[ Human ] 魔女のおすすめ本
はじめに
本件は、あなたの剣を磨きあげる”砥石(本)”をご紹介する記事となります。Twitterでもちょこちょこご紹介してきましたが、今回はきっちりはっきり綴ってゆきます。ではまずみなさんの勘違いから。
・勘違い
これまでの経験上、「〇〇がわかる本を教えてください」と言われ、該当する本を紹介しても「意味がわかりません」と返ってくることがほとんど。この原因は「勘違い」にあります。
わたくしがお伝えしているお話の基本概念は「科学と神話は双子」です。ただ、世の中に存在している本で、前述の概念ではっきりと書かれている本は多くありません。また、書かれていたとしても”匂わせる”程度がほとんど。つまり、どんな本にも「311は月の数字」や「101は扉の象徴」などとはっきり記載されているものはありません。勘違いなされている方は、わたくしがお話ししていることが、そのまま何かの本に書いてあると思っております。故に、特定の本を読みさえすれば理解が得られると勘違いなされております。
古代より智慧というものは、賢しきものだけが気づくように置かれております。それは現代においてもなお続いておりますから、自分で理解し気付くしかありません。
わたくしとまったく同じ話、同じ象徴解釈をしている人は、アメリカの彼くらいしか見たことがないのが現状。自費出版で頑張っているところも一緒。国が違っても一緒なのです。永遠普遍の理について話すということはそういうこと。
思い出してください。智の解放はフランス革命まで。それ以降は、賢しき者が、なんとか流出させたものが残るだけ。よろしいですか?”なんとか流出させたもの”ですからね。
これらの理由から、「科学と神話は双子」の概念で、はっきり書かれたものはそうそうありません。そのため、まともな魔術の本を読み、自分自身で「科学と神話は双子」の概念に当てはめ理解するしかありません。
魔術とは、体制が「魔」と定義した「智慧」のことですから。いつの時代も自分から求めなければ誰も与えてはくれぬのです。また、書く方も”かなり気を使って”綴りますから、それなりの読解力が必要となります。時には、ダヴィンチの絵画を読み解くように読まなければ真意が見えないものもございます。たとえ正しい魔術の本でも、書いてあることをそのまま鵜呑みにはできぬのです。
・まともな本
では、まともな魔術の本とはどういうものなのか?基本的に「魔術・魔法がどうのこうの」と大々的に見出しに書いてあるものは、ほとんど無視していただいて結構です。「木を隠すなら森の中」の、ただの森の木ですから。森の中に隠された唯一のまともな木、つまり”まともな魔術の本”でなければ、読む意味がありません。迷いを増やすだけです。
また、わたくしは「カバラ」を使用しますが、一般的に「カバラ / 数秘術」と呼ばれているものではありません。『古代科学』でも綴りましたが、わたくしが主に用いるカバラは「自然学的・類比学的・観照的」カバラです。この視点で見えたものが神話や象徴と繋がってゆくためです。逆に言えば、この視点でしか宇宙と神話と現実は繋がりません。
よって、わたくしの言う”まともな魔術の本”とは、自然学的・類比学的・観照的カバラが学べ、象徴の理解に繋がる本ということになります。象徴は、永遠普遍の自然を形にして残したものですから、象徴の探究は、自然、ひいては宇宙の理の探究と同義であり、勝手に自然の理解も進みます。象徴を学ぶということは、自然を学ぶとイコールであることを忘れないで下さい。
・焚書
本件でご紹介する本の中にはびっくりするお値段のものもございます。理由は現代の焚書によるもの。コロナ前までは普通のお値段でしたのよ。下手したら中古で1/3の値段で買えました。ですから、その感覚で読者さんに紹介してたら、いつの頃からか「高すぎて買えない〜」とのお声が聞こえるようになり、調べてみたらびっくりお値段。しかも、わたくしが持っている本がピンポイントで高額に。すぐに気がつきました。現代の焚書だと。今後さらに高額になってゆくと思います。
必要なものは 必要なとき 必要な人へ。
全てを買い漁ろうとするのではなくて、本件をお読みになられ、自分に必要なものをピンポイントでチョイスしてくださいまし。ではまいりましょ〜!
