[ Symbolizm ] Decode of the Matrix ・Escape the Matrix
Escape the Matrix
あなたをMatrixから解放する最後のCodeを送信するわね。その名は「Code Escape」。これがあなたのMatrixを切り裂く最後のメッセージ。
Code Escape
・変えられぬ本
建築家もエグザイルも同じ建て付けの本、いわゆる聖書の概念・世界観は絶対に壊さぬよう2000年間使い続けています。建築家は、内容を飾ったり削除したりはしますが本自体の骨組みは変えません。エグザイルも様々な思想を世に解き放ちますが、骨組みは聖書由来の思想です(グノーシス・カタリ派・薔薇十字・フリーメイソン等)。ハリウッド映画のようにシリーズ化やリメイクはしても、絶対に大元の話には聖書という骨組みがしっかりとあります。本件はこの「変えられぬ理由」から斬ってゆきましょう。
・ネオと聖書の類似性
まずは「建築家側」が聖書を変えられない理由から。映画「Matrix」の主人公ネオは数多くの象徴を抱えていますが、多くの人が全く気付いていない象徴があります。それは「聖書の擬人化」という象徴です。主人公ネオのその特性は、聖書の特性とぴたりと重なります。しかし多くの人は聖書の特性を知らぬためネオと結びつきません。ゆえにネオの特性を理解し聖書の特性と重ねるところから始めます。
・コピー&バージョンアップ / ネオ
映画の主人公ネオは、相手の能力をコピーし自分のものにする能力を有します。銃弾を避けるエージェントと接触したなら銃弾を避けられるようになり、預言者と接触すれば予知夢が見れるようになります。それらの能力は建築家の世界であるMatrixにとってはバグですから、能力をコピーしたネオを回収し、世界をリセットし、バグのない世界にバージョンアップしてきました。前三部作で上記の能力を手に入れたネオは情報をソースへ持ち帰り、Matrixの世界からバグを排除しバージョンアップしましたから、最新作「Matrix Resurrections」では、ネオに能力を吸収されたエグザイルはMatrixから消えるか、アナリストの完璧な支配下になるかになっています。
ここで覚えるべきことは、出会ったものを”コピーし吸収しバージョンアップ”することと、吸収されたものは”消えるか支配下になるか”ということ。
・コピー&バージョンアップ / 聖書
ユダヤ教の経典を最初に”キリストナイズド”したのは、ローマの市民権を持つベニヤミン族の生き残りのユダヤ人聖パウロでした。イエスの磔刑を機に、ユダヤ王家の逃亡をチャンスとみるや、民族の祭司権を抱えてローマに寝返った派閥の末裔である”聖パウロ”。この聖・寝返りパウロがしたキリストナイズドとは、ユダヤ王家の物語をローマ人が受け入れやすくするためのローマナイズドです。
ローマ人が行った悪い歴史はユダヤ人におっ被せた。
救世主の人間イエスを神の子イエスに神格化した。
寝返りパウロがやっちゃった。
ではその他の改変者も見てみましょう。
・四人の福音史家
聖書の母体は、イエスについて4人の福音史家が記したとされる4つの福音書。中でも最も古く書かれたとされているのは、一人目の福音史家であるマルコの福音書。この作者のマルコは”パウロのお供”と言われています。またマルコの福音書はローマで編集されたグレコローマン(ギリシア・ローマ)を対象にしたもの。ゆえにマルコの福音書ではイエスの死の罪をローマ人とは書く事はできず、ユダヤ人に被せました。
マルコの福音書を半分以上取り込んで書かれているものが二人目の福音史家マタイの福音書です。このマタイの福音書は起源85年ごろにギリシア語で書かれたもので、イエスの弟子のマタイと福音書の筆者とは、実は全く関係がないと言われています。
三人目の福音史家ルカはギリシアの医者の身分で、これまたパウロのお供だった人。そんなルカの福音書は、パレスチナのローマ総督府が置かれたローマ人の高級官僚に向けて書かれたものと言われております。したがって、これもローマ人の罪をユダヤ人に被せました。
前述の3つの福音書を、互いに目を向け合って書かれていることから、ひとつの目で見た「共観福音書」と呼ばれ聖書の母体となっています。寝返りパウロから始まった聖書のローマナイズドは3つの福音書にも受け継がれ、よりローマンなキリスト教へと変貌を遂げました。
・異端の福音史家
4つの福音書から共観福音書に唯一組み込まれていないのは「ヨハネの福音書」。この福音書だけは前述の3つとは毛並みが違います。本当は誰が記したか分からないところは共観福音書と同じですが、内容は教会側が嫌う「カバラ」が見え隠れする福音書。前述のガチガチにローマナイズドされた共観福音書とカバラ的なヨハネの福音書。この謎はあとで繋げますのでここでは割愛し、コピー&バージョンアップの話を進めます。
ここまでをまとめると、聖書というものはカメレオンのように時代や民族に合わせコピー&バージョンアップするということです。大してコピーしてないじゃないかとお思いですか?よく考えて下さい。前述のお話はユダヤ教をコピーしてローマナイズドしたキリスト教のお話。言うなれば共食いですが、聖書の恐ろしさは同族だけ食うことではないのです。さらに見てみましょう。
・コピー&バージョンアップ / 異端
今や世界最大の宗教となったキリスト教ですが、なぜ違う民族まで次々に改宗できたと思います?同族だけでなく異端まで貪り食うからです。中東の小さな土地パレスチナから始まった物語が、どのような過程を経て世界最大の宗教になったのか?以下の引用に全てが記されてます。
「象徴の解読」で申し上げたことを覚えておりますか?
要するにキリスト教を普及させるには、新しい宗教が地域の人々に受け入れられるように、古代の神々をコピーしてバージョンアップしなければならなかったってこと。以下の「異教に対するキリスト教の勝利」によく現れています。そしてコピーしたものはデリートしなければなりません。
なぜならパクったことがバレちゃうから。「あれ?同じじゃね?繰り返してね?」と経典概念のほころびに気づく者が現れちゃいますから。神性や神聖&常識という洗脳が邪魔をしない人々は、Matrixの黒猫のデジャブのように、「ん?」ってすぐに気づいちゃいますから、しっかりとデリートしなければなりません。その方法は、、、
・デリート
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