の午後の過ごし方として丁度良かったと思う。
ライブ回数に関しては2020年に比べて若干減っているが、配信があまり良いとは言えなかったのをきっかけに、著作物での古参ぶった客うざい的な記述(小説に登場するキャラの感情だとしても)が決め手になってまた例の病が再発した。だからその分半分になっている。次は楽しく観れるかもしれないと上半期は配信チケを買ってはみたけれど結局負の感情しか思い出されなかったのでほとんど観ないで配信期間を終えた。noteの過去記事から固有名詞を消したり名指し記事を下げたりもしたが、こう毎回毎回となると自分にも問題があるんじゃないかと思わないでもないし、気にしないようにすることが出来たらまた復活するかもしれない。

2022年のライブ記録

2022年になってからは、月光密造の夜やシガーロス2daysなど、これは行かなければ絶対後悔するぞ…というライブもあり、行くハードルも大分下がっていた。それなのに多くないのは、単純に月光密造の夜以降、トリプルファイヤーにパーカッションのサポートが入らなくなってしまったから……(月見ルは対バンにパーカッションメンバーがいたのでもしかしてと思い購入していた)


2023年のライブ記録

今年に入ってからは、3月下旬から一旦仕事も落ちついたので怒涛の推し3daysや、ため込んだ休日出勤の代休を使い平日ライブにあてたりして体感的には昔に若干戻ったような感じだった。対バン多数のイベントも行ったし、ディナーショーも行ったし、野外フェス(豪雨)も行ったので、深夜のクラブイベ以外ならもう抵抗なさそうな気がする。5・6・7月の先行チケットも早速確保した。(ハバナイ取れますように〜)

先行抽選販売が多くなって以前ほど前方で観ることが少なくなったり、終演後ワイワイみたいな時間もなくなったので、3年も顔合わせてないけど推しは私のことを覚えていてくれてるんだろうか……と思っていたけど、お会いしたアーティストの方々に久し振り!元気だった?って言ってもらったり、推しには3年前の翌日みたいな対応されて本当に嬉しかった。今更来やがってどちら様ですか的な反応されたらどうしようと思っていたので、私はもっと人の善意を信じたほうが良いのかもしれない。

しばらくすればまた仕事が忙しくはなるけれど、幸い休みは取りやすいので、平日対バン含めてまた前みたいにライブに行く日常が戻って来るな〜という気がしている。

最近、某バンドのマネージャーさんによる近年対バンに客が来ない問題に関するツイートがバズっていて、「対バンに客を呼べなくなった。コスパやタイパを重視し知らない音楽との出逢いを楽しめない文化的に貧しい心の人間が多くなったのは不景気ひいては政治のせい」と私は受け取った。客が来ないと嘆かれても私のようにようやくライブに行くのを再開し始めた人も少なくはないと思う。もちろん3年で、ライブに行けなくても平気だと気付いてしまった人もいると思うし、単に飽きちゃった人もいると思う。(選挙前で言いたかったのかもですが、まだ決して本調子でないこのタイミングでこういうこと言っちゃうのってバンド側としてどうなのっていう気はする)「そんなの何十年も前からだろ…」「タイテ公開するとか客が来やすい努力を運営はしてるのか?」という同意しかない引用RTや「マスクで楽しめないから当然」という過去ツイ検索しても対バンどころか日常的にライブ行ってすらいないじゃないか…という人から引用RTでボコボコにされていても誰のリプにも反応しておらず、客の方を見ていないからでは?との多数のリプ全無視してお気持ち表明するだけの形となっていて、対バンに人来ない問題を取り巻く運営と客の縮図を見ているようだった。その後対バンのタイテを公開して告知していたので、建設的な意見をされていた方の引用RTは無駄ではなかったのかもしれない。
そもそも推しバンドに関しては対バンに毎回来る客なんて20人もいなかったし、健康な3年前でもスカスカ対バンなんてざらにあったじゃないか……
ライブだけでもありがたいのに、ワンマンの度に物販でサイン会を行いアーティスト側のプラスのホスピタリティを感じるスカートが、近年はライブ中の動画撮影SNS拡散OKにしたのも結構衝撃だった。現場にファンを戻し、新規を増やすきっかけを作って対バンにも来るような客に育てることが必要なのだな……メジャーさんであっても……
趣味に使えるお金が減ったとか生活に必死で興味のない対バンの演奏をじっと聴くほど心に余裕がないとかそりゃあるかもしれないけれど、対バンに前みたいに行くようになるファンは増えていくんじゃないかと思うので、もうちょっと待っててほしいと思う。
(出る出る言って全然出ないアルバムが出す方が先)

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