お勧めのご紹介
それではここからおすすめの本をご紹介してゆきます。まずは「科学と神話は双子」の概念を構築するための必読シリーズから。多くの種類があり、どれを読んでいいか分からない名著が溢れる「アルケミスト双書」シリーズ。マンリー氏やクロウリー氏などの魔術書の前の下地作りにもってこいの本です。
このシリーズは、一見するとそれぞれがバラバラのようですが、わたくしは、きっと元々は一冊のもので、細分化し簡略化しポップにし、大衆の啓明を促そうとしたシリーズなのではと考えております。そのため、魔術師特有の遠回しな言い回しや隠喩・暗喩がないため非常に分かりやすく、素直に読めば自然に「科学と神話は双子」の概念が構築できます。中でもわたくしのお勧めは以下の4冊。
・太陽系の美しいハーモニー
宇宙と幾何学と数字の神秘がそのまま書いてある本はこの本以外にありません。科学教の教えに染まった現代の我々に神秘を容易に認識させてくれる一冊。このアルケミストシリーズの、元となった原シリーズの発起人ジョン・マーティヌーの著作がこの本。その原シリーズの名は「Wooden Books」です。つまり「Woden's Book / オーディンの本」です。
オーディンは、智慧の獲得のために自らの右目を差し出し、木に逆さ吊りになり、グングニルで己を突き刺した智神。そんなオーディンの肩には、フギン(思考)とムニン(記憶)と呼ばれる2匹のカラスがおります。
北欧神話では、鳥の言語を理解する力は偉大な知恵のしるしとされます。また、自由七科は「鳥の言語」と呼ばれ、「参入者の耳に向かって話す鳥」で象徴されました。そして、鳥の言語を理解した者は「本のように宇宙を読む」と言われます。
そんなオーディンの名がつけられたシリーズの発起人ジョン・マーティヌーの著作が「太陽系の美しいハーモニー」。
・黄金比
基本的に古き賢人たちは「円周率」と「黄金比」について明言または言及しません。神の名、もしくは神そのものですから。昔から「神の名を口にしてはいけない」って言いますでしょ?フェビアンのBeatrice ”Potter” Webbのポッターから主人公の名前が取られたハリーポッターでも「ヴォルデモート」の名を口にしてはいけないって隠喩されてましたね。それほど神の名である「円周率」と「黄金比」については”口にしてはいけない”というのが古代からの通例でした。
そんなことはお構いなしで3ページ目から上記の画像をぶち込んじゃうくらいはっきりと黄金比について綴られています。
古代だけでなく、現代の使われ方にも言及している珍しい著作。わたくしが以下の画像を作るきっかけとなりました。
黄金比について解説した本で、この「黄金比」以上の本はありません。
・コンパスと定規
「Geometry / 幾何学」の本来の意味は「Geo=土地・地球」+「metry=測定法」です。その起源を遡れば、どこの民族にも普遍的に残る習慣に行き着きます。その習慣とは、棒や縄を使い地面を測定したり、影を用いて天をを測定したりのこと。その「棒とロープ」がプラトンの時代に「コンパス」になったと言われています。とても古き智慧であることが分かると共に、智慧の起源と密接に結びついていることが分かります。
そんなコンパスでのあらゆる作図方法が載っている「コンパスと定規」。Decode of Art で用いるような、芸術の解読に必要な知識が詰まった本です。
丸・三角・四角などのシンプルな図形は、我々が思っている以上に我々の心に影響します。シンプルであればあるほどに。[ True History ] 象徴の威力 (情動)で述べた通り、我々がGSRテストで反応してしまう図形は単純な「菱形」です。視線が惹きつけられてしまう図形は「正方形」や「黄金螺旋」です。これらの理由を端的に申し上げれば、「この世にこれしかない図形」だから。ではなぜ図形が効くのか?
実際にやってみれば分かります。現実世界から無駄なものを剥ぎ取ってゆきます。
我々の住む世界は三次元の複雑な立体の世界です。この複雑な世界の元を辿ると、この世に5つしかないプラトン立体に行き着きます。このプラトン立体を構成する二次元の面は全て直角三角形です。この直角三角形を形作る元は3つの点です。その点をカバリストはアイン・ソフと呼びます。
黄金螺旋が生命を形作る図形であるため人間が惹きつけられる事は何度も述べておりますが、同様の理由で「円も三角形も正方形も点」も効きます。黄金螺旋ほどではないにしろ効きます。この世にこれしかないものに、人間は自然と惹かれてしまうからです。
そんなこの世にこれしかない二次元の根本的な図形の数々が理解できる「コンパスと定規」だっちゃ。
・数の不思議
4冊の中で最も重要な本は、この「数の不思議」です。わたくしの著書『As above So below』に、さらに情報を詰め込んだ本とお考えください。巻末の数の小辞典は、ピタゴラス学派の考え方で書かれております。わたくしの数の考え方の概念はこれそのものですので、象徴数字が気になる人はとても参考になると思います。
・イメージ・シンボル事典
カタストロフ前の神話の象徴と、その後の象徴解釈が網羅してある事典です。民族伝承として要点をまとめた神話が書かれていて、マンリー氏やクロウリー氏の著作の神話が分からない時に、こちらの事典と照らし合わせれば、無駄に情報量の多いwikiより理解が容易です。また、wikiより遥かに精度が高いため、魔術師必携の一冊と言えましょう。
ここまでにご紹介した本は比較的入手しやすくお勧めです。娯楽本のように読み捨てる本ではありませんので、手元に置き何度でも読みましょう。
魔女の本気
さて、ここからは週刊誌の袋とじのような、大人の領域。本気のやついきます!初心者さんは火傷するから見ちゃダメよ〜。
大人の本
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