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「魔女のおすすめ映画:信頼できない映画」

 ヤッホ〜、今日は久々に気楽な記事です。『Divine Ratio』が無事発売でき、『お金について三部作』の一番キツい三部目も終わり、ちょっとそろそろ一息入れたいな〜っという事で、本日は映画のお話です♪難しい話って読む方も大変だと思うけど、書くほうもそこそこ大変なのですよ。ゆえに本日は映画についての気楽な記事です。


はじめに

 本件でご紹介する映画は「どんでん返し」が肝であるため、もしご覧になってない作品がありましたら先に鑑賞する事をお勧めします。何も知らずにみて、最後に「どっひゃー」ってひっくり返って楽しむ映画ですので。

 また、娯楽で気楽と言ってもただの娯楽を紹介したりは致しません。それなりの学びがあるから紹介いたします。では始めましょ〜♪


ヴィドック

 まずは最もオーソドックスな信頼できない映画。この映画に限らず、本件で紹介する映画は全て「信頼できない語り手」という手法で描かれたもの。この手法で作られた映画でわたくしのNo.1は、以前のお勧め映画の記事にもある『ユージュアル・サスペクツ』。この映画をみて「信頼できない手法」の映画が大好きになりました。

 『ヴィドック』は『ユージュアル・サスペクツ』と同様の手法を用いている割に、とても秀逸です。というのも、『ユージュアル・サスペクツ』のヒットを受けて、その後に似たような駄作が数多く発表されました。『ユージュアル・サスペクツ』の衝撃を求めていた当時のわたくしには物足りないものばかり。でも『ヴィドック』を初めてみた時はすっかり「信頼できない語り手」の手法を忘れて熱中し、最後にひっくり返りました。


メメント

 この映画は時間軸を逆にすることで「信頼できない私」を成立させたアイデア作品です。自分の記憶が曖昧な事を利用し自分に暗示をかけ、自分自身が信頼できない語り手になるという斬新さ。また、大切なことを忘れないように刺青で体に刻むというマッドなアイデアにもやられました。

 私的な意見ですが主人公のタトゥーがとっても素敵で惚れ惚れ。わたくしが男でしたらこれくらい彫りたいものです。

 余談ですが、この先カオスが到来したら、これくらい彫りたいなと考えてます(冗談)


アイデンティティ

 この映画はひっくり返った後に、もう一度ゆっくりひっくり返ることができる映画です。最後のシーンの「あの人が棒を手でパシパシする姿」は未だに目に焼き付いています。その姿を見てもう一度ゆっくりひっくり返りました。

 この映画は「信頼できない多人数」を使い、ありきたりになってしまった「信頼できない語り手」の概念を壊しました。信頼できない語り手の手法は一人称視点だからこそ成り立つ手法。それを逆手に取り、多人数で信頼できない空間を作り出し、視聴者を見事にひっくり返しました。


学び

 本件でご紹介した映画から学ぶことは「思い込みのヤバさ」です。信頼できない語り手の手法を用いたストーリーや登場人物は「映画の中の話」ですが、実際に思い込んだあなたの脳みそは現実世界のものです。また、映画の中では種明かしをしてくれますが、現実世界ではそうはいきません。現実世界での「信頼できない語り手」は、絶対に種明かしはしてくれません。


ヴィドックの手法

 現実世界での「信頼できない語り手」と言われ思いつくのは、宗教家やスピの布教家、政治屋や陰謀論屋などあります。ヴィドックの手法ですね。一人で偽物の空間を作り出し信じ込ませる手法。適当なことでも自信満々で断言し、あたかもそんな事が事実であるかのように振る舞い「対象者の現実」に干渉します。これをさらに強力にするのがアイデンティティの手法。


アイデンティティの手法

 新興宗教やマルチが使う多人数で偽の空間を作り出し信じ込ませる方法です。みんなが言っているから、やっているから大丈夫との謎根拠で信じ込ませます。群れで生きる習性を持つ人間は本能的に群れに同調しようとします。これは女性に多くみられる傾向。ランチを食べに行ったら多人数に囲まれて入信・入会させられたってのは昔からよくある話。子を持つ親でPTAに出席した経験があれば容易に想像つきません?取り敢えず波風立てず周りに同調し目立たないようにしますでしょ?

 豆知識ですが、人間が「みんながやっている」と説明するときの「みんな」って何人だと思います?子供だとわかりやすいと思います。子供の「みんな持ってるから〇〇買って〜」の”みんな”です。出典元を忘れちゃったのですが、"みんな"の定義は「四人」です。自分の周りのたった四人が同じものを持っていたら「みんな持っている」になります。人の思い込みとは誠に恐ろしいものなのです。


メメントの手法

 そして最後が最も厄介な思い込み「セルフ思い込み」です。「私はバカだから」「私は〇〇苦手だから」「私は〇〇系だから」と自分で自分に暗示をかけ制限を設けてしまう人がおります。なぜそんな事をするのかと申しますと「楽」だからです。

 『精神の解読』でもお伝えした認知性不協和を解消する手段として上記の言葉を用いています。これは今に始まったことではなく、若い頃からずっとそうだったのだと思います。言うなれば無意識の思考回路。思考のレール。本人は無自覚で行っていること。例えをあげます。

 象徴を理解する上で「難しいことを学ばなければならない」という事実に直面したとします。今現在の自分の知識では理解できない為、時間を使って学ばなければならないのですが、現実問題、時間に追われる毎日で勉強なんてする時間がない。このとき心に不協和が生じ、解消しなければなりません。そして取れる行動は二つ。

1つ。それでも時間を見つけコツコツ勉強を続ける「辛い選択」

2つ。自分は出来ないからと理由をつけて諦める「楽な選択」

 いつも申し上げますが、全ては己の意思です。辛いことを諦めるも、やり続けるも、全ては己の意思。

 本件はこれまでと致します。あなた様にわたくしの心が届きましたなら、引き続きお付き合いをお願いいたします。



プレゼント

 『Divine Ratio』の出版を記念しまして「Cavalier Camp」のバナーを作りましたのでプレゼントしま〜す♪SNS各種のバナーサイズになっています。良かったらダウンロードして使ってやって下さいまし!



新刊:『Divine Ratio Re:Decode』

本:『As above So below』

アパレル&小物:Cavalier Camp

動画:Channel 113
https://m.youtube.com/channel/UC_pov7R97psyYm9s9I4CfLw


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