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旅と本、午前中の使い方

帰省した。といっても、自分の実家とは断絶状態であるから、主人の方にだけれども。

数年ぶりに飛行機に乗った。パニック発作が出ないか心配だったが、実際に飛んでみると窓の外の景色にくぎ付けになってしまった。どこまでも広い空。広い海。空の青と海の青が溶けてひとつになって、本当に美しかった。
旅先ではものすごく健康的な生活をした。ずっと拒食でまともに食べれなかったけれど、旅行中は(脂肪の吸収を抑えるサプリを飲みながらだが)ちゃんと3食食べた。やっぱりカロリーが気になってしまって時々不安定になったが、サプリのおかげで体重は増えなかった。朝起きて、日付が変わる前に眠った。日中は外に出て、太陽の光を浴びた。暑かったが、生きてるという実感があった。5泊6日の長旅だったが、ずっと体調も良かった。楽しすぎてあと10回は同じ行程で旅行ができると思う。


旅行から帰ってきて1か月、今のところ規則正しい生活を送っている。朝は必ず8時に目が覚めるし(そのあと二度寝をしてしまうが)午前中をゆっくり過ごすことができるようになった。旅行に行く前は、ずっと身体も心もだるく、午後まで寝てしまったり、動けなかったりしていたが、今は違う。午前中のうちに起きて、カーテンを開けて、まず洗顔。そのあとメイク。洗い物をして、掃除をして、洗濯をする日は洗濯をしてと、今までは夜にやっていた家事を明るいうちにできるようになった。そのあとはお楽しみタイム。読書の時間である。

あまり知られていないが、実は大の読書好きな私。子どもの頃から本を読むのが大好きで、図書室中の本を読み漁ってきた。しかし、病気の関係で一時期は長い文章自体が読めなかったり、布団に伏せていて読む状態になかったりと、しばらく本からは離れて過ごしていた。ところが旅行によって生活リズムが改善され、本当に久しぶりに読書を楽しむことができたのである。

最近読んだ本で面白かったのは、こちら。

どれもこれも面白かったが、高校時代から大好きな歌野晶午はやはり面白い。「明日なき暴走」はちょうど昨日読み切ったところだが、歌野晶午の作品は実写化不可能なものが多く、自分なりに色々とトリックを考えながら読むがそれを軽々と超えていってしまう。「向日葵の咲かない夏」は友人に勧められて読んだ本だが、これも同じように実写化できない作品だなと思う。少しだけ叙述トリックに気付いてしまったのがもったいなかったかな、と。

朝井リョウは初めて読んだが、キラキラとした青春に渦巻く葛藤を描くのがものすごく上手で舌を巻いた。高校時代にタイムスリップしたかのような気持ちになった。「何者」「正欲」も読みたいと思っている(「何者」は既に購入し、手元にある)。芹沢央の「許されようとは思いません」は短編集だったが、どれも人間の闇を感じさせる作品でドキドキしながら読んだ。他の作品もぜひ読みたい。


途中から読書レビューのようになってしまったが、読書ができる幸せを噛みしめながら日々生活している。おすすめの本がある方はぜひ教えて下さい。

